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「実は要らないオプションってある?」自動車ディーラースタッフに禁断の質問をぶつけてみたら“ガチ”の回答が…
同じ値段を出すなら「社外ナビ」が高性能?
次に、やはり多くの意見が寄せられたのが「カーナビ」や「ドライブレコーダー」です。どちらも今や必須装備といえますが、オプション装着すべきではない理由はどのようなものなのでしょう。
「ナビとドラレコは、基本的に社外品の方が安く済みます。ものによりますが、とくにハイグレードのナビの場合、同等品を後付けすれば5万円以上は節約できるケースも多いのではないでしょうか。
同じお金を出すなら、より高性能な社外ナビを選んだり、あるいは追加でスピーカーを交換したりもできますから、その方が満足度は高くなるでしょうね。
ただ、最近だとディスプレイが車種専用設計になっており、社外品が使えない場合も増えているので、その場合にはメーカーオプションを選択するしかありませんが……」(ディーラー営業スタッフ)
とくにカーナビの場合には、「はじめから付いているのが当たり前」と考えている人も多く、純正オプションとして用意されるいくつかの製品から選ぶケースが多数だと考えられます。一方で、カー用品店やECサイトなどでは多種多様な製品が展開されており、価格競争が働くため、同等品でも社外ナビの方が安く済む傾向にあるようです。
カーナビは製品によってルート探索の性能や案内のわかりやすさ、音質や外部機器との拡張性などが大きく異なりますから、せっかくお金を払うのであれば、自分の好みに合った社外ナビを検討してみるのもよいでしょう。
コーティング自体に効果はあるが……
話を聞くなかで、とくに話に挙げられる機会が多かったのが「コーティング」です。せっかく新車を買うのだから、よりキレイな状態で納車してもらいたいと考えるのは自然なことだと思われますが、なぜコーティングのオプションを選ぶべきではないのでしょうか。
「もちろん、コーティングそのものが悪いわけではありません。しっかり施工していれば、汚れも落ちやすくなりますし、洗車の手間も少なくなるので、キレイな状態を維持しやすいんです。
ですが、ディーラーオプションのコーティングはコスパ的にお勧めしませんね。施工レベルにもバラツキがありますし、そもそもコーティング専門店であれば、同等の溶剤を使っても半額程度で収まるケースが多いでしょうから。
やはり同じ値段を払うのであれば、下地処理をしっかりやって、高品質な溶剤を使ってくれるところに任せるのがいいと思いますよ」(元ディーラー営業スタッフ)
コーティングはボディの表面に新たな保護膜を形成する処理であり、溶剤の性質はもちろん、塗り込む以前の下地処理によって仕上がりは異なります。新車であれば下地処理の有無による影響は小さいと考えられますが、それでも保護膜を長く定着させるには、専門的な処理を実施したうえで溶剤を塗布するのが望ましいでしょう。
このように、ディーラーマンが考える「不要なオプション」は、装備そのものが不要なのではなく、「純正だと割高になってしまう」といった理由から挙げられる傾向にありました。もちろん、「色々調べたり、あちこち回ったりするのが面倒」という人にとっては、ワンストップで済ませられる純正オプションも魅力的な選択肢でしょう。
みなさんは車のオプションで、「これはいらなかったな……」と感じた経験はありますか?
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- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...