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「“止まれ”で止まったら後ろからブーッ!」いわれのないホーンにモヤモヤ…“あおりクラクション”被害集
自動車に備え付けられるクラクションは、法令で定められている場合や、危険回避のためやむを得ない場合を除き、むやみに使用することは禁じられています。
しかし実際のところ、前の車が青信号で進まない場合など、ちょっとした注意喚起に使われている場面もしばしば目にします。なかには「そこをどけ」という威嚇の意味で用いるなど、「あおり運転」に該当しかねないケースもあるでしょう。
大きな音が鳴ることから、相手の不快感を買い、トラブルに発展することも少なくないクラクション。今回はドライバーの方々から、「納得できないタイミングでクラクションを鳴らされた経験」について話を聞きました。
「黄色ダッシュ」と「猛クラクション」の組み合わせ
法令を守って走っているのに、いきなりクラクションを鳴らされては、やはり納得できない気持ちになるものでしょう。今回寄せられたエピソードは、いずれも「こっちはルールを守っているのに鳴らされた」というものでした。
「右折用の矢印が出ない交差点で、先頭で右折待ちをしていたときです。信号が青から黄色に変わり、対向車も途切れ、次の対向車はかなり離れていたので、ブレーキから足を離して発進しました。
しかしその瞬間、対向車がクラクションを鳴らしながら猛加速してきたんです。慌ててブレーキを踏み、向こうは完全に赤信号のタイミングで直進していきました。
私が動き出した段階では、まだ相手は車線がオレンジに変わるあたりのポイントにいたので、十分止まる余裕はあったと思うのですが……」(50代女性)
黄色信号は安全に停止できない場合を除き「止まれ」を意味しますが、実際の道路においては黄色信号で慌てて加速する車をしばしば見かけることがあります。しかし対向車線に右折待ちの車がいる状況などはとくに、「黄色ダッシュ」はスムーズな交通の妨げとなり、大きな危険につながることもあるでしょう。
たとえ急いでいても、信号の表示はすべての道路利用者にとって安全の大前提です。クラクションで相手を威嚇し、進路を確保するといった行為は絶対にやめましょう。
- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...