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交通刑務所の生活は出入り自由?死亡事故での刑期や所在地についても
交通刑務所とは?所在地は?
加古川刑務所(兵庫県)
誰だって事故を起こそうと思って起こしている人はいません。しかし、ほんの少しの油断や判断ミスによって重大事故を起こしてしまうこともあります。
そういった事故を起こしてしまい、交通に関わる犯罪を犯した人が収容されるという施設が「交通刑務所」です。
「交通刑務所」と呼ばれている施設は全国に2カ所しかありません。「交通刑務所」というのは正式な名称ではなく、あくまで通称となります。
交通刑務所の所在地とその特徴について見ていきましょう。
交通刑務所の所在地は?
「交通刑務所」と呼ばれ、交通事故を犯した人が収容されている施設は千葉県の「市原刑務所」と兵庫県の「加古川刑務所」の2カ所となります。
市原刑務所は交通違反者を専門に受け入れる刑務所として知られています。
加古川刑務所は交通違反者だけでなく、犯罪傾向が低く、刑期の短い受刑者も収容されています。
市原刑務所
- 〒290-0204 千葉県市原市磯ヶ谷11-1
- 収容定員:463人
加古川刑務所
- 〒675-0061 兵庫県加古川市加古川町大野1530
- 収容定員:1,281人(交通区の定員は120人)
交通事故などを犯した人を収容するのが交通刑務所
交通刑務所では主に死亡事故、ひき逃げ、飲酒運転、無免許運転などによって実刑判決を受けた交通事故犯が収容されます。交通事故犯だけではなく、一般受刑者も収容される事もあります。
千葉県の市原刑務所では「つぐないの碑」が設立され、受刑者は毎日この碑文を唱和することで社会復帰を目指します。
死亡事故を起こした時の交通刑務所での刑期は何年?
もしも過失によって交通事故を起こしてしまい、仮に死亡してしまう事故になってしまったとしても、懲役刑になる事は少ないそうです。
人身事故の90%以上は罰金刑の処罰で、懲役や禁固刑を受けたとしても実刑を受ける人は正式な裁判を受けた人の3割と言われます。
そのため前科がなく、被害者との間で示談が成立している場合は執行猶予判決がつく事が一般的だと言われます。
しかし被害者から厳罰を望むといった上申書が出た場合はこの限りではありませんので、注意をしておく必要があります。
交通刑務所に収容されるケースと年数は?
ではどういった人が懲役を受けるのでしょうか。
例えば故意に人をひいた場合、ひき逃げや度重なる無免許運転など、悪質な事故を起こした場合。こういった場合は実刑判決が言い渡される事が多いと言われます。
最近では飲酒運転での摘発も多く、飲酒運転での事故は最長で20年の懲役になる事もあります。
ただし、多くの場合は交通刑務所での刑期は1〜2年程度というのが一般的で、上記のような20年という長い期間の懲役の場合、一般の刑務所に入るというケースが多いようです。
全ての人が交通刑務所に収容される訳ではない
上記で紹介したように、現在では交通刑務所として存在している施設は全国に2カ所のみです。そのため心身に障害がない、前科がないといった条件によって通常の刑務所で服役する事も多いそうです。
もちろんその際に、自分の希望を聞いてもらえるという事はまずないでしょう。また年齢が20〜25歳くらいの場合、少年刑務所での服役もあると言われます。
交通刑務所ではなく一般の刑務所に収容の場合も
近年は飲酒運転での事故が多く報道されています。そういった犯罪の増加傾向から、交通刑務所の収容者数を上回ってしまい、一般の刑務所に収容されるケースも多いと言われます。
誰もが悲しむ事故を防ぐためには、日頃からの安全運転に対する心がけが重要なものとなります。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...