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「バンパー交換だけでもそんなに?」先進装備の裏にある“便利さの代償”…板金のプロが教える「修理が高額になりやすいキズ」
車に絶望的なダメージを与える気象現象とは
事故のほかにも、車のボディがダメージを受けてしまうケースは考えられます。なかでも避けがたいのが、「異常気象」に由来する被害です。
「やっぱり雹(ひょう)でしょうね。ダメージを受ける箇所が多く、範囲としてもボディ全体に被害が生じますから、かなり費用はかかってしまいます。
大小のヘコミが100箇所以上もできてしまっていることも珍しくないですし、そうなるとやはり、修理費用が100万円を超えてしまうこともあります。ボンネットやルーフはもちろんですが、ガラス交換が必要になったり、ボディ側面にもダメージがあったり。
板金で対応するにせよ、パネルを交換するにせよ、ほぼ全塗装になってしまいますから、塗装の費用だけで数十万になることもありますね。
あと雹害の際に大変なのは、作業スケジュールが集中することです。雹が降ったエリアの車が修理工場に殺到しますし、1台1台にかかる時間もやはり長くなりますから、直すまでに数ヶ月、場合によっては半年以上ということもあります」(板金工場スタッフ・勤務歴12年)
雹は積乱雲のなかで上昇気流にのった水分が、氷の塊となって地上に落ちてくる気象現象であり、ときにはゴルフボールほどのサイズになることも。無数の氷の塊が、無防備な車のボディに降り注いできたとしたら……やはり被害は想像を絶するものになるはずです。
車両保険に入っていれば、エコノミー型でも一般型でも雹害に対する補償はなされますが、加入していない場合には自己負担での修理となるため、かなりの痛手となることが想定されます。
また車両保険で修理代が賄われたとしても、上のお話にあるように、雹が降ったあとは多くの車が被害を受け、近隣の板金工場が混雑すると予想されます。愛車がボコボコの状態のまま何ヶ月も過ごす、というのは気分のいいものではありませんから、被害を受けたら即座に修理工場に依頼したり、また少し離れたエリアの工場を検討したりといった対策が必要なのかもしれません。
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- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...