MOBY(モビー)自動車はおもしろい!

MOBY[モビー] > お役立ち情報 > 役立つ情報 > ショーファードリブンカーとは?「大型の高級セダン」以外も増えるその理由
後部座席のドアを開ける運転手
役立つ情報

更新

ショーファードリブンカーとは?「大型の高級セダン」以外も増えるその理由

一度は憧れる!ショーファードリブンカーの世界

後部座席のドアを開ける運転手
©︎Rawpixel.com/stock.adobe.com

アーティストや芸能人、会社経営者、政府の要人…など、VIPの移動にクルマは欠かせない存在。そんなVIPな方は主役として後席に乗り込みますので、自分のクルマでありながらも、自分で運転するわけではありません。

こういったクルマは「ショーファードリブンカー」と呼ばれます。

ショーファードリブンカーとは、VIPや要人を後席に乗せ、専属運転手が運転するクルマのことです。「ショーファードリブン専用モデル」を製造・販売しているメーカーは、世界でもそう多くはありません。

これに対し、普段私たちが自らハンドルを握るクルマは「ドライバーズカー」と呼ばれます。

今回はショーファードリブンカーとドライバーズカーの違いに触れつつ、市販されているショーファードリブンカーをいくつかご紹介します。

ショーファードリブンカーとドライバーズカーの違いとは?

女性のために車のドアを開ける男性
©︎Marko/stock.adobe.com

「ショーファー(Chauffeur)」とは、”お抱え運転手”を意味する言葉。つまり、オーナーは後席でゆったりとくつろぎ、運転は専属運転手が行います。

ショーファードリブンカーには、堂々たるエクステリアデザインはもちろんのこと、豪華で広々とした「快適な車内空間」が求められます。

車内装備は、当然”後席重視”。テレビ操作やリクライニング機能、マッサージ機能まで付いているケースも珍しくありません。

一方でドライバーズカーは、その名のとおり”運転手のためのクルマ”。スポーティなステアリングフィールや高い運動性能を持ちながら、車内の快適性もある程度確保しているのが特徴です。

こちらはドライバーを中心に考えて開発されているため、「走る楽しさ」が追求されています。

つまり、「ショーファードリブンカー」「ドライバーズカー」という名前は、”誰のためのクルマなのか”を表しているのです。

超合理的主義のトヨタで、スパッと後継車の開発が打ち切られたクルマたち【推し車】

ショーファードリブンカーの代表車種は?

トヨタ センチュリー

ショーファードリブンカーの代表車種・トヨタ センチュリー(3代目)

まずは、日本で唯一のショーファードリブンカーと言われ、”黒塗りの高級車”としてお馴染みの「トヨタ センチュリー」。皇族の方々が乗るクルマとしても有名ですね。

3代目センチュリーの価格は2,008万円。2018年に行われたフルモデルチェンジによって、後席の室内空間、乗り心地、静粛性がさらに向上しています。

エクステリアをみても、センチュリーの象徴である「鳳凰エンブレム」、フロントグリル奥に配置された「七宝文様」など、日本ならではの品格が漂っています。

ロールス・ロイス ファントム

ショーファードリブンカーの代表車種・ロールス・ロイス ファントム
©pomphotothailand/stock.adobe.com

ショーファードリブンカーの代名詞ともいえる、「ロールス・ロイス ファントム」。おそらく世界で最も有名なショーファードリブンカーでしょう。

ファントムは、性能や装備、乗り心地、静粛性、価格など、全てにおいて最高峰。ショーファードリブンカーのなかでも別格であり、もはや『動くスイートルーム』といえるレベルです。

ファントムは2022年にマイナーチェンジが行われましたが、その価格は、なんとベースグレードで6,050万円。一般人が買える金額ではなく、選ばれし者のみが手に入れられる”富の象徴”です。

メルセデス マイバッハSクラス

ショーファードリブンカーの代表車種・メルセデス・マイバッハ Sクラス

高級車の代名詞として挙げられることも多い「メルセデス・ベンツ Sクラス」ですが、メルセデスにはショーファードリブン専用モデルともいえる「メルセデス マイバッハSクラス」が存在します。

マイバッハは2012年に一度生産が終了しましたが、2015年にメルセデスのサブブランドとして復活を果たし、現在の価格は2,960万円〜となっています。

「メルセデス Sクラス」をベースに作られているため、高級感は抜群。後席にはリクライニング機能やマッサージ機能、冷蔵庫なども装備されており、居住性・快適性も最高級です。まさに、VIPの送迎にはピッタリの1台といえます。

一生に一度は乗りたい!超高級車マイバッハの魅力や価格、芸能人・有名人の所有者は?

昨今は「ショーファードリブン=大型の高級セダン」ではなくなっている

ショーファードリブンカーのように使われることも多い、トヨタ アルファード エグゼクティブラウンジ S
トヨタ アルファード エグゼクティブラウンジ S

上述の3車種が代表的なショーファードリブンカーですが、ほかにも「ベントレー フライングスパー」「メルセデス Sクラス」「BMW 7シリーズ」「アウディ A8」「レクサス LS」なども、ショーファードリブンカーとして使われることがあります。

これらの車種からも分かるように、「ショーファードリブン=大型の高級セダン」というイメージがありますが、最近ではその感覚が変わりつつあるようです。

筆者知り合いのトヨタ系ディーラースタッフによれば、「一般的に、ショーファードリブンと言われて思い浮かべるのは高級セダンですが、最近では『アルファード』や『ヴェルファイア』をショーファードリブンカーのように使うケースも増えています。

これらのミニバンは後席の居住性に優れ、内外装の質感も高いため、上級グレードを選択し、運転手付きで乗るお客様もいらっしゃいます。」とのこと。

たしかに、アルファードには「Executive Lounge」という、後席をより重視したグレードが存在します。また、輸入車に目を向けると「ボルボ CX90 Excellence(現在は生産終了)」といった、SUVでありながら運転手付き・後席利用を想定したパッケージングがあったりもするのです。

「ショーファードリブンカー」という言葉から連想される車種以外でも、同様の使われ方をするクルマは増えています。今後は、さらにSUVやミニバンから、ショーファードリブンカーとして使用されるクルマが登場するかもしれませんね。

「ちょいワルオヤジ向けショーファードリブン」を厳選してみた!

社長からレーサーへ!? 過去に類を見ないモリゾウの存在

セダンと似てる言葉「サルーン」、どんな意味か知ってる?

執筆者プロフィール
成田 佑真
成田 佑真
1993年生まれ。普段は医療機器販売を行っているが、暇があれば自動車関連記事を読み漁る。現在の愛車はA4。子どもの頃からマークⅡに憧れ、社会人になりマークXを購入。週末は必ず手洗い洗車を行い、ドライブに出...

\ この記事が役に立ったらシェアしよう /

MOBYをフォローして最新記事を受け取ろう

すべての画像を見る

画像ギャラリー

コメント

利用規約

関連する記事

関連キーワード