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なぜ“あおり運転”した?8割のドライバーが「前の車が遅かった」「割り込まれた」と回答

「あおり運転」は論外だが…「あおられ運転」もたびたび話題に

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必要以上に車間距離を詰め、不要なパッシングや蛇行運転など、前を走る車を威圧するような運転をするあおり運転は、その周囲の車にも危害を及ぼすおそれがあるため、許される行為ではありません。あおり運転は、あおり運転をするドライバーに責任があります。

しかし、SNS等にアップロードされた、あおり運転の被害を受けたとされる動画などでは、“なぜあおられたのか?”とあおり運転に発展することとなったきっかけにも目を向ける人が増えているようです。

一例を挙げると、高速道路の追い越し車線を走っているときに撮影されたものである場合、“また追い越し車線か”といったコメントが寄せられます。これには、あおられたドライバーが適切に追い越し車線を利用していればあおり運転の被害には遭わなかったと主張する人も少なく有りません。

あおり運転をするドライバーを正当化する理由がないのは明らかであるいっぽう、そうしたドライバーを刺激しあおり運転の被害を受けやすい運転が「あおられ運転」と呼ばれ問題視されているのも事実です。

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あなたもやってない?無自覚の「あおり運転」「あおられ運転」に注意

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追い越し車線を追い越しに使わず、追い越しに適切な速度も出さず、走行車線と同じようにだらだらと走行を続けるといった行為が「あおられ運転」の一例としてよく挙がり、ほかにも、後方確認が不十分なままの車線変更や、不要なブレーキ操作、ウインカー操作など、周囲のドライバーを不安にさせる、または事故につながるおそれがあるなどさまざまありますが、あおられ運転をしているドライバーの多くは“問題がある運転をしている”という意識がありません。

交通のルールに対する認識が十分でない点や、自車も含めた周囲の状況の確認が甘いという点など、問題は十分にあるのですが、それに気づいておらず改善されないため、あおられ運転をするドライバーは一般的なドライバーよりもあおり運転の被害を受けやすいと言えます。

いっぽうで、“普段から車間距離を極端に詰める走り方をしている”、“ハイビームとロービームの切り替えを適切に行えていない”など、周囲から見ると「あおり運転」以外の何物でもないにもかかわらず、そのドライバー自身はあおり運転をしている自覚がない、無自覚のあおり運転をしている場合もあります。

あおられ運転はもちろんですが、無自覚のあおり運転も、“通行を妨害する目的”の運転ではないため、妨害運転罪には該当しません。しかし、交通のルールに対する認識が十分でない点や、自車も含めた周囲の状況の確認が甘いという点で問題があるため、まずは自身がそのような運転を行なっていることに気づく、または周囲の人がそれに気づかせる必要があるでしょう。

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