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【エピソード】青春のポンコツ編2(ダイハツ リーザTR-ZZ EFIターボ)
目次
地元戦で5位入賞するも「えっ、入賞したの?(絶句)」
その後も予算はガソリンとタイヤだけで練習あるのみ、せめて地元(スポーツランドSUGO)第3戦では少しいいところを見せたいと乗り込みますが、パドックではなくサービスカー駐車場へ案内されかけます。「ボロいけど、これでも競技車だよ!」。
LSDがないため走行ラインは限られますが、勝手知ったる地元コース、何とかなるさと信じてアクセル全開、5位入賞で一応は表彰台!
マジックで「最大積載量200kg」と書いたガムテープをリアハッチに貼ったポンコツ軽ボンネットバンが、最新のヴィッツやミラジーノ、K11マーチも3台かわしての入賞です。
面白かったのは使用したブレーキパッドのメーカー担当者が「まさか入賞すると思わなかった」と声をかけてくれた事で、勝てるクルマだけのワンメイクで腕試しもいいですが、ポンコツのマイナー車で予想外の結果を出すというのも、なかなか気分がよかったものです。
サヨナラする最後までポンコツだったけど…
その後は地方のジムカーナイベントで走らせ、2009年を最後にドライバーを引退した筆者は初心者向けジムカーナイベント(JAF非公認)を始めますが、常に予算不足で、2013年にはついに長野の愛好家へリーザTR-ZZの売却を決断。
最後は自分で送ろうと走行中にプラグコードの漏電でエンジンが不調を訴え、佐久のDCCS(不況によるダイハツのモータースポーツ撤退で解散した旧ダイハツワークス・DRSの母体)へ緊急ピットインするなど、最後まで愛すべきポンコツぶりです。
目的地で新オーナーに託して駅まで送ってもらい、ホームで列車を持っていると、フェンス越しに見える駐車場でリーザTR-ZZが筆者に正面を向け、最後の別れを告げていました。
ありがとう相棒、最初から最後までずっとポンコツだったけど、すごく楽しかったよ、さようなら。
筆者の青春時代を飾ったあのリーザTR-ZZは、今でも走っているのでしょうか?
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...