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ディーラーへの修理(飛び込み含む)はお得なの?そのメリット・デメリットとは
いつも乗っている愛車が故障した時、すぐに対応してくれるような、行きつけの整備工場はありますか?
整備工場にはディーラーを始め一般整備工場やガソリンスタンド、カーショップなどたくさんあります。
カーショップやガソリンスタンドなどは店舗によるところもあるかもしれませんが、ディーラーや一般整備工場では車の修理も行っています。
ディーラーを利用したことがない方からすると、ディーラーへ修理をお願いするのは少し敷居が高いように感じるかもしれませんが、そんなことはありません。
ディーラーでは、常連の方が修理に持ってくる場合がほとんどです。
しかし、それ以外にも飛び込みで修理を頼む方もなかにはいます。
そしてどんな状態の車でも基本的に断ることはありません。
今回は、ディーラーではどんな修理を行っているのか、メリットやデメリットなどもご紹介していきます。
目次
ディーラーは新車販売だけじゃない!実は修理もしてくれる?
ディーラーでは新車販売以外にも、修理や点検、板金、リコール作業などを行っています。
新車販売は大きな金額が動くため、注目を集めやすいイベントですが、実はディーラーの収益の大半は修理や点検などであり、メインの仕事であるといえます。
ではどんな修理を行っているのかを軽くご紹介しましょう。
パンク修理
パンク修理はどんな整備工場でも行っている修理の1つです。
車のパンクは自転車などと違い気づかないことも多く、点検で入庫した車が実はパンクしていたなんてこともよくあります。
くぎなどを踏んでしまい、徐々に空気が抜けていたなどの理由が多くありますが、なかにはタイヤが古くなりすぎて、空気を入れるエアバルブがひび割れを起こし、その隙間から空気が漏れていたなんてこともあるのです。
タイヤの空気圧をめったに確認しないという方は、パンクに気づいていない可能性もあるので、定期的な点検をオススメします。
へこみ修理
運転していた際、壁などにぶつかり車がへこんだ場合などは板金修理もしくは、へこんだ部分を交換します。
ディーラーでは板金修理も行っています。
板金を行えるスタッフが店舗にいることもありますが、もし板金を行える人がいなかった場合、その店舗に車を持って行き板金修理を行うのです。
また、店舗によってはディーラーと契約している板金工場にお願いする、なんてこともありますが、場合によっては板金修理せずに、へこんだ箇所をまるごと交換することもあります。
そして、大きな事故では車の装置が壊れていることもあるため、故障箇所の修理も行わなければなりません。
バッテリー上