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「車に灰皿なんてあるの?」世代間ギャップNo.1装備のタバコ装備が消えた理由
昔の車に必ずあった装備のひとつに、「シガーライター」があります。それと同時に「灰皿」など、タバコに関連した装備がほぼすべての車には装備されていました。しかし、近年の車ではほとんど装備されていません。なぜ、なくなってしまったのでしょうか。
喫煙者が大幅に減少し、タバコ装備品はほぼ消滅
筆者の記憶が正しければ、十数年ほど前までは、新幹線の車内、駅のホーム、病院の待合室、郵便局や銀行の窓口の後方にある事務所など、様々な公共の場でもタバコを吸っている人がいました。
小学生の頃は、職員室に入ると、タバコの煙でモクモクになっていた記憶もあります。今では考えられませんね。
当然、車の中でもタバコが吸えるようにシガーライターや灰皿などは、車の装備品として必需品だった時代がありました。
しかし、2007年6月に「がん対策推進基本計画」が策定され、状況は変わりました。
男女ともに喫煙率が減少し、国民健康・栄養調査より国立がん研究センターにて作成したデータによると、2019年には成人男性で27.1%、成人女性で16.7%にまで減少しています。喫煙していた人が多かったと言われる昭和40年代は、成人男性の80%以上(成人喫煙率 JT全国喫煙者率調査 参照)が喫煙していました。その頃と比べると、大幅に減少していることがわかります。
世界的に禁煙の機運が高まってくれば、車の装備品として当たり前になっていたシガーライターや灰皿が徐々に消滅していくのは当然の流れでしょう。
- 執筆者プロフィール
- 室井大和
- 1982年生まれ。ライター歴6年、自動車業界9年。合わせて約15年。雑誌編集、記者、指定自動車教習所員資格保有。愛車はスズキスイフトスポーツ(33型)、BMW323i(E90型)、ジムニー(JB23型)。車はセダンではじ...