《知らないと損》運転中に眠気防止ドリンクを飲むタイミングはいつがいい？

眠気覚ましにはどんなドリンクを選べばいいの？

コーヒーやエナジードリンク、眠気覚ましドリンクと、カフェインを多く含む飲料は数多くあります。選ぶ際のポイントについて、薬剤師の方に話を聞きました。

「基本的に、眠気を抑えることだけが目的であれば、カフェインの含有量を参考にしながら選べばよいと思います。

カフェインの効果には個人差がありますが、概して100mg摂取すれば、中枢神経が興奮状態になり、眠気を抑える効果が期待できるとされています。

カフェインの含有量に対するコストから見れば、『エスタロンモカ』などの医薬品の方が安く済む傾向にあります。

コーヒーやエナジードリンクは1缶で100mg前後のカフェインが含まれていますが、カフェイン製剤は1錠で100mg～150mg程度が含まれており、500円程度で20錠ほど入った製品もあります」

コーヒーと同等のカフェイン量を、1錠25円程度で済ませられると考えると、確かに医薬品のコストパフォーマンスは高いといえそうです。

エナジードリンク派は用法・用量を守ろう

しかし、錠剤よりもドリンクタイプを好む方もいるでしょう。「栄養ドリンク」や「眠気覚ましドリンク」、さらには「エナジードリンク」にはどのような違いがあるのでしょうか。

「医薬品または医薬部外品に分類される栄養ドリンクや眠気覚ましドリンクは、カフェインのほか、タウリンやビタミンB群など疲労回復効果が期待できる成分が含まれていることが多く、効能や効果も製品に記載されています。

一方で、清涼飲料水に分類されるエナジードリンクの場合、法律上効果・効能を表示することができず、私どもとしても『何に効くのか』をご案内しかねる部分があります」

さらに、カフェインを多く含む飲料や、医薬品・医薬部外品を摂取する場合には、十分に用量に注意する必要があるといいます。

「多量のカフェイン摂取は中毒症状につながりますので、必ず用法・用量を守るようお願いしています。

とくに清涼飲料水の場合には、多量のカフェインが含まれていても用量の規定が記載されていないことが多いので、胃腸の弱い方など、分量について薬剤師に相談のうえ摂取するようにするとよいと思います。

あとは、妊娠中の方やお子様、体調が優れない方は摂取を控えた方がよいでしょう」

カフェインの過剰摂取については、厚生労働省のサイト上でも注意喚起がなされています。「健康な成人」における摂取上限の目安として、ここではカナダ保健省による規定が記載されており、「1日あたり最大400mgまで」という基準が示されています。

【ドライブにはエナドリ！】編集部員の自腹レビュー

「眠気のピーク」にはやはり居眠りの事故が多発する

以上をまとめると、ドライブ中に眠くなったらSAなどしばらく停車できる場所に立ち寄り、「カフェインを100mg前後摂取した直後に15分ほどの仮眠を取る」という形が1つの方法だといえそうです。

なお、先の高速道路調査会の資料では、眠気がピークに達しやすい時間帯は明け方の「2時～4時」と午後の「14時～16時」とされており、これは居眠り運転による事故が多発する時間帯とも重なる傾向が指摘されています。

カフェイン摂取や仮眠のタイミングを判断する際は、こうした時間帯も考慮しておくとよいかもしれません。

前提として、長距離ドライブの前には十分な睡眠を取り、体調を整えておくことが望ましいですが、イレギュラーなスケジュールで運転しなければならないケースもあるでしょう。

重大事故を防ぐためにも、眠気に襲われた際には決して我慢せず、短時間でも休憩および仮眠を取る意識が重要だといえそうです。

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