MOBY(モビー)自動車はおもしろい!

道交法・交通事故

更新

当たり屋の最新手口と対処法|泣き寝入りしないためには●●が有効!

当たり屋への対処法と注意点

©Peterfactors/stock.adobe.com

必ず警察に通報する

警察沙汰にしたくない、面倒を避けたいという心理をつくのが当たり屋の手口の基本です。相手がどんなことを言ってきても、警察に通報し、事故として正しく処理しましょう。

交通事故が起こした際の警察への通報は、ドライバーの義務として、道路交通法第119条10号によって定められています。通報をしなかった場合は、3か月以下の罰金か、5万円以下の罰金が科せられます。

また、警察に通報していないと事故証明書が申請できず、自動車保険に加入していても、保険金が払われない場合があります。

少額金額を要求されても絶対に示談に応じない

その場で支払えそうな少額金額を要求された場合でも、その場での示談には応じてはいけません。後日当たり屋から改めて連絡があり、さらに高額な示談金を要求してくる場合があるためです。

ドライブレコーダーで事故の記録を残す

かつては走行中の車の事故原因を証明するのは難しいことでしたが、ドライブレコーダーを搭載することで証拠を残すことが可能になりました。手頃な価格のドライブレコーダーも普及していますので、搭載することで当たり屋の被害を避けることができます。

ドライブレコーダーの記録で、ほとんどの場合で故意の接触か本物の事故かは明白になります。特に対人の事故では、警察は最初は車両を加害者として見る可能性が高いです。明らかな証拠がないと言い分を信用してもらうことが難しい場合もあります。

状況にもよりますが、相手方の乗り物の損傷箇所、怪我や着衣の状態、破損した物品の写真が撮影できるとさらに良いでしょう。

目撃者を含め、相手との会話を録音する

スマホなどを利用して、相手との「会話」や「やりとり」を録音しておきましょう。

様々な状況を想定していても、予想外の点に言及されると話の内容に矛盾が生じる可能性もあります。会話の中で「住まいはどこか」「どこに向かっていたか」「なぜこの道を通ったのか」などを細かく聞くのも効果があるようです。

つじつまがあわない返答をしたり、事故の現場からかけ離れた場所に住んでいる場合は、あやしいかもしれません。

目撃者が共犯である場合も!

また、事故現場に偶然居合わせた他人と思しき人物が、当たり屋の共犯者だというケースもあります。

被害者を気遣うふりをして、被害者に有利な証言をしていることもありますので、会話は全て録音できるようにしておいたほうが安心です。

自動車保険に加入する

事故として警察に通報しても、恐喝行為を行ってこない限り、賠償については当事者間で解決しなければなりません。実際に当たり屋による犯行であっても、当たり屋行為が証明が難しい場合もあり、個人でそれを証明するには大変な労力がかかります。

しかし、自動車保険に加入しておけば、万が一、賠償が必要となった場合の負担も大幅に減らすことができます。さらに、ほとんどの自動車保険では「弁護士特約」をつけることができます。もしもの時は、交通事故に強い弁護士に安心して相談することができます。

現場から立ち去ると「当て逃げ」になる可能性大

絶対にしてはいけないことが「事故現場を立ち去ること」です。

相手が当たり屋であることが明白であっても、客観的な第三者の視点で自分に非がない証明できない限り、絶対に現場を立ち去ってはいけません。

状況によっては、車のナンバーなどから特定されて、当て逃げなどで訴えられるかもしれません。

当たり屋をはねたり死亡させてしまったらどうなるの?

©metamorworks/stock.adobe.com

そもそも、死亡した相手が当たり屋であることをどのように証明するのかという問題に直面します。行政処分、民事処分、刑事処分と車の運転で科される可能性のある3種類全てが科される可能性も否定できません。

特に死亡事故は刑事裁判に発展する可能性が極めて高い交通事故です。

最近ではドライブレコーダーが搭載された車両が多く、交通事故の(当たり屋が向かってくる)瞬間が記録されていればその後の処分に何かしら影響するかもしれませんが、当事者(当たり屋の疑いのある人)が死亡した後ではそれが当たり屋か否かの判断すら難しくなります。

死亡事故が発生した場合、点数制度ではより過失があるとされた運転手が20点、そうでなくても13点がプラスされます。刑事裁判に発展すれば懲役が科される可能性、そして民事裁判に発展する可能性もあります。

いずれにせよ、事故の瞬間の証拠を残すためにも高性能なドライブレコーダーを車載してより鮮明な映像を残すこと、そして現場から逃走することなくファーストエイドに取り掛かることが重要ではないでしょうか。

警察も知らない?当たり屋を特定するナンバーのリストは実在する?

