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車の内輪差とは?運転のコツや外輪差との違いを知ろう【図解あり】

内輪差を考慮した運転のコツ4選

©xiaosan/stock.adobe.com

ここまで述べたように、内輪差にはいくつかの危険が潜んでいます。こうした危険を回避するための運転のコツを紹介します。

コツ1:自分の車の内輪差は何メートルか知っておく

乗っている車の内輪差がどれくらいなのか知っておけば、安全に曲がれるかどうかのおおよその判断がつきます。

前述した算出方式を参考に、内輪差の大きさを把握しておいてください。

コツ2:サイドミラーで後方下部をチェック

内輪差を把握しても曲がれるかどうか分からないときは、左側のサイドミラーで車の後輪付近(後方下部)をチェックしてください。

縁石やガードレールが接近しすぎていないか、自転車や歩行者がいないか確認してください。あまりにも近くなっているときは、左側から離れれば接触を回避できます。それでも難しい場合は一時停止するなどの対応が必要です。

コツ3:少し遅めにハンドルを切る

左側のスペースを開けられないような狭い道では、ハンドルを少しだけ遅く切ることで内輪差による接触などを回避できます。

ハンドルを遅く切れば、前輪の通る位置が遅れるため、後輪の通る位置も遅くなり内輪差の影響を少なくして通行できます。

ただし、このやり方はさきほども述べたように前に出過ぎてしまう可能性があります。そうなると別の危険が生じるため、ハンドルを切るタイミングが遅すぎないように注意してください。

コツ4:ハンドルを少しだけ逆に切る

ハンドルを曲がる方向とは逆に切れば、内輪差のスペースを開けることができます。一般的には逆ハンなどと言われ、特に内輪差の大きなバスやトラックが曲がる時に行う操作方法です。

ただし、この方法は、道幅が広くないとできません。狭い道で逆ハンをしてしまうと、対向車線にはみ出してしまい危険です。

ちなみに、路上での極端な逆ハンドルは「あおりハンドル」と呼ばれており、危険な行為とされています。周囲に自分以外の車が走っている場合は、路上での逆ハンドルは控えるようにしましょう。

工事用車両などの特殊な車両でない限り、乗用車であれば逆ハンドルをしなくても曲がれることが多いため、使用しないように注意してください。

車種や道幅に応じて対処しよう

内輪差は車種によって異なります。さらに、道幅によっても対処は全く異なります。

どんなに内輪差の大きな車であっても、道幅が広ければ内輪差の影響は皆無です。反対に、どんなに内輪差の小さな車であっても道幅が狭ければ、脱輪や接触の危険が伴います。

特に、左折時の内輪差は周囲に大きな影響を及ぼします。狭い道での脱輪は初心運転者がやりがちな失敗でもあります。

ただし、内輪差を意識しすぎてほかのことに注意がいかなくなっては意味がありません。

大切なのは、自分の乗っている車と道幅によってその対処法を変えていくことです。今回の記事を参考に、脱輪や接触をしない運転テクニックを身に付けてください。

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執筆者プロフィール
室井大和
室井大和
1982年生まれ。ライター歴6年、自動車業界9年。合わせて約15年。雑誌編集、記者、指定自動車教習所員資格保有。愛車はスズキスイフトスポーツ(33型)、BMW323i(E90型)、ジムニー(JB23型)。車はセダンではじ...
監修者プロフィール
鈴木 ケンイチ
鈴木 ケンイチ
1966年9月15日生まれ。茨城県出身。国学院大学卒。大学卒業後に一般誌/女性誌/PR誌/書籍を制作する編集プロダクションに勤務。28歳で独立。徐々に自動車関連のフィールドへ。2003年にJAF公式戦ワンメイクレー...

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