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オイル漏れの原因は?放置するとどうなる?修理方法と費用、予防方法も

オイル漏れの原因は?放置するとどうなる?

モーターオイルの液体の流れ
©Ivan Uralsky/stock.adobe.com

原因1.ガスケットやシールの劣化

オイル漏れの原因は、シールやガスケットの劣化によることがほとんどです。

ガスケットやシールはアルミでできたものもありますが、ゴム製、ネバネバしたグリス状のものもあります。

ゴムは柔らかいイメージがあると思いますが、熱によって劣化したゴムは「バキバキ」と折ることができるほどに硬くなり柔軟性がなくなります。そのため、定期的に交換が必要なのです。

劣化の根本的な原因は熱ですが、オイルの管理方法によっても劣化状態が変わります。

オイル管理が悪くエンジンオイルが常に汚れている状態であれば、その汚れがガスケットなどに付着し劣化を加速させます。そのためオイル管理が悪ければ、少ない走行距離でもオイル漏れを発生させてしまうこともあるのです。

逆にオイル管理をしっかりとしていれば、10万キロでもオイル漏れが発生していない車もあります。車をよりよい状態を保つためにもオイル管理はしっかりと行いましょう。

オイル交換を自分で行う際は要注意!

関連するトラブルに、オイルパンにあるドレーンボルトのガスケットを再使用したことによるオイル漏れもあります。また、オイルエレメントの締め付けが弱すぎたり、強すぎた場合でもオイル漏れが発生します。

エンジンオイルの交換は比較的簡単な作業なので、車をあまりいじったことのない人が交換することもあるでしょう。

しかし力任せに締め付けたり、交換しなければならない部品を交換せずに使用することでオイル漏れの原因になってしまうこともあるのため注意が必要です。

原因2.破損による穴あき

その他考えられる原因としては、オーバーヒートしエンジン本体の金属がひずみ、隙間からオイルが漏れている。事故を起こし、エンジンへ穴が開きオイル漏れが発生しているなど、エンジン自体に問題がある場合です。

このような漏れは、ガスケットの劣化に比べ漏れる量が多いので、放置するとすぐにオイルが空になります。走行できる状態でないことからも、車の知識がない方でもすぐに気づくことができます。

大量にオイルが漏れている場合、絶対にエンジンをかけないことが大切です。もしエンジンをかけた場合、エンジン内にオイルが無いことでエンジンがすぐに焼き付きます。

トラブルがあった場合に起こるオイル漏れなので、メンテナンスで予防できるものではありません。すぐに修理もしくは交換するようにしましょう。

オイル漏れを放置するとどうなる?

エンジンオイルのオイル漏れを放置し続けていると、本来オイルが必要な部分にオイルが行き渡らず最終的にエンジンが焼き付きます。

エンジンが焼き付くと、エンジンがかからなくなりエンジン本体を交換しないと車を動かせなくなってしまいます。そのため、オイル漏れが発生した時点で対処する必要があります。

根本的な解決方法は、漏れている箇所のガスケットを変えること。事故などでエンジン本体にダメージが加わり、大量のオイル漏れがあるならエンジンを交換することも視野に入れなければなりません。

どちらにせよエンジンによい状態ではありませんし、漏れたオイルによってエンジン周辺がとても汚れます。この場合、他の場所からオイル漏れがあったとしても、どこから漏れているのかを探ることすら難しくなります。

だからこそ定期的な点検が必要であり、重症化する前に対処する必要があるのです。

オイル漏れを予防するには?早期発見するには?

©varts/stock.adobe.com

オイル漏れが発生していなくても多少は減る

エンジンオイルは密閉されたエンジンの中で循環していますので、基本的には減りません。しかし長期間交換せずに乗っていると徐々に減っていきます。このオイルの減りが早ければ、オイル漏れを疑う必要があります。

自然に減っていく理由としては、燃焼段階で微量なオイルも燃焼している、ブローバイガス還元装置と一緒にオイルも吸い取られるなどです。

この場合、定期的にエンジンオイルの量を確認し、オイルの補充・交換を行っていれば問題ありません。

おかしいな?と思ったらオイル上がり・下がりかも

エンジンブレーキをほとんど使わない状況で「オイルの減りが早いな」と感じた場合、「オイル上がり」または「オイル下がり」が起きている可能性があります。早めにディーラーや整備工場に相談しましょう。

急にエンジンオイルが減っている場合はオイル漏れかも

急激にエンジンオイルの量が減っている、不自然な減り方をしている場合、オイル漏れの可能性があります。応急措置や早めの修理が必要ですので、 ディーラーや整備工場に相談しましょう。

定期的なエンジンオイル交換で防げる場合もある

オイル上がりとオイル下がり、どちらもエンジンオイルの交換を怠ることが原因で引き起こされるトラブルです。つまり、エンジンオイルの早減りは、定期的なオイル交換である程度防ぐことができるといえます。

車に応じて適正なエンジンオイルの交換時期は異なりますが、走行距離と経過月数の両方で定期的に交換するようにしましょう。また、車の走行距離が少なくても一定の月数が経過したらオイル交換をすることも重要です。

また、エンジンオイルの量はこまめに確認しておくと、異常な減り方にも気づきやすくなります。

エンジンオイルの種類やオイルの選び方、交換のタイミング、自分でできるオイル交換方法や、安くオイル交換する裏技を解説!

エンジンオイル処理方法の紹介

エンジンオイルのメンテナンスに重点を置き、その他のメンテナンス方法も簡単にご紹介!

執筆者プロフィール
山北吏(つかさ)
山北吏(つかさ)
1989年生まれ。現役整備士(整備士3級)webライター。webライター歴は1年半。愛車はインプレッサ(GH8)。車に乗るなら絶対MT!実家が田舎だったこともあり山道は得意!整備士として働き始め3年目。前職は輸入業...

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