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オープンカーは冬でも快適!?その理由と必需品&おすすめグッズ
目次
オープンカーに最適な季節は?
屋根を開けて車を走らせることができるオープンカーは、街中でひときわ目をひきます。デザインのカッコよさだけでなく、日本では頻繁に見かける車ではないことも理由のひとつでしょう。
オープンカーは1年中気候の安定した、温暖な国や地域で乗られるイメージがあります。四季がある日本は気候の変化が大きいため、屋根を開けて走るのに最適なタイミングを見極めるのが難しいのかもしれません。
日本において、オープンカーに乗るならいつがもっともよい季節なのかを考えてみましょう。
オープンカー、春と夏はキツいかも…
春は花粉症が大きな壁に
春は太平洋側の平野部を中心に気候が安定するため、おすすめのお出かけシーズンです。しかし、オープンカーで屋根を開けて走ると、花粉症の人は大変な思いをすることになります。
現在、日本人の約10人に1人になんらかの症状があると言われ、国民病ともされているスギ花粉をはじめとした花粉症。ひどい人になると外へ出るのも辛いほどで、この時期にオープンドライブはちょっと難しいでしょう。
通常の車でも、花粉対策のエアコンフィルターや空気清浄機を導入している人もいます。
また、日本の春は移動性高気圧と温帯低気圧が交互に通過するため、3~4日ごとに天気が変わってしまい、お出かけのタイミングと屋根をオープンにするタイミングが合わせにくいかもしれません。
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夏はとにかく暑い!
オープンカーというと、夏に海沿いを走るイメージがあるかもしれません。しかし湿度の高い日本の夏は、過酷な直射日光とあわせてすぐに熱射病や日射病になってしまいます。
また、最近問題になっているゲリラ豪雨もオープンカーの大敵です。小雨くらいなら、ある程度のスピードで走ってさえいれば車内に雨が吹き込むこともほとんどありませんが、ゲリラ豪雨ほどの量となるとさすがに歯が立ちません。
オープンカーがもっとも苦手とする日本の夏は、屋根を閉めてエアコンをかけるのが賢明です。
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秋のオープンドライブは頭上に注意!
気温や湿度も下がり気持ちよくなる秋は、オープンドライブに最適です。しかし、街路樹のある道路や、落ち葉が溜まっている場所を走る場合は、車内の汚れに注意しましょう。
細くて小さなカラマツの葉などは、コンソールの隙間やフロアマットの目に入るとなかなか取れずに苦労します。
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オープンカーは冬がベストシーズンってほんと?
冬は天気が安定しやすい
山に囲まれた日本の平野部では、山間部で雪を降らせた後の乾いた風が吹き降りてきて晴れの日が多くなる特徴があります。
湿度が下がり、夏のような真上から降り注ぐ強烈な直射日光もない、冬の晴れた日は、屋根を開けるにはもってこいと言えるでしょう。
冬はエンジンのパワーもアップ
これはオープンカーに限らず車全般に言えることですが、一般的に冬はエンジンのパワーがアップすると言われています。
寒い冬は空気の密度が上がるので同じ体積の中に含まれる酸素の量が増えます。同じ量の空気を吸い込んでもガソリンの燃焼に必要な酸素の量が増えるので、相対的にエンジンのパワーが上がる、ということです。
インタークーラーという吸気温度を下げるための装置を持っているターボ車では、この差がより顕著に出る傾向があります。
また、冬は冷却水の水温も低くなるので、エンジンが熱くなりすぎることによるパワーダウン、いわゆる熱ダレも起きにくくなります。スポーティな走りができるオープンカーにとってはまさにうってつけですね。
その代わり燃費は悪くなる傾向にあります。
冬はオープンカーの中古車価格が下がる
夏のイメージがあるオープンカーは、春先から夏にかけて需要が高くなります。
このため中古車価格も夏前にピークを迎えて、夏の後半から秋・冬に向かって安くなる傾向があります。需要が少なくなるので価格交渉の余地も生まれてくるでしょう。
半年違うだけで同じ車が安く買えるのであれば、それを狙わない手はありません。
冬のオープンカーにはシートヒーターが必須装備
シートヒーターは座面や背もたれ部分に電熱線を埋め込んでシートを温めるもので、ほとんどのオープンカーに標準あるいはオプション装備として用意されています。
新車オプションに設定がない場合もありますが、そのような車にも後付けできるシートヒーターが発売されています。
また、シートの上に置く後付け感を解消したい場合は、設置に少し手間はかかりますがシートカバーの下に設置できる製品もあります。
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冬のオープンカーにおすすめのアイテム
シートヒーターまで導入していればほとんどのシーンで快適にドライブすることができますが、首元や頭の防寒対策までしておけば万全です。
おすすめアイテム1:ジャケット
巻き込みは少なくなったとはいえ、どうしてもいくらかの風は車内に入ってきてしまうものです。
そんなスキマ風は、着脱しやすく動きやすいジャケットでシャットアウトしましょう。1枚上着を持っていれば、車を降りてからの散策などにも役立ちます。
おすすめアイテム2:長指ドライビンググローブ
運転中の指先は冷たくなりがちです。長指のドライビンググローブがあればかじかんだりすることもありません。
おすすめアイテム3:マフラー
体の中でもっとも寒さを感じやすい場所は、首筋です。首周りの寒さ対策にマフラーも準備しておきたいです。
おすすめアイテム4:ニットキャップ
耳の冷えが辛いという人には、ニットキャップがおすすめです。耳を覆うことができますし、普通のキャップのように風に飛ばされてしまうこともありません。
おすすめアイテム5:ブランケット
冬の車は意外と膝周りが冷えるものです。ブランケットがあればヒーターの熱を逃がさず膝もポカポカです。同乗者にさりげなく渡してあげれば、好感度もアップすること間違いなしでしょう。
おすすめアイテム6:サングラス
冬は太陽の光が直接目に入ることも多くなります。オープンカーでは冷たい風やホコリから目を保護する意味でもサングラスをかけておくとよいでしょう。
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おすすめアイテム7:保温できるドリンクホルダー
寒い時期は温かい飲み物で暖まりましょう。保温ポットもいいですが、温かいペットボトルや缶飲料を手軽に保温できる、保温機能付きドリンクホルダーもおすすめです。
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冬こそ乗りたいオープンカー
冬がベストシーズンという理由には、四季をもつ日本独特の気候も大きく関係しています。
広々とした視界から景色と季節を楽しむことができるのはオープンカーならではと言えるでしょう。
レンタカーやカーシェアでもオープンカーを選べるサービスがあるため、いつもと違うドライブを気軽に楽しんでみてはいかがでしょうか。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...