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BYDが発がん性物質“六価クロム”の使用について文書公開、使用認めるも「影響はない」

日本国内で販売するEVバスへの“六価クロム”使用を認める

日野 ポンチョ Z EV

中国の自動車メーカーであるBYDからEVバスの供給を受ける日野がEVバス『ポンチョ Z EV』の発売凍結を発表し、その理由として発がん性物質の「六価クロム」が使用されていることが報道されました。

この報道を受け、すでにBYD製のEVバスを導入している一部バス会社は運用の見直しなどの対応を行っています。

また、BYDはこうした報道に対して、2023年2月23日に自社のWebサイトで文書を公開。BYDが日本国内で販売しているEVバスへの六価クロム使用を認めたうえで、健康および環境への影響はない旨を文書内に記しました。

金属表面のさびを防ぐ目的で使用される重金属物質の六価クロムは強い毒性を持っていることから、アスベストに並ぶ発がん性物質とされており、国際がん研究機関は、「発がん性の十分な証拠がある」物質として分類されるグループ1に指定。日本自動車工業会(自工会)は会員企業の使用を規制しています。

日野が供給受ける予定だったBYD製EVバスが「発売凍結」に

2023年末納車分については「自工会の自主規制に準拠」

東京オートサロン2023で展示されたBYD ATTO 3

BYDが発表した文書内において、BYDは六価クロムについて「日本自動車工業会が環境負荷物質の削減を目的として自主規制の対象としている物質」とし、「車両製造後、通常の車両運用においては、乗員・乗客および整備メンテナンス担当者への影響はございません。」と説明しています。

また、廃車時の車両処分時には、BYDが指定するリサイクル事業者を通じて当該物質の無害化処理を行うとし、環境への影響もないと記載。文書内では、六価クロムの使用についてはあくまでも自工会が自主規制している物質であることを強調しました。

すでに日本国内向けに製造・販売した車に関する対応については示されていないものの、2023年末に日本国内で納車を予定しているEVバスにおいては日本自動車工業会の自主規制に準拠した素材で製造し販売すると記載し、ATTO 3などの乗用車についても、BYD本社と連携し調査を進めるとしています。

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