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きちんと説明できる?車好きしか分からない「クラッチが滑る」ってどんな状況?
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MT車に乗っている人しかわからない“アレ”
今や絶滅危惧種のように扱われている、マニュアルトランスミッション車(通称MT車)。
一昔前であれば「スポーツ走行には絶対MT」と言えたのですが、トランスミッションのオートマチック化が進んだと同時に、多段式や切り替え速度の速いATも出現し、もはやMTよりもタイムが伸びるATが登場してしまうほど、ATの高性能化が進んでいます。
ほとんどの車がATになる中、MT車に乗っている人しかわからない現象が一つあります。それが「クラッチが滑る」という現象です。
「クラッチが滑る」ってどんなことか説明できる?
摩擦を利用して、発進や停止など状況に応じてエンジンの動力をトランスミッションに伝達、遮断するのがクラッチの役目です。MT車にだけクラッチペダルがあることから、「クラッチはMT車にしかない」と思われる方も多いのではないでしょうか。
もちろんMT車にはクラッチがありますが、ATやCVTの車にもクラッチが存在しているのです。
クラッチは大きく分けると3つの種類があり、摩擦式、流体式、電磁式に分かれます。
MT車に使われているのは摩擦式で、エンジンの動力をクラッチに伝えるフライホイールとクラッチディスクを離したり、くっつけたりしてエンジンの回転を断続する仕組みです。
クラッチペダルを踏み込んだ状態では、完全にフライホイールとクラッチディスクが離れている状態ですが、徐々にペダルを戻していくと、フライホイールとクラッチディスクが触れ合い、摩擦を起こしながらエンジンの動力をトランスミッションに伝えていきます。
- 執筆者プロフィール
- Red29
- 1980年代生まれ。国産ディーラーでの営業職として働き、自動車関連の執筆者として独立。ユーザー目線に立った執筆を心掛けています。愛車はトヨタプリウス。ホットハッチに代表される、小規模小パワーのクルマが...