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「なんであんな改造をしていたのか…」VIPカー全盛期にイケイケで改造していた人たちが今になって冷静に考えてみた
周囲がみんな「そっち側」に

最後に、「そもそもなぜ改造車に乗ろうと思ったのか」という点について、クラウンシリーズを改造していたという男性が興味深い意見を聞かせてくれました。
「高校で原付を弄っていた先輩が、18歳になるとみんなVIP系に行くんですよね。だから自分も友達も、当たり前にクラウンとかセドグロ(日産・セドリック/グロリア)とかに乗って、同じように弄りはじめて。先輩のお下がりをもらう、みたいなパターンもありましたね。
だからやっぱり、環境が大きいんじゃないですか。身近にそういう人がいて、そういう弄り方をしていて……。そのほかに、格好いいと思えるようなものがなかったのかも。
実際、成人式にイカつい車に乗って派手な袴で登場する、みたいなのに憧れはありました。今はそれが田舎の感覚だってわかりますけど、当時はやっぱり参考にするものがそれしかなかったんですよね」(40代男性)
このように、周囲で「改造車に乗ることがステータス」という価値観が定着していた、という状況もあるのでしょう。
「VIPカーに乗る先輩」が一種のロールモデルのようになり、その価値観が受け継がれていく……。ネットもなく情報収集の手段が限られていた環境では、そうしたケースが生じやすかったのかもしれませんね。
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- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...