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道交法・交通事故

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運転をはじめる前にしなければいけないことは?

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運転中はもちろん、車の発進させる前からドライバーにはさまざまな「やらなければならないこと」があります。そしてこれも検定で怠れば減点項目となっている場合がため、本来は免許を持っていれば知っていることなのですが、ほとんどの人が実施しません。

車に乗り込んだらシートやハンドル、ルームミラー、サイドミラーを調整し、可能な限りで適切な運転姿勢になるよう調整し、各装置を確実に操作できるようにしてから運転しなければなりませんが、マイカーの場合は慣れてしまっているので、車が発進してから違和感に気づいて調整することがほとんど。これのみで取り締まりを受けることはまずありませんが、ミラーを調整しないまま、それが原因の事故を起こせば安全運転義務違反に該当する場合があります。

シートベルトも現在は基本的に全席着用が義務付けられているため、ドライバーは自身はもちろん同乗者もシートベルトを装着していなければ運転してはいけないのですが、車が動き始めてから装着したり、同乗者にシートベルト装着を促す例は少なくないようです。

また、卒業検定では省略されることが多いのですが、乗車前に車の点検をすることもドライバーの義務のひとつです。自家用の乗用車は事業用車と違い1日1回と指定はされていないものの、「運行時の状態等から判断した適切な時期」に目視等による点検をしなければなりません。

具体的な期間は設けられていないものの、日常点検は1カ月に1回程度が適当だとされています。しかし、ほとんどの人が「車検を頼んだ業者から手紙が来たら」点検に出す程度で、その頻度は1年に1回や2年に1回であることが多く、1カ月に1回程度の点検を行うドライバーは少ないのが実情です。

具体的な時期が示されていない以上、目視による点検が1年に1回や2年に1回であってもそれが「適切な時期」ならば問題ありませんが、もう少し自分の車に対して興味を持っても良いのではないでしょうか。

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横断歩道での歩行者優先は守られるようになってきた

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いっぽうで、かつては守られていなかったものの、最近では守られるようになりつつあるルールもあります。

横断歩道では、渡ろうとしている歩行者がいる場合は歩行者が優先となり、車は横断歩道手前で減速や停止をする義務があります。これに違反すると「横断歩行者等妨害等違反」になりますが、その違反点数や反則金は赤信号無視と同等。そのため、「横断歩道を渡ろうとしている歩行者は、赤信号と同じ」と言えます。

かつては多くの人がこれを無視していましたが、横断歩行者等妨害等違反取り締まりの強化によって取り締まり件数は年々増加。それに伴い、ルールを守るドライバーが増えつつあるようです。

しかし、まだまだ違反ドライバーは少なくなく、横断歩道で起きた事故の中には歩行者を渡らせようと停止した車を追い越した後続の車によって起こされたものもあるため、すべてのドライバーが「横断歩道は歩行者優先」を守らなければ、横断歩道での事故を無くすことはできないでしょう。

なお、道路上に描かれるひし形の路面標示「ダイヤマーク」は、この先に横断歩道等があることを示すものです。ダイヤマークを見たら「横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいるかもしれない」ことに意識を向けましょう。

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執筆者プロフィール
MOBY編集部 高山 志郎
MOBY編集部 高山 志郎
平成元年生まれ、東京都出身。学生時代にモータースポーツ活動を開始し、大小さまざまな耐久レースへ参戦。優勝の経験も持つ。エンジニアとして複数の業界を渡りながら趣味で車やバイクに触れ続け、縁あって自動...

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