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「なんであんな改造をしていたのか…」VIPカー全盛期にイケイケで改造していた人たちが今になって冷静に考えてみた
普通じゃないオーラを出したくて

VIPカーに共通するポイントとして、車高調整式サスペンションなどを使った「シャコタン」が挙げられます。これにより、ほとんど地面スレスレになっているVIPカーも見かけますが、一体そこにはどんな意味があるのでしょう。
15年ほど前までVIPカーを6台乗り継いだという男性に聞くと……。
「車高を下げて何になるのか、今聞かれても困るんですけど、まぁやっぱり弄っているのが一目でわかるじゃないですか。
いかに厳つくするかが勝負、みたいなところがあったので、普通じゃないオーラをまず出さないと。車を買ったらまず車高調とアルミ(ホイール)を入れて、スモーク(フィルム)を貼って。VIP系は6台乗りましたけど、その辺は全部買ってすぐやりましたね。
ただ、地面スレスレまで下げる方が格好いいという風潮もありましたけど、自分は走れなくなるのはダサいと思っていて。ベタ下げはしていなかったですね。
なので傍から見ると全部一緒に見えるかもしれないですけど、自分らのなかではそれぞれコダワリがあるんですよね」(40代男性)
通常、スポーツ系の車種においては、車高を下げることによって安定性の向上といった効果が期待されます。一方で、VIPカーにおいては「普通との違い」を演出するための必須ポイントがシャコタンだったのかもしれません。
雪国じゃない地域の“スタッドレス事情”…「履き替え」or「乗らない」みんなどうしてる?
- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...