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「プリウスに乗ったら20km/L以下は許せない…」車に求める燃費はどれくらい?
目次
「燃費は最優先事項ではない」という人も
一方で、車体が大きく重たいミニバンやSUVは、燃費性能の面では不利なジャンルです。こうした車種に乗っている方々は、燃費に対してどのように考えているのでしょうか。
実燃費が10km/Lを下回ると言われる非ハイブリッドのアルファードに乗るオーナーは次のように言います。
「もちろん燃費がいいに越したことはありませんが、家族がいるので、やはり人と荷物がなるべく多く乗れることと、スライドドアがあることが最優先でした。
最初は比較的維持費の安いシエンタやフリードも考えたのですが、もう少し広さが欲しいと思い、ヴォクシーに決めかけていたところで、ディーラーマンから『リセールを考えると総合的な負担感はアルファードでもさほど変わらない』と案内されたんですね。
そこで妻が車内の豪華さに惚れ込み、そのまま契約してしまいました。ディーラーからすれば、相当いい客だったと思いますが……。
ハイブリッドではないので、最初に考えていた車種に比べると燃費は相当落ちますが、そこを犠牲にしたとしても、それ以上に満足感があるので後悔はしていません。多分次に選ぶときも、燃費よりも車内の広さとか豪華さとか、総合的な満足感を重視すると思います」(30代男性)
燃費は大事だけれど、車選びの最優先事項ではないという考え方は、広く受け入れられている観点だと思われます。燃費を優先しすぎるあまり、生活上のニーズに適さないモデルを購入してしまっては本末転倒でしょう。
燃費性能を含めた「バランス感」を見極める派も
しかし、燃費を最優先事項としてはいなくても、さすがに「5km/Lしか走らない車種」であれば、敬遠する人は多いと考えられます。人によって燃費の「許容範囲」は異なり、またその範囲は「燃費以外の優先事項」の性質によっても異なるでしょう。
利便性や走行性能に対する燃費性能のバランスから、CX-5を選択したというオーナーからは以下のような話が聞かれました。
「CX-5はディーゼルエンジンのモデルを選んだのですが、これはパワフルな走りに惹かれたのもありますし、軽油で燃料費を安く済ませられると思ったのもあります。
軽油で15km/Lくらい走ってくれて、高速だと20km/L近く出るので、旅行のときなんかはとても助かります。この前は神奈川から実家の大阪まで往復1,000kmくらい走って、燃料代は7,000円くらいでした。
先代のレヴォーグに乗っている弟が東京に住んでいますが、実家への往復にかかるガソリン代が15,000円くらいだと言っていたので、それを知ってしまうともう、10km/L前後のガソリン車は選べないですね」(30代男性)
燃費性能は車選びの一要素に過ぎませんが、ガソリン価格が高騰する現在、燃費面を「完全に無視できる」という人は少ないと考えられます。
車の大きさや重量など、燃費性能とトレードオフの要素も多いなか、後悔しない車選びのためには「どのポイントを優先し、どこに目をつぶるのか」を自分のなかで明確にしておくことが大切です。
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- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...