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事故に遭うのは不運?それとも必然か…“もらい事故”に何度もあうドライバーの共通点

人には誰しも得手不得手があり、車の運転についても得意な人、苦手な人がいるでしょう。しかし苦手意識を持っていたとしても、安全運転に努めることにより事故に遭うリスクは下げられると考えられます。

一方で、運転の技量にかかわらず、何度も事故に遭遇しているドライバーもいるようです。頻繁に事故を起こすドライバーのほか、なぜか繰り返し事故の被害者になってしまう人もいるのだとか。

今回はドライバーの方々から、「何度も事故に遭う人」についてのエピソードを集めました。

停止時の適切な車間距離はどのくらい?

もらい事故、されやすいのは「こんな運転」?

©Kadmy/stock.adobe.com

一般的に、何度も事故の被害に遭っている人は「運が悪い人」と見なされるケースが多いでしょう。たしかに「もらい事故」は、本人の過失なく生じるものと考えられており、たとえば「追突事故に複数回遭った」という場合には不運というよりほかないかもしれません。

一方で今回のエピソードにおいては、「もらい事故に何度も遭う人にも原因があるのでは」という意見が聞かれました。

「大学の同期が就職後、自分の車を運転するようになってから、3年で4回も事故に遭いました。どれも本人の過失が少ない事故で、過失ゼロの追突事故もあったといいます。

もちろん周りは心配し、『お祓いに行きなよ』などと優しい声をかけるのですが、私はあまり同情する気にはなれませんでした。大学時代にレンタカーで旅行に行った際、彼の運転に対して思うところがあったからです。

なんというか、あらゆる操作が行き当たりばったりで、乗っていて怖いんですよね。たとえば速度の出し方や、車間距離の取り方がその時々で全然違ったり……赤信号で止まるときも、停止線からはみ出して止まったかと思えば、前の車からすごく距離をとってガクッと止まったり。

とにかくペースが読めないし、操作も雑なので、当時から『後ろのドライバーはストレスだろうな』と思っていました。それが事故の直接の原因だとは思いませんが……」(20代男性)

もちろん一般に、追突事故の直接的な原因は、追突した側の「前方不注意」や「車間距離不保持」といった過失にあると考えられます。その一方で、前走車による流れを読まない急ブレーキなど、後続車を混乱させる動きが追突事故の遠因となるケースもあるのかもしれません。

ウインカーを出すタイミングはルールが定められている

事故に遭うのはボディカラーのせい?

©︎Kadmy/stock.adobe.com

上のお話とは反対に、本人の運転に問題があるようには思えないケースでも、何度も事故に遭ってしまうドライバーはいるようです。

「めちゃくちゃ頻繁に事故に遭っているわけではないですが、上司がこれまで6回事故に遭ったことがあると話していました。運転歴としては20年ちょっとで、普段の走行距離はそう多い方ではないと思います。遭った事故のほとんどが30対70とか、相手の方が過失割合の高い事故だそうです。

穏やかな性格の方で、外回りの際に何度も彼の運転に同乗したことがありますが、普通に優良ドライバーという感じ。車間距離も十分にとっていましたし、違和感を覚えるところはなかったように思います。

運転歴が長いとはいっても、6回も事故に遭うというのはあまりないと思うのですが、やっぱりそういう巡り合わせみたいなものがあるんですかね。本人によれば『事故に遭ったときは全部、黒い車に乗っているときだった』というのですが、色だけじゃそこまで差は出ないですよね」(40代男性)

やはり何度も事故に遭っている当人にしてみれば、「運が悪かった」と済ませるわけにもいかず、「どうして自分が巻き込まれるのか」を突き止めたいところでしょう。上のケースにおいては「車のボディカラー」に原因を見ようとしているようです。

たしかに、ボディカラーと事故率との間には一定の相関性があると考えられ、たとえばオーストラリアにあるモナシュ大学の交通事故研究センターによる分析によれば、白い車に比べて黒い車が事故に遭う確率は12%高く、またグレーが11%、シルバーが10%高くなるという結果が発表されています。

しかし、こうした数値は研究によっても異なり、どの程度その結果が有意なものといえるのか、判断が難しいところです。少なくとも、「黒い車だから事故に遭った」と明確な因果関係として結び付けることには無理がありそうですね。

エンジンオイルの交換時期については意見が分かれる

事故に遭いやすい車の「共通点」を指摘する声も

@lucato/stock.adobe.com

さらに、よく事故を起こす車のオーナーに共通するポイントを指摘してくれた投稿者さんもいました。

「何度も自損事故を起こす人、何度も事故に巻き込まれている人、どちらも会社にいます。前者の人の車には乗ったことがあるのですが、やっぱりちょっと怖かったですね。

そのときには彼女が自損事故を何度も起こしているのを知っていたので、先入観もあるかもしれませんが、やっぱり車幅感覚が掴めていない感じがしました。右折待ちの車を大げさに避けて、左側の車線を踏んでしまっていたり。むしろ今までよく自損だけで済んでいるな、という感想です。

もう1人の方の車には乗ったことがないのですが、どちらにも共通しているのは、車のキズやヘコミをあまり気にしていないところです。サイドステップからドアにかけてのヘコミとか、かなり目立つものも放置していて、街で見かけたら近寄りたくない感じの車ですね。

なんというか、そういう車への意識みたいなものが注意不足にもつながっているのかなぁと、見ていて思うところはありますね」(40代女性)

車両感覚の正確さはドライバーによってさまざまであり、車を寄せたりバックさせたりすることが苦手な人も少なくないでしょう。それでもコーナーポールを装着して練習したり、最近の車両であれば360度モニターで状況を確かめたりなど、克服するための手段はいくつか考えられます。

上のお話からは、「車はぶつけてしまうもの」という諦めのような感覚も読み取れます。投稿者さんはこの点に、なにか感じるところがあったのかもしれませんね。

もちろん、日々発生している事故のうちには避けがたいものもあり、不運としかいえないようなケースも多いと考えられます。一方で、繰り返し事故に遭ったり、またヒヤッとする状況にしばしば巻き込まれたり、という場合には、一度自身の運転について省みることも有効なのかもしれません。

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執筆者プロフィール
鹿間羊市
鹿間羊市
1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...

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