米国調査会社が2021年最も高品質な車を発表。メーカーTOP5に日本企業3社

米国初期品質調査によるスコアランキング発表

世界各国で自動車に対する顧客満足度調査、ユーザー評価調査を実施しているアメリカの調査会社、J.D.Powerが「J.D. Power 2021 U.S. Initial Quality Study（IQS：米国初期品質調査）」を発表しました。

2021年のIQSでは新車が納車されてから90日間に発生した問題の数を100台ごとに測定するもので、スコアが低いほど高品質であることを示すものです。

全32メーカーのモデルを対象に調査が実施され、上位5社に日本メーカーが3社ランクインしています。

日本企業1位はレクサス、全体でも3位に

2021年のIQSブランド別ランキングで1位となったのは、ダッジから独立した商用車ブランド、ラム・トラックスでした。

2位にはラム・トラックスの母体だったダッジがついており、クライスラーブランドが上位2位を独占しています。3位に日本のレクサスがランクインし、アメリカ国外ブランド中では1位となりました。4位には三菱、5位に日産が続いており、上位5社中3者が日本のメーカーとなっています。

メーカー全体のランキングは以下表のとおりです。

順位	ブランド名	スコア
1	ラム	128
2	ダッジ	139
3	レクサス	144
4	三菱	144
5	日産	146
6	起亜	147
7	ジェネシス	148
8	ヒョンデ（ヒュンダイ）	149
9	ジープ	149
10	シボレー	151
11	ミニ	151
12	ビュイック	156
13	トヨタ	157
14	フォード	162
15	リンカーン	163
16	ポルシェ	163
17	GMC	164
18	ホンダ	164
19	ジャガー	165
20	BMW	166
21	インフィニティ	170
22	キャデラック	173
23	マツダ	177
24	スバル	182
25	メルセデス・ベンツ	193
26	アキュラ	200
27	ランドローバー	200
28	アルファロメオ	204
29	ボルボ	210
30	フォルクスワーゲン	213
31	アウディ	240
32	クライスラー	251

これに加え、テスラも非公式ながら調査がおこなわれており、そのスコアは231。フォルクスワーゲンとアウディの間に入る、31位のスコアだったようです。

全体平均では162点となっており、J.D.Powerによるとこれは昨年の調査よりもスコアが4点優れている数値となっていて、20のブランドが昨年よりも品質を向上させたとコメントしています。

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モデル別では日産 マキシマが1位

また、最も初期品質が高い車種だったのは日産がアメリカなどで販売している中型スポーツセダンのマキシマでした。

全体平均スコアが162点のところ、マキシマは85点と平均の半分近いスコアを記録しています。

欠陥や故障が最も少ない工場はトヨタの元町工場

欠陥や故障が最も少ない車両を生産していた工場として「プラチナプラント品質賞」を受賞したのは、トヨタの元町工場でした。

愛知県豊田市の元町工場では、センチュリーやクラウン、MIRAI、またレクサス LCなどを生産していて、かつてはレクサスのスーパーカー LFAの生産もしていました。

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4分の1の問題がインフォテインメント関連

調査で挙げられた問題のうち、25%が車載インフォテインメント機能（カーナビやオーディオなど）に関するものでした。

これまでは音声認識での問題が主な不満として挙げられていましたが、2021年の調査ではApple CarPlayやAndroid Autoといったスマートフォンとの接続が最も大きな問題となったようです。

多くのモデルがスマートフォンとのワイヤレス接続に対応するようになったものの、意図したとおりに機能しないなどの問題が多いのも事実。今後の品質改善の課題となることでしょう。

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