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ブレーキアシストの仕組みとデメリットとは?軽自動車でも必要?
ブレーキアシストの仕組みとは?
いざというときに頼りになる急ブレーキ補助
ブレーキアシストとは、センサーがドライバーのブレーキ操作を常時監視し、急ブレーキであることを検知すると、ブレーキ油圧シリンダーで発生させる力を自動的にドライバーのブレーキ踏力より高めて、制動力を増幅し制動距離を短くさせる仕組みのことをいいます。
ブレーキアシストはブレーキング時にタイヤがロックしないようにしハンドル操作が維持できるようにするABS(アンチロックブレーキシステムとセットで装備されます。
走行中の車が障害物をカメラやセンサーなどで障害物を検知して自動的にブレーキを掛けるなど衝突を回避する、ないしは衝突時の衝撃を軽減する「衝突被害軽減ブレーキ」の機能のうちの1つがブレーキアシストですが、ドライバーの安全運転をサポートするシステムの代表、代名詞となって使かわれることが多くなっています。
このまとめ記事では、ブレーキアシストは広義に捉え、衝突回避をアシストするシステム全体を定義として取り扱います。
※ブレーキアシストは、必ずしも衝突を防止するものではありません。ブレーキアシストに頼って、無謀な運転をするなどということがくれぐれもないようにしてください。
ブレーキアシスト・衝突軽減ブレーキの仕組み
冒頭でご紹介した狭義のブレーキアシストのほかに、衝突軽減のためにレーダーやカメラが取り付けられており、それからの情報をコンピュータが解析し、運転者への警告やブレーキの補助操作などを行う仕組みとなっています。
国産車メーカーのブレーキアシスト一覧
メーカー | 名称 | センサーの形式 | 停止可能速度 | 作動速度 | 参考価格 |
---|---|---|---|---|---|
マツダ | SCBS | レーザーレーダー | 4〜15km/h | 約4〜30km/h | 80,000円 |
SBS | ミリ波レーダー | 15〜30km/h | 約15km/h〜高速域 | 145,000円 | |
スバル | アイサイト | ステレオカメラ | 30km/h以下 | 全車速対応 | 100,000円 |
ホンダ | CMBS | ミリ波レーダー | 30km/h以下 | 全車速対応 | 70,000円 |
シティブレーキアクティブシステム | レーザーレーダー | 30km/h以下 | 約30km/h以下 | 60,000円 | |
スズキ | レーダーブレーキサポート | レーザーレーダー | 5〜15km/h以下 | 5〜30km/h | 40,000円 |
ダイハツ | スマートアシスト | レーザーレーダー | 4〜20km/h以下 | 約30km/h以下 | 50,000円 |
トヨタ | PCS(被害軽減タイプ) | ミリ波レーダー | 停止には未対応 | 約15km/h以上は全車速対応 | 140,000円 |
PCS(回避支援タイプ) | ミリ波レーダー | 30km/h以下 | 約15km/h以上は全車速対応 | 60,000円 | |
PCS(歩行者対応・回避支援タイプ) | ミリ波レーダー ステレオカメラ |
40km/h以下 | 約5km/h以上は全車速対応 | 810,000円 | |
三菱 | e-Assist | ミリ波レーダー | 30km/h以下 | 全車速対応 | 95,000円 |
日産 | エマージェンシーブレーキ | カメラ | 30km/h以下 | 約10〜80km/h | 74,000円 |
ミリ波レーダー | 60km/h以下 | 全車速対応 | 標準装備 |
国産3社の安全装備まとめ
ブレーキアシストのデメリットとは?
ブレーキアシストは、事故を未然に防ぐことができ、万が一衝突をしても衝撃を軽減し事故の被害を減らすことができるメリットがありますが、これは運転者への安全運転への意識を低下させてしまう危険性が発生するというデメリットが生じます。
運転者はブレーキアシストが装備されているからと過信してはいけません。
ブレーキアシストは車に対しては直接的なデメリットはありません。強いて言うならコストが高くなることのみでしょう。
また、世界中でブレーキアシストを標準化する動きが出ています。ブレーキアシストは事故を防ぐ最後の砦として、高い評価を得ていることがうかがえます。
ブレーキアシストは軽自動車にも必要?
軽自動車の最大のメリットが「コストの低さ」であることを考えると、少しでも価格を抑えたい方にとっては必要ない装備はつけたくないという考えもあるかと思います。
ただ、結論から申し上げますと、軽自動車にもブレーキアシストは必要と言えるでしょう。前述しましたが、世界中の自動車メーカーはブレーキアシストを標準装備化しようとする流れとなっています。
義務化される可能性もありますし、事故が起きてから、やっぱりブレーキアシストをつけておけばよかったと思う結果になってからは遅いです。
軽自動車でも自動車保険に入る必要があるように、軽自動車でもブレーキアシストの必要はあるといえるのではないでしょうか。
ブレーキアシストまとめ
衝突事故防止の最後の砦
ブレーキアシストについてのまとめ記事は、いかがでしたでしょうか。デメリットがない安全装備ですが、当然油断は禁物です。
制動速度などの仕様はメーカーによって異なるため、ブレーキアシスト搭載車にお乗りの方は今一度、愛車の仕様の確認をされることをおすすめいたします。
これから車を買おうとされている方はぜひ、ブレーキアシスト装備車を検討してみてくださいね。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...