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エアバックの作動条件とは?位置やセンサーの仕組み、警告灯の対処法も解説!発明したのは日本人?

「エアバッグ」は自動車の最終安全装置

©benjaminnolte/stock.adobe.com

普段目にすることが少ないエアバッグですが、交通事故を起こした際には、ドライバーや同乗者の命を守る最後の砦となる、とても大事な装備の一つです。 正式名称は「SRSエアバッグ」と呼びます。

SRSとは「Supplemental Restraint System」の略称で、日本語に訳すと「補助拘束装置」という意味になるのですが、その名称からも分かるとおり、エアバッグはシートベルトの補助装置であり、シートベルトをしっかり着用することによって、初めて最大の効果を発揮するシステムとなっています。

エアバッグが格納されている位置

エアバッグは自動車のいたる場所に格納されています。それぞれの位置を解説します。

運転席用エアバッグ:ステアリング・ホイールの中心付近

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通常、運転席用のエアバッグはステアリング・ホイール(ハンドル)の中心付近に格納されています。クラクションのいちより若干下に「AIRBAG」という文字が記されていることが多いです。

助手席用エアバッグ:ダッシュボード内部

©Bits and Splits/stock.adobe.com

助手席用のエアバッグはダッシュボード内部に格納されています。

他にも様々な種類のエアバッグがある

サイドエアバッグ
Brandweer Dodewaard CC 表示 – 継承 4.0 / CC BY-SA 4.0
出典 : https://en.wikipedia.org/

これ以外にも側面衝突の際に膨らむサイドエアバッグはシートの側面カーテンエアバッグはサイドウインドウ上部、前面衝突の際に膨らむニーエアバッグは、運転席と助手席の膝前にある内装カバーの内側に格納されています。

またバイクにもエアバッグが付いている車種があり、バイク用エアバッグは、ガソリンタンクの後部に格納されており、前面衝突の際に前方へ飛び出すライダーを受け止めるのが役割です。

エアバッグの仕組みとは?

©GarkushaArt/stock.adobe.com

エアバッグは衝突を検知すると、人のまばたきよりも速い時間で瞬時に膨らみ、乗員がハンドルやダッシュボード、フロントガラスなどに直接ぶつかること防ぐシステムです。

①衝突検知

車体前部に装備されているサテライトセンサー(衝突検知センサー)が衝突を検知し、ECU(エンジンコントロールユニット)の衝突診断回路に信号を送ります。

②衝突判定

サテライトセンサーから送信された信号をECUが演算し、衝突レベルを判定します。

ECUが衝突レベルを判定した結果、エアバッグを膨らませる必要があると判断すると、インフレータ(ガス発生装置)に点火指示が送信されます。

③エアバッグの展開

インフレータが着火され、燃焼による化学反応でガスが発生し、エアバッグが膨らみます。
この間、運転席なら20~30ms、助手席であれば30~40msで展開が完了します。

ms(ミリセック)とは、1000分の1秒のことであり、エアバッグは人間の瞬き速度(100~200ms)以上の速さで展開することが可能です。

運動エネルギーの吸収

展開したエアバッグは、車体の潰れとロードリミッター(シートベルトの拘束力を一定に保つ装置)を合わせることで、衝突時に発生する運動エネルギーを最大限吸収し、乗員を守ります。

【エアバッグの作動条件】いつ開く?

©phonlamaiphoto /stock.adobe.com

簡単には作動しない

エアバッグは基本的に一回きりしか使用できないので、ちょっとぶつかっただけで簡単に作動してしまうようなことはあり得ません。

以下の例は、マツダ ロードスターに搭載されるエアバッグの作動条件ですが、基本的にはどの自動車も大体同じ条件で作動します。

運転席と助手席エアバッグの作動条件

基本的には、正面から強い衝撃を受けた場合に作動します。縁石に車体下部が衝突した場合や、穴や溝に転落した場合にも作動する場合があります。

サイドエアバッグの作動条件

車体側面に強い衝撃が加わると、サイドエアバッグが作動します。

エアバッグが作動しにくい、作動しない場合

以下のような条件の場合、衝撃の強さによってはエアバッグが作動しないことがあります。

エアバッグが作動しにくい場合

運転席・助手席エアバッグの場合

  • 立木や電柱といった平面ではない障害物に衝突したとき
  • トラックといった大型車の下などにもぐりこんだとき
  • 斜め前方に衝突したとき

サイドエアバッグの場合

  • 斜め前方に衝突したとき
  • 車両の側面から立木や電柱が衝突したとき
  • 二輪車が側面に衝突したとき
  • 横転や転覆したとき

エアバッグが作動しない場合

運転席・助手席エアバッグの場合

  • 後ろ方向から追突されたとき
  • 横転や転覆したとき
  • 横方向から追突されたとき

サイドエアバッグの場合

  • 後ろ方向から追突されたとき
  • 正面衝突したとき

エアバッグ警告灯が点灯した際の対処法

©momoforsale/stock.adobe.com

エアバッグ警告灯

警告灯とは、自動車に何らかの異常が発生した際に点灯・点滅するインジケーターです。
エアバッグ警告灯が点灯する原因としては、以下のものが考えられます。

  • エアバッグ、プリテンショナーの作動
  • エアバッグ、プリテンショナーの異常

※プリテンショナーとは、車の衝突時にシートベルトを瞬時に巻き込むことで、乗員が慣性運動によってシートベルトから受ける負荷を吸収・低減する装置のことです。

エアバッグの作動時は既に衝突しているので、警告灯が点灯するのは当たり前ですが、衝突もしていないのに警告灯が点灯している場合、エアバッグやプリテンショナーに何らかの異常が発生していることが考えられるので、走行に問題が無くても、速やかに整備工場かディーラーで点検を受ける必要があります。

衝突時の安全性にかなりの差が生じる

エアバッグの有無によって、事故発生時の乗員の生存率に雲泥の差があると言われています。たとえ重症を追ったとしても、死亡に至るリスクを大幅に軽減します。

エアバッグに必要性を感じないという意見もありますが、それは実際に事故を起こしたことが無いから言えることであり、一度でも衝突事故を起こしたことがあれば、エアバッグがどれほど重要な装置であるかということが理解できているはずです。

現在はほぼ全ての車種に標準装備されている

幸い現在は、ほとんどの車で標準装備となっているので、わざわざ後付けをする必要もありませんが、その多くが運転席と助手席のエアバッグのみであり、サイドエアバッグなどはオプション設定になっていることがほとんどですので、より高い安全性を手に入れたいという方は、新車購入時にお金を惜しまず、最高の安全オプションを導入しましょう。

エアバッグに関する世界的なリコールも発表されています。新車から今の愛車に乗っている方だけでなく、中古車として入手した方もご自身の愛車がエアバッグのリコールに対応済みかどうかをきちんとチェックすべきです。
リコールを放置していると車検が受けられないばかりか、万が一の際に命を落とすリスクが上がるということを認識しておきましょう。

【エアバッグの歴史】発明したのは日本人

エアバッグを最初に採用した国産車は、1987年のホンダ レジェンドだと言われている(当時はオプション装備で、運転席のみの搭載)
出典:wikipedia.org Author:TTTNIS CC0

エアバッグの歴史は古く、1952年にはアメリカで基本設計が出来上がり、翌1953年に特許を取得しましたがその後10年以上の間、市場に出ることはありませんでした。

エアバッグを搭載した車が初めて市場に登場したのは、1967年のことで、クライスラー製の自動車に搭載されていました。しかし現在世界中で使用されている標準的なエアバッグは、上記の1952年に開発されたものではなく、日本人の小堀保三郎氏が1963年に発明したものだったのです。

発明当初はあまりに奇抜な発想だったため、まったく相手にされず、長い間実用化されていませんでしたが、1970年代に欧米で有用性が認められると、一気に研究開発が進み、現在では世界中のほとんどの自動車で標準装備となっています。

しかし当の発明者である小堀保三郎氏が特許を有していた間は、実用化がされていなかったために特許による収入も得られず、1975年には生活苦から夫婦でガス心中をするという、悲劇的な結末を迎えています。

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この記事の執筆者
MOBY編集部