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マニュアル車(MT車)でのギアチェンジのやり方・コツを紹介!
マニュアル車でギアチェンジがなぜ必要なのか
オートマチック車では走行状況に合わせてギアチェンジが為される機構になっています。
しかしマニュアル車では、ドライバーが自身で変速しなければならない構造になっているので、マニュアル車はドライバーによるギアチェンジが必要になるのです。
ギアチェンジ自体はオートマ車でもマニュアル車でも行われており、マニュアル車の「専売特許」となります。
マニュアル車でのスムーズなギアチェンジ(変速)のコツ
加速した時のギアチェンジのコツ
加速時のギアチェンジつまりシフトアップのコツは、できるだけ速く正確にシフトアップすること、そしてクラッチペダル操作を優しく丁寧に行うのがポイントです。
シフト操作
シフト操作では無理やり次のギアへ入れるのではなく、確実にクラッチを切った状態で少し力をかけて優しく押すようにシフトアップしましょう。
右ハンドル・Hパターンの5速MT(左上1速・右下バックギア)を前提とすると、1速から2速へのシフトアップでは手の甲を運転手側(つまり右側)へ向けるようにシフトレバーを握ります。こうすることで、4速に間違えてギアチェンジすることを防ぎつつ、確実な2速への変速が実現されます。
2速から3速、そして4速から5速へのシフトアップでは、手の甲を助手席側(左側)へ向けるようにシフトレバーを握って操作しましょう。
4速から5速へ変速する時に誤って3速に入れてしまうと、急激なエンジンブレーキの発生やオーバーレブによるエンジンブローのリスクが高まり危険です。
クラッチペダルの操作も優しく
クラッチペダル操作のシフトアップ時には、確実にクラッチを切った状態でシフトレバーを操作しましょう。
クラッチを再度つなぐ際のつなぎ方も様々です。クラッチペダルを踏んで変速してからクラッチペダルを元に戻す(踏みやめる・足を離す)時、バンッとつなぐのではなく、じわっとつなぐようにするのがおすすめです。
減速した時のギアチェンジのコツ
減速時のギアチェンジつまりシフトダウンでは、シフトアップ時とは異なり何も考えずにシフトダウンするとクラッチを繋いだ時にエンジンブレーキがかかり、車体・乗員はグワンと前方へ揺られてしまいます。
これが乗客に不快感を与え得るので、緩和することができれば快適性向上につながるのです。
解決方法として次の2つが挙げられます。
①半クラッチにする時間を調整する
まず1つはクラッチをつなぐ際に半クラッチにする時間を調整する方法です。
クラッチとじわりとつなぐことで急激なエンジン回転数の上昇を防ぐことが可能。ただし、クラッチ板は通常よりも多く消耗します。
②エンジンと駆動系の回転差を予測してエンジンの回転数を合わせる
2つ目の方法はシフトダウン時のエンジンと駆動系の回転差を予測して事前にエンジン回転数を合わせる方法。ダブルクラッチやヒール&トゥなどのドライビングテクニックはまさにこの方法を利用したものです。
シフトダウンでもシフトレバーの正確な操作が求められます。例えば5速から4速へのシフトダウンと2速へのシフトダウンでは、2速へシフトダウンした場合のほうが強いエンジンブレーキが発生するだけでなく、速度域によってはエンジンのオーバーレブにもなりかねません。
減速時のシフトダウンは1つずつギアを落とすことを基本に、速度とギア比の関係をイメージしながら運転できるようになりましょう。意識して練習することで自然なシフトダウンができるようになります。
マニュアル車でのギアチェンジの一連のやり方
マニュアル車のギアチェンジのやり方をまとめました。シフトアップでもシフトダウンでも、基本的には同じやり方になることがわかります。
- クラッチペダルを踏んで動力伝達を遮断する
- シフトレバーを操作して変速先のギアを選択する
- クラッチペダルを戻してクラッチを繋ぎ、動力伝達を再開させる
マニュアル車でのギアチェンジでやってはいけないこと
オーバーレブを誘発するシフトミス
マニュアル車のギアチェンジでやってはいけないことの1つはオーバーレブを誘発するシフトミスです。
2速から3速へのシフトアップで間違えて1速へ入れてしまった、高速道路を走っているときに加速しようとして5速から4速に入れるつもりが2速に入ってしまったなどが該当します。最悪エンジンが壊れてしまい、高額な修理費用が発生する可能性があるからです。
シフト操作時のレバーの握り方を工夫する、落ち着いて操作するなどが対策になります。
中途半端にクラッチを切った状態でギアチェンジする
クラッチが中途半端に切れた状態でギアチェンジを行うと、変速がうまくいかずにガリッと嫌な音がすることがあります。
半クラッチの状態で走行する
半クラッチの状態で走行しないようにしましょう。動力が十分に伝わらないだけでなく、クラッチの消耗が激しくなります。シフト操作時以外にクラッチペダルに足を置かないようにするのがポイントです。
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