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危険な共存?『ながら運転』や違反も多発…自転車にヒヤッとした運転中のエピソード
大胆すぎる「ながら運転」にヒヤヒヤ……
自転車は多くの人にとって、小さな頃から使っている「もっとも身近な乗り物」です。しかし、操作に対する油断が「ながら運転」につながる場面もしばしば見受けられます。
「スマホ片手に乗っている自転車はよく見ますが、この前広い国道の緩い下り坂を運転しているときに、後ろに子どもを乗せた親が電話をしながら運転しているのを見かけました。下りなので車の流れも速いのですが、まったく気にしていない様子で、その自転車の方もかなりのスピードが出ていたと思います。傍から見ているだけでヒヤヒヤしてしまいました」(20代男性)
自転車での「ながら運転」は、各都道府県の公安委員会の定める規則によって禁止されており、たとえば大阪府道路交通規則においては違反した場合の罰則として「5万円以下の罰金」が定められています。
さらに、合図を出すとき以外の片手運転は、危険な状況を引き起こしやすいため避けなければいけません。
「片手で傘をさしている自転車が、風に煽られてフラっと真ん中の方に出てきて、『危ないな』と思った経験が何度かあります。もちろん警戒はしていますが、突然動きが変わったりするので、フラついている自転車は抜くのが大変ですよね」(20代男性)
傘をさしての運転など、視界を確保できない状況での運転や、安全な姿勢を保てない状況での運転は、都道府県公安委員会規則によって禁止されており、5万円以下の罰金などが科される可能性があります。
「歩いているときと同じ調子」で自転車に乗ってしまっている人も多く見られますが、自他を危険に巻き込むリスクについて責任をもち、安全運転に努めたいところです。
高校生の乗った自転車にぶつかられて……
その他、右側通行や一時不停止なども自転車によく見られる違反です。とくに道路標識や表示などの交通ルールについて理解が及んでいない小中高生なども多く、車を運転する際には飛び出しなどに注意する必要があります。
「信号のない交差点で一時停止中、左側からこっちに曲がってきた自転車に突っ込まれたことがあります。結構なスピードで思い切り内側を回ってきて、ボンネットの正面にぶつかって……。
幸い、とっさに減速はしていたようで、衝撃としては大したことなく、乗っていた高校生もボンネットに上半身を預けるような格好で止まり、とくにどこかを痛めた様子はありませんでした。むしろ、こっちの気が動転しているうちに逃げられてしまって……。
警察に通報しましたが、ドラレコはつけておらず、相手は見つかっていません。結局、自分の車両保険を使ってバンパーを交換して、釈然としない気持ちだけが残りました」(20代女性)
自転車は車やバイクに対して「交通弱者」として位置づけられ、事故の際の過失割合は減殺される傾向にあります。ただしもちろん、自転車側に重大な違反がある場合など、多額の賠償責任や刑事責任を負う状況も考えられます。
自転車は車両のひとつであり、他の交通主体に大きな危害を及ぼす危険性があることを十分に認識したうえで、交通ルールをしっかりと把握し、自転車保険などに加入しておくことが望ましいでしょう。
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- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...