チェコ警察がフェラーリ458を導入！お金は？どっから持ってきた？驚きの回答

チェコ国民の反応は意外にも……

チェコ警察のフェラーリのパトカーは、元は赤だった車両を塗り替え、空気抵抗を低減した薄型パトライトを装備。無線器やカメラ、速度計測用のスピードガンなどを追加して改修にかかった費用は合計34万チェココルナ（日本円で約190万円）とのことです。

この金額は、チェコ警察でパトカーとしてもっとも一般的なシュコダ スカーラの導入費用と同等であり、さらにチェコ警察は事務費用や維持費に関する詳細情報までをウェブサイトに掲載しています。

超高級車で維持費も高額なフェラーリをパトカーとして運用するとなると、やはり国民への詳細説明は必須のようです。

それもそのはず、チェコ警察は2017年に2,000万円以上するBMW i8を導入後わずか1ヵ月でクラッシュさせた経緯があります。その件は運転手の突然の体調不良が原因ではあったものの、高額車両のパトカー導入には神経質にならざるを得ません。

パトカーに求められるのは実務上の性能だけでなく、犯罪抑止のためのイメージも大切です。フェラーリのパトカーは注目度・威厳・性能すべてを兼ね備えた最高性能のパトカーであることは間違いないでしょう。

しかしチェコ警察のツイートには、BMW i8の件も含めて「税金のムダ遣い」とチェコ語の冷ややかなコメントが多く書き込まれています。

おもな使用目的は速度違反取り締まり

チェコは四方をドイツ、ポーランド、オーストリア、スロバキアに囲まれており、国家間移動の際の経由地として通過することも多い国です。またチェコの制限速度は、一般道の郊外が90km/h、住宅地がない高速道路区間は130km/hとEUのなかでも高めです。

なかにはスーパーカーによる法定速度を遥かにオーバーする速度違反や、違法な公道レースも年間30件ほど確認されており、「改造車や高性能車と同等のパフォーマンスを発揮できる車が必要だった」と、チェコ警察はフェラーリの導入理由を述べています。

新たにパトカーとして導入されたフェラーリは、高速道路の速度取り締まりのほか、盗難車の迅速な捜索、警察の活動プロモーションなどに幅広く活用されるとのこと。また、このフェラーリには特別に訓練された警察官のみが運転を許可されるそうです。

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