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当たり屋の非道な手口5種類と対処法|実際のドラレコ証拠動画も

当たり屋の特徴的な手口と、当たり屋行為への対処法を紹介します。当たり屋被害に遭ったら通報するべき?目撃者の証言は信用できる?ターゲットにされやすい人は?などの疑問にもお答えします。ドライブレコーダーの有効性が分かる衝撃動画も。

【一覧】当たり屋の最新手口まとめ

当たり屋の手口当たり屋の立場
追突事故の誘発前方車
非接触事故を装う歩行者など
後退中の接触事故を装う歩行者など
タクシーを誘導&待ち伏せ乗客&歩行者など
ながら運転の車に接触歩行者など

当たり屋とは?どうして立証が難しいの?

©image360/stock.adobe.com

当たり屋とは、故意に車に接触して慰謝料などの賠償金をだまし取る詐欺行為を行う人のことです。当たり屋行為には、車対車と車対人の2通りが存在します。

故意に自動車に接触する行為は非常に危険なので、常識的に考えてそんな行動をとる人はいません。さらに良識のある人ほど、自分の車が接触した人を疑ってかかることはできないものです。

また、走行中の車が起こした交通事故の原因について「過失」か「故意」を証明することは困難な場合が多いです。多くのドライバーは自動車保険に加入しているため、事故の補償は保険でカバーされます。

当たり屋は、そういったドライバーの心理や状況を利用して、チャンスを狙っています。

当たり屋行為は犯罪【詐欺罪 恐喝罪 道路交通法違反など】

当たり屋行為は、刑法や道路交通法に違反する犯罪行為です。

当たり屋行為が立証された場合、当たり屋が事故によって損害を被ったとしても、当然損害賠償は生じません。その損害は加害者から被害者に対する不法行為によって生じたものとはいえないからです。

当たり屋が「怪我をした」という偽りの証言により賠償金を得れば詐欺罪となりますし、相手を脅迫して金銭を得れば恐喝罪となります。

また、歩行者であっても故意に車に接触するために道路に飛び出すのは、道路交通法違反となります。

当たり屋行為は立証が困難!対処法はある?

今やドライブレコーダーは必須
©zilvergolf/stock.adobe.com

「当たり屋行為が立証された場合、当たり屋が事故によって損害を被ったとしても、当然損害賠償は生じない」と解説しました。

しかし、当たり屋行為は「立証が難しい」という前提がある点も忘れてはいけないポイントです。

交通事故が発生した際、状況を示す客観的な証拠がない場合は、当事者の証言によってのみ状況が認定されます。そのため、相手が故意にぶつかってきたことを客観的に証明できない場合、双方の過失となってしまい、当たり屋に損害賠償金を支払わざるを得なくなります。

当たり屋行為を客観的に証明するためには、周囲の人の証言を集める、ドライブレコーダーの記録を提出するなどの方法があります。

手口1:急ブレーキやノロノロ運転で後続車の接触を誘う

車 事故
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急ブレーキを踏んだり、ブレーキランプが点灯しないようにサイドブレーキを使ったりして、故意に後続車両を追突させます。また、ノロノロ運転を続けて後続車のドライバーの苛立ちを誘い、車間距離を詰めさせるのも手口のひとつです

こうした後部での当たり屋行為が増えている背景には、ドライブレコーダーの普及により、前方の事故は動画で記録されているケースが多くなっているためと考えられます。

また追突事故は、追突した側の車に対して100%の過失が認められることが多いことも理由のひとつです。

追突事故の過失割合についてはこちら

手口2:サイドミラーなどに接触、物を落として破損したと言う

スマートフォン 破損
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車の近くを通る際、当たり屋が故意に物を落として「壊れたから弁償しろ」と金銭を要求してくるケースです。実際に接触していなくても、最初から壊れたスマホや時計などを用意しているという手口です。場合によっては複数犯で目撃者を用意しているケースもあります。

走行中の車のサイドミラーなどに接触したように装うだけでなく、車が歩行者の予測を裏切るような動きをしたため、それに驚き物を落としてしまったという証言をする場合もあります。

人と車が接触していなくても、被害者が危険を避けるために回避行動を行い、その結果として転倒してしまったり、他のものに衝突して被害を被ってしまった場合、「非接触事故(狼狽事故)」が成立することがあります。

請求金額が少額であることが特徴

この手口の巧妙な点は、あくまでもスマホなど物損の弁償だけを要求し、高額な賠償を求めないこと。場合によっては数千円で済ませることもあるそうです。

その場で払える程度の金額であり、警察沙汰を避けたい心理などから、要求されるままに金銭を渡してしまうドライバーが多いようです。また、女性ドライバーが狙われやすいとも言われています。

非接触事故(狼狽事故)についてはこちら

手口3:後退中の車に接触する

駐車場
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最近、コンビニの駐車場などで推奨されている、前向き駐車を利用した手口です。

駐車スペースからバックで出ようとしている車に、通りすがり歩行者のふりをして近づき、時計や眼鏡等の物を落としたり、車のトランク部分を叩いて大きな音を出します。物損事故を装って弁償を要求しますが、前のケースと同様、その場で払える程度の金額であることが多いです。

これはかつての「ガッチャン詐欺」として流行った手口が小型化したものだそうです。

昔は追突事故を誘い、トランクに積んでいた壷などの骨董品が破損したとして、高額な弁償金を要求されるケースがあったそうです。

手口4:タクシーをターゲットにした待ち伏せ

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当たり屋の1人が客を装ってタクシーに乗り込み、事故を装いやすい狭い路地などへと向かわせます。そこで、待ち伏せしていた被害者役が物陰などから現れて接触します。

手口5:ながら運転をしている自転車にぶつかる

車と自転車の事故
©Pixel-Shot/stock.adobe.com

スマホを使っている自転車に近づいて接触するものです。

転んで打撲や捻挫などの症状を訴えたり、持っていたスマホやパソコンなどが壊れたとして、損害賠償を請求する他、靴やかばんなどの高価な思い出の品に傷が付いたとクレームをつけることもあります。

被害者側にも非があるので立場が弱い

被害者側は「ながらスマホ」をしているので、前方不注視は事実である場合が多く、本人も接触の状況を見ていないことがほとんどです。

自業自得と言うのも酷かもしれませんが、根本的に「ながらスマホ」で自転車に乗って対人事故を起こした時点で、非常に弱い立場に立たされます。

人身、物損事故にしてきますが、自転車はドライブレコーダーが搭載されていないので、当たり屋であることを立証するのは車よりも難しい場合があります。

自転車の道交法違反についてはこちら

当たり屋への対処法と注意点

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必ず警察に通報する

警察沙汰にしたくない、面倒を避けたいという心理をつくのが当たり屋の手口の基本です。相手がどんなことを言ってきても、警察に通報し、事故として正しく処理しましょう。

交通事故が起こした際の警察への通報は、ドライバーの義務として、道路交通法第119条10号によって定められています。通報をしなかった場合は、3か月以下の罰金か、5万円以下の罰金が科せられます。

また、警察に通報していないと事故証明書が申請できず、自動車保険に加入していても、保険金が払われない場合があります。

少額金額を要求されても絶対に示談に応じない

その場で支払えそうな少額金額を要求された場合でも、その場での示談には応じてはいけません。後日当たり屋から改めて連絡があり、さらに高額な示談金を要求してくる場合があるためです。

ドライブレコーダーで事故の記録を残す

かつては走行中の車の事故原因を証明するのは難しいことでしたが、ドライブレコーダーを搭載することで証拠を残すことが可能になりました。手頃な価格のドライブレコーダーも普及していますので、搭載することで当たり屋の被害を避けることができます。

ドライブレコーダーの記録で、ほとんどの場合で故意の接触か本物の事故かは明白になります。特に対人の事故では、警察は最初は車両を加害者として見る可能性が高いです。明らかな証拠がないと言い分を信用してもらうことが難しい場合もあります。

状況にもよりますが、相手方の乗り物の損傷箇所、怪我や着衣の状態、破損した物品の写真が撮影できるとさらに良いでしょう。

ドライブレコーダー選びについてはこちら

目撃者を含め、相手との会話を録音する

スマホなどを利用して、相手との「会話」や「やりとり」を録音しておきましょう。

様々な状況を想定していても、予想外の点に言及されると話の内容に矛盾が生じる可能性もあります。会話の中で「住まいはどこか」「どこに向かっていたか」「なぜこの道を通ったのか」などを細かく聞くのも効果があるようです。

つじつまがあわない返答をしたり、事故の現場からかけ離れた場所に住んでいる場合は、あやしいかもしれません。

目撃者が共犯である場合も!

また、事故現場に偶然居合わせた他人と思しき人物が、当たり屋の共犯者だというケースもあります。

被害者を気遣うふりをして、被害者に有利な証言をしていることもありますので、会話は全て録音できるようにしておいたほうが安心です。

自動車保険に加入する

事故として警察に通報しても、恐喝行為を行ってこない限り、賠償については当事者間で解決しなければなりません。実際に当たり屋による犯行であっても、当たり屋行為が証明が難しい場合もあり、個人でそれを証明するには大変な労力がかかります。

しかし、自動車保険に加入しておけば、万が一、賠償が必要となった場合の負担も大幅に減らすことができます。さらに、ほとんどの自動車保険では「弁護士特約」をつけることができます。もしもの時は、交通事故に強い弁護士に安心して相談することができます。

現場から立ち去ると「当て逃げ」になる可能性大

絶対にしてはいけないことが「事故現場を立ち去ること」です。

相手が当たり屋であることが明白であっても、客観的な第三者の視点で自分に非がない証明できない限り、絶対に現場を立ち去ってはいけません。

状況によっては、車のナンバーなどから特定されて、当て逃げなどで訴えられるかもしれません。

当たり屋を特定するナンバーのリストは実在する?

当たり屋のものだといわれる車のナンバーのリストは昭和60年代から出回っていました。

これは、山口ナンバーを筆頭に関西方面のナンバーをリストアップしたもので、注意点と該当車両と事故を起こした時に提示するようにといった文章が添えられて、流布していたようです

しかし、当時の警察がナンバー照会などで捜査したところ、そういった当たり屋および車両は実在しないことが分かったそうです。ナンバーのほとんどが廃車や使われていないものだったそうで、いわば都市伝説のようなものでしょうか。

なぜか、何年かおきにこういったリストが出回っているそうです。リストにないから当たり屋ではない。と思い込んでしまうことが危険かもしれないですね。

もしかしたら、これも当たり屋グループの手口の一つかもしれません……

当たり屋が車にぶつかってきた一部始終をドライブレコーダーで撮影!

歩行者やバイクなどが車に故意にぶつかってくる当たり屋行為を撮影した映像があります。これを見ると、ドライブレコーダーの有効性がわかります。

スクーターの当たり屋

住宅街を走行中、いきなりスクーターとともに人が飛び出してきました!

車の前に飛び出してきたスクーター
©YouTube

車のドライバーはスピードを落として走行していたため、ぶつかること無く停止。しかし、当たり屋はバックしながらおもむろに車に飛び込んできました。

バックしながら車に突っ込んでくるスクーターのドライバー
©YouTube

突然の出来事にドライバーは「オーマイガー!」と叫びながら車外に出て、その場にいた男性に状況を必死に伝えようとします。

当たり屋とグルの目撃者
©YouTube

しかし、その男性もグルだったため話がうまく進みません。ドライバーの女性を追い込もうとしますが運転手がドライブレコーダーのことを告げると二人の態度は豹変。一目散に逃げ出していきました!

ドライブレコーダーがあると分かって逃げる当たり屋
©YouTube

ネットの反応

  • 動画を見て笑い死にするところだった
  • ロシアではよくあるからドラレコは必須
  • こいつらは本当に酷い詐欺師だ
  • この動画をみてドライブレコーダーを買いました

動画はまるでコントのようでしたが、ドライブレコーダーが無ければ運転手は潔白を証明できずに人身事故の加害者にされてしまったかもしれません。

「当たり屋がぶつかってきた」と警察に主張しても、対人の事故では、最初は車両の運転手を加害者として見るケースもあります。 当たり屋の対策や何か起きた時のためにも、ドライブレコーダーは車に搭載しておきましょう。

当たり屋のターゲットにされやすい人や状況は?

スマホのながら運転は絶対にNG!
©NDABCREATIVITY/stock.adobe.com

今回紹介した当たり屋の手口から、当たり屋のターゲットにされる状況として、以下の3点が挙げられます。

  • 狭い道や駐車場などで減速している
  • 車間距離を詰めすぎている
  • スマホ操作などで不注意になっている

駐車場や徐行エリアでの減速はもちろん必要ですが、周囲の状況を常に確認しながら行いましょう。危ない、怪しいと思ったら一度停止することも大切です。

また、車間距離の詰めすぎや「ながら運転」は、当たり屋へのスキを作ることにもつながります。スキを作らないような安全運転を心がけることが第一歩といえます。

【まとめ】交通ルール遵守&前後ドラレコで当たり屋対策を。任意保険の弁護士特約もおすすめ

当たり屋は、ドライバーの心理や歩行者の立場を悪用した犯罪行為です。まずは交通ルールを遵守した運転をし、当たり屋へのスキを作らないようにしましょう。

万が一のために、前後カメラタイプのドライブレコーダーの設置と、任意保険の弁護士特約に入っておくことをおすすめします。

他に気をつけたい交通ルールはこちらも

執筆者プロフィール
MOBY編集部
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新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...
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