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ホイールベースとは?長い車・短い車のメリット&デメリットやコーナリング性能
目次
ホイールベースの測り方
車の種類に応じて、ホイールベースの測り方は異なります。車は左右にタイヤを装着しているため、車を真横から見た場合のタイヤ1輪のことを1軸と言います。この軸の数によってホイールベースの測り方は異なります。
乗用車のホイールベース
車を真横から見た場合、前後1軸の乗用車や大型車のホイールベースの測り方は、前後のタイヤの中心の距離を測ります。
車のカタログの「諸元表」などに記載されているホイールベースはこの計算方法を使用しています。
トラックのホイールベース
大型のトラックや観光バスなどで、前は1軸で後ろは2軸の車があります。大きな積載量に耐えられるよう、後ろ2軸がそれぞれ片側2本ずつのタイヤを使用し、車全体で10本のタイヤを使用しているトラックなどの場合、ホイールベースは前1軸の中心から車体後方の3軸目の中心を図ります。
なお、トラックはホイールベースと積載量に決まりがあります。
軽自動車のホイールベースが普通車並みに?
最近の車、特に国産車は「操縦安定性」「居住性」を重視する設計が主流になっています。
ホイールベースを可能な限り長く設計し、オーバーハング(前輪の車軸中心線から車両最前部、後輪の車軸中心線から最後部までの距離)を切り詰め、前後のタイヤが車体の隅に近い所にレイアウトされている車が多くなってきているようです。これによって、軽自動車であっても、大人4人がゆったりと乗れるほどの室内空間の確保が可能になっています。
実は軽自動車と普通車を並べて、ホイールベースを比較してみると、その長さはほとんど変わらなかった、ということも最近は見受けられます。
例えば、ホンダ N-BOXのホイールベースは2,520mm。最小回転半径も大きくなっています。直進安定性が高く、走行性能も優れている点が魅力で人気です。
車を選ぶときなどは、このホイールベースやそれによって生まれる最小回転半径にも目を向けてみてください。車選びの視野が広がることと思います。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...
- 監修者プロフィール
- 鈴木 ケンイチ
- 1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレー...