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ホワイトリボンタイヤとは?最近見かけないのはなぜ?おすすめ商品や塗装による自作方法

かつて大流行したサイドウォールが白いホワイトリボンタイヤであるものの、今ではほとんど見られなくなりました。しかし、ホワイトリボンタイヤは現在も存在しています。現在購入できるホワイトリボンタイヤや、手軽で安価にホワイトリボン化するタイヤカスタム方法など、現在のホワイトリボンタイヤ事情を解説します。

ホワイトリボンタイヤとは?

©Countrypixel/stock.adobe.com

ホワイトリボンタイヤとは、サイドウォールにリング状の白い装飾が備わるタイヤです。英語圏では「White Wall Tire(ホワイトウォールタイヤ)」や「WSW(ホワイトサイドウォールタイヤの略)」と呼ばれ、1900年代中期に大流行しました。

現代ではほとんどみかけられなくなったものの、ホワイトリボンタイヤはクラシックカーやヒストリックカー、ビンテージカーなどと呼ばれる旧車オーナーを中心に熱烈なファンが多いタイヤであり、現在でもホワイトリボンタイヤは製造されています。

ホワイトリボンの太さはメーカーやタイヤサイズによって異なり、それによって外観の印象も大きく変わります。なかには極細ラインが入れられたリボンタイヤや、2本ラインがのダブルリボンタイヤなども存在します。

またホワイトレタータイヤの反転版ともいえる、白く塗装したサイドウォールの文字部分だけを黒く抜き出すドレスアップカスタムも存在します。

ホワイトリボンタイヤの歴史

©Sergey Kohl/stock.adobe.com

ガソリンエンジン自動車が誕生した1900年代初頭のタイヤは、全面が天然ゴムでつくられた白色もしくは茶色が混じった飴色のタイヤが主流でした。その後間もなく、ゴムにカーボンブラック(炭素微粒子粉末)を混ぜることで強度を高めた現在の黒いタイヤが登場します。

しかし、白いタイヤが常識であった時代に黒いタイヤは受け入れられず、タイヤメーカーはサイドウォールにのみ白い天然ゴムを使用したホワイトリボンタイヤを生み出すことで対策をしました。

その試みは大成功し、アメリカでは1980年代までホワイトリボンタイヤが標準タイヤとして用いられ、日本でも1960〜1970年代のトヨタ クラウンや日産 セドリックなどに純正装着されていた過去があります。

その後、車の高性能化に伴うタイヤ性能要求の高まりやコストダウンの観点から、いつしか現在の黒いタイヤが主流になり、ホワイトリボンタイヤは姿を消しました。

ホワイトリボンタイヤが見かけられなくなった理由

現在でもホワイトリボンタイヤは一部のメーカーによって販売されていますが、旧車に適合する特定サイズのタイヤのみの生産にとどまります。さらに、ただでさえ少ない旧車オーナーのなかでも好んで装着するのは、当時の雰囲気を再現したいと願う極一部のユーザーのみです。

もちろんタイヤサイズさえ適合すれば、どのような車にでもホワイトリボンタイヤは装着可能です。ただし、原則としてホワイトリボンタイヤは現代的なデザインの車には似合いません。かつて黒いタイヤが受け入れられなかったように、黒いタイヤに見慣れた現代では、ホワイトリボンタイヤに違和感を覚えてしまいます。

なにより時代の流れとともに、その存在を知らない人が増えている点もホワイトリボンタイヤが見かけられなくなった大きな理由といえるでしょう。

執筆者プロフィール
伊藤友春
伊藤友春
1981年生まれ。自動車専門Webライターとして執筆活動中。自動車の構造に明るく、ほとんどの整備や修理をDIYでこなす。輸入車・コンパクトカー・変わったデザインやコンセプトの車が好きで、現在の愛車はその最た...

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