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短距離運転ばかりだと車に悪い?「ちょい乗り」が続くと起こりやすいことを解説
買い物や家族の送迎などで、「車には毎日乗るけれど、1回の走行は数分程度」という人も多いのではないでしょうか。
車を定期的に動かしているのであれば、長期間放置するよりも良さそうに思えます。
しかし、短い距離の運転ばかりを繰り返す「ちょい乗り」は、車にとって必ずしも理想的な使われ方とは限りません。
では、短距離運転ばかりだと車にはどのような影響があるのでしょうか。
目次
短距離運転そのものが車に悪いわけではない
まず、「短い距離を走るとすぐに車が傷む」というわけではありません。
スーパーへの買い物や駅までの送迎など、短距離の移動に車を使うこと自体は珍しいことではなく、自動車もそうした日常使用を想定して作られています。
問題になりやすいのは、長期間にわたって短距離運転だけを繰り返すケースです。
車はエンジンを始動した直後と、十分に温まった状態ではコンディションが異なります。
エンジンや各部が十分に温まる前に目的地へ到着し、エンジンを停止する。
そして再び冷えた状態から始動する。
このような使い方を何度も繰り返すことで、車への負担が大きくなる場合があります。
エンジンが十分に温まらないまま走行を終えやすい
エンジンは始動直後からすぐに適温になるわけではありません。
走行することで徐々に温まり、エンジンオイルなども各部を循環していきます。
しかし数分程度の運転では、車が十分に温まる前に走行を終えてしまうことがあります。
特に寒い季節は、暖まるまでに時間がかかりやすくなります。
そのため、毎回ほんの数分しか走らない使い方が続くと、長距離を走る車とは異なる負担がかかる可能性があります。
だからといって、エンジンを長時間アイドリングさせてから走り出す必要があるわけではありません。
通常は、エンジン始動後に無理な加速を避けながら走行し、徐々に車を暖めていく使い方で問題ありません。
バッテリーが十分に充電されないこともある
短距離運転で気をつけたいもののひとつがバッテリーです。
車はエンジンを始動するときに大きな電力を使います。
走行中は発電した電気によってバッテリーが充電されますが、走行時間があまりにも短いと、始動時に消費した電力を十分に補えない場合があります。
たとえば、
- 数分程度の移動を繰り返す
- エンジンの始動と停止が多い
- 夜間走行が多い
- エアコンや電装品を多く使用する
といった使い方が重なると、バッテリーへの負担も大きくなりやすくなります。
「毎日乗っているからバッテリーは上がらない」とは限らないのです。
エンジン内部に水分が残りやすくなる場合も
エンジン内部では、温度変化などによって水分が発生することがあります。
ある程度走行してエンジンが十分に温まれば、水分が蒸発しやすくなります。
しかし短時間の走行ばかりだと、十分に温度が上がらないままエンジンを停止することになります。
こうした使用環境が長期間続くと、エンジンオイルなどの状態にも影響する可能性があります。
特に冬場など、気温が低い環境では短距離走行の影響が出やすくなることもあります。
燃費も悪くなりやすい
短距離運転では、燃費の面でも不利になりやすい傾向があります。
エンジンが冷えている始動直後は、十分に温まった状態と比べて燃料を多く使用する場面があります。
また、短距離では停止や発進を繰り返すことも多いため、一定速度で走り続ける場合より燃費が伸びにくくなります。
そのため、
「高速道路では燃費が良いのに、近所しか走らないと急に燃費が悪くなる」
ということも珍しくありません。
同じ車でも、走行距離や道路環境によって燃費は大きく変わります。
ディーゼル車では特に気をつけたい場合もある
ディーゼル車の中には、排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するフィルターを搭載している車があります。
こうした車では、走行中にフィルターにたまった物質を燃焼させる処理が行われます。
しかし短距離走行ばかりを繰り返していると、この処理が十分に完了しない場合があります。
そのためディーゼル車では、短距離運転の多さが車両の状態に影響するケースもあります。
具体的な使用方法や注意点は車種によって異なるため、取扱説明書を確認しておくとよいでしょう。
ときどき長めに走れば問題ない?
普段は短距離運転が中心でも、ときどきある程度まとまった距離を走ることは、車にとって悪いことではありません。
エンジンや各部が十分に温まり、バッテリーを充電する時間も確保しやすくなります。
ただし、「週に一度○km走れば大丈夫」といった明確な基準があるわけではありません。
車種や使用環境、バッテリーの状態などによって違うためです。
短距離中心だからといって必要以上に心配するよりも、定期点検や消耗品交換を適切に行うことの方が大切です。
短距離しか乗らない車ほど定期的な点検を
車は長距離を走るほど傷むというイメージがありますが、走行距離が少なければ必ず状態が良いとは限りません。
短距離運転ばかりを繰り返していると、
- エンジンが十分に温まりにくい
- バッテリーの充電時間が短い
- 燃費が伸びにくい
- 車種によっては排気系に負担がかかる
といったことがあります。
とはいえ、日常生活で短距離移動を避けるのは難しいこともあります。
無理に用事を作って長距離を走る必要はありませんが、ときどきまとまった距離を走る機会があるなら、その時間を活用するのもよいでしょう。
また、走行距離が少なくても、エンジンオイルやバッテリーなどは時間とともに劣化します。
「ほとんど走っていないから大丈夫」と考えず、定期的に車の状態を確認しておくことが大切です。
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