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深リム(ディープリム)とは?メリット・デメリット・注意点を解説
深リム(ディープリム)とは?
車を自分好みにドレスアップしようと考えたときに、まず取り掛かりたいのがホイールの交換です。純正品から社外ホイールにするだけで、車の印象は大きく変わります。
ホイールデザインにも様々なものがあり、メッシュ、ディッシュ、スポークなど好みのものを選べば、愛車を見るたびに気持ちも上がっていくのではないでしょうか。
ホイールの外周部分をリムと呼びますが、リムの高さよりも低い位置にホイールの面がある構造のホイールを通称「深リム」と呼んでいます。ホイールを床に倒して置いたときに、洗面器のように内側が深く掘られているような形状を指します。
ホイールリムから内側に向かって、だんだんとえぐるようなデザインにしているのが、深リム風のホイール、リム部分からすぐにストンとデザイン面に落ち、デザインの面が平らになっているものを「深リムホイール」と呼ぶことが多いです。
深リムホイールのメリットや魅力は?
一般的なホイールと比較すると、凹凸が大きく見えるのが深リムホイールの特徴です。クルマに装着すると、ボディの凹凸、特にフェンダーの張り出しと対称的なデザインになり、車のサイドビューに奥行き感が出てきます。視覚的な美しさが、深リムホイールを装着する最大のメリットです。
また、深リムホイールでは、2ピース、3ピースホイールと言われる、複数の部品からホイールが構成されているものが多くあります。1ピースと呼ばれる1つのアルミの塊からホイールを造形していくよりも、デザインの自由度が高くなるのが2ピース、3ピースホイールの特徴です。
そのため深リムホイールでは、複雑で美しいホイールディスクのデザインを多く楽しむことができるでしょう。ピースが分かれていることで、ホイールオフセットの種類も豊富にあり、自分好みのホイールを、最適なオフセットで装着できるというのも魅力の一つです。
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深リムホイールのデメリットは?
デメリットには、視覚的な見え方の問題があります。一般的に、外に飛び出したホイールデザインよりも、深リムホイールは内側にデザインが入ってしまうので、同じ大きさのホイールを装着したときに、どうしても深リムホイールの方が小さく見えてしまいます。
大きなホイールをかっこよく装着したいという方には、深リムの見え方が適さないケースもあるでしょう。
また、デザインに凝った2ピース、3ピースホイールは高価という点も、デメリットの1つに挙げられるでしょう。
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深リムホイールを取り付けた後に注意したいこと
正しく取り付ければかっこよくドレスアップできる深リムホイールですが、取り付け後は破損やパンクに気をつけましょう。
筆者も何度か経験していますが、深リムホイールは一般的なホイールに比べ強度が落ちます。デザイン性を重視した複数ピースの構造になっているので、一塊のアルミから作る1ピースホイールよりも歪みや破損のリスクが増えてくるのです。
通常走行している分には問題ありませんが、タイヤの端で石を踏んでしまったり、縁石にタイヤをぶつけたりしたときには、ホイールがゆがみやすく、パンクのリスクを負うことにもなりかねません。
過去に筆者は3ピース深リムホイールを縁石にぶつけ、タイヤをパンクさせたことがあります。1ピースホイールならホイールが傷つくだけで済んでいたかもしれないトラブルが、深リムホイールを装着することで、被害が大きくなる可能性があるのです。取り扱いには十分注意しましょう。
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- 執筆者プロフィール
- Red29
- 1980年代生まれ。国産ディーラーでの営業職として働き、自動車関連の執筆者として独立。ユーザー目線に立った執筆を心掛けています。愛車はトヨタプリウス。ホットハッチに代表される、小規模小パワーのクルマが...