©romaset/stock.adobe.com

当たり屋のものだといわれる車のナンバーのリストは昭和60年代から出回っていました。

これは、山口ナンバーを筆頭に関西方面のナンバーをリストアップしたもので、注意点と該当車両と事故を起こした時に提示するようにといった文章が添えられて、流布していたようです

しかし、当時の警察がナンバー照会などで捜査したところ、そういった当たり屋および車両は実在しないことが分かったそうです。ナンバーのほとんどが廃車や使われていないものだったそうで、いわば都市伝説のようなものでしょうか。

なぜか、何年かおきにこういったリストが出回っているそうです。リストにないから当たり屋ではない。と思い込んでしまうことが危険かもしれないですね。

もしかしたら、これも当たり屋グループの手口の一つかもしれません……

当たり屋のターゲットにされやすい人や状況は?

スマホのながら運転は絶対にNG!
©NDABCREATIVITY/stock.adobe.com

今回紹介した当たり屋の手口から、当たり屋のターゲットにされる状況として、以下の3点が挙げられます。

  • 狭い道や駐車場などで減速している
  • 車間距離を詰めすぎている
  • スマホ操作などで不注意になっている

駐車場や徐行エリアでの減速はもちろん必要ですが、周囲の状況を常に確認しながら行いましょう。危ない、怪しいと思ったら一度停止することも大切です。

また、車間距離の詰めすぎや「ながら運転」は、当たり屋へのスキを作ることにもつながります。スキを作らないような安全運転を心がけることが第一歩といえます。

泣き寝入りしないために!当たり屋対策にはドラレコも有効

当たり屋は、ドライバーの心理や歩行者の立場を悪用した犯罪行為です。まずは交通ルールを遵守した運転をし、当たり屋へのスキを作らないようにしましょう。

万が一のために、前後カメラタイプのドライブレコーダーの設置と、任意保険の弁護士特約に入っておくことをおすすめします。

当たり屋が車にぶつかってきた一部始終をドライブレコーダーで撮影!

歩行者やバイクなどが車に故意にぶつかってくる当たり屋行為を撮影した映像があります。これを見ると、ドライブレコーダーの有効性がわかります。

スクーターの当たり屋

住宅街を走行中、いきなりスクーターとともに人が飛び出してきました!

車の前に飛び出してきたスクーター
©YouTube

車のドライバーはスピードを落として走行していたため、ぶつかること無く停止。しかし、当たり屋はバックしながらおもむろに車に飛び込んできました。

バックしながら車に突っ込んでくるスクーターのドライバー
©YouTube

突然の出来事にドライバーは「オーマイガー!」と叫びながら車外に出て、その場にいた男性に状況を必死に伝えようとします。

当たり屋とグルの目撃者
©YouTube

しかし、その男性もグルだったため話がうまく進みません。ドライバーの女性を追い込もうとしますが運転手がドライブレコーダーのことを告げると二人の態度は豹変。一目散に逃げ出していきました!

ドライブレコーダーがあると分かって逃げる当たり屋
©YouTube

ネットの反応

  • 動画を見て笑い死にするところだった
  • ロシアではよくあるからドラレコは必須
  • こいつらは本当に酷い詐欺師だ
  • この動画をみてドライブレコーダーを買いました

動画はまるでコントのようでしたが、ドライブレコーダーが無ければ運転手は潔白を証明できずに人身事故の加害者にされてしまったかもしれません。

「当たり屋がぶつかってきた」と警察に主張しても、対人の事故では、最初は車両の運転手を加害者として見るケースもあります。 当たり屋の対策や何か起きた時のためにも、ドライブレコーダーは車に搭載しておきましょう。

ながらスマホで当て逃げの自転車に怒りの声多数

はじめから標準装備されないのはなぜ?

2022年内に自動運転レベル4が解禁される?

執筆者プロフィール
MOBY編集部
MOBY編集部
新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...

\ この記事が役に立ったらシェアしよう /

MOBYをフォローして最新記事を受け取ろう

すべての画像を見る

コメント

利用規約

関連する記事

関連キーワード