「歩行者横断禁止」標識ないからOK…そんな乱横断はドライバーにとって大迷惑！

歩行者の横断中の事故は後を絶ちません。特に横断歩道がない道路を強引に横断することによる事故も増加しています。

歩行者が横断歩道のない車道を横断するという行為に問題はないのでしょうか。

歩行者が車道を横断すること自体は違反ではないが…

歩行者横断禁止の標識が設置されている車道では、歩行者が横断することは禁止されています。

例えば兵庫県警察は、信号を無視したり、横断歩道のない場所を斜めに横切ったりする歩行者に対して注意を促すため「歩行者指導警告書」を交付しています。読売新聞オンラインによると、交付を始めた2021年6月以降、365人に歩行者指導警告書を交付したと発表しています。

警察官が危険な横断行為を確認した場合、「あなたの行為は道路交通法違反に該当し刑事罰等の対象となります」と記載された歩行者指導警告書を手渡します。

こうした危険行為を繰り返す歩行者に対しては、罰則が適用される可能性があると言います。

一方で、歩行者横断禁止の標識がない道路を、歩行者が横断することは禁止されていません。

ただし、車両の通過直前、または通過直後に横断することは危険を伴うため禁止されています。さらに、近くに横断歩道がある場合は、歩行者は横断歩道を使用することが原則となります。

警察庁によると、令和3年の歩行中死者数883人（第1・第2当事者、列車事故除く）のうち、横断中の歩行者の死者は612人で全体の69.3％にものぼります。横断歩道以外の道路を横断し亡くなった人は397人で、

そのうち、走行車両の直前・直後の横断者が116人、横断歩道外横断者が67人になっています。

横断歩道がない道路、横断禁止なのはどんなとき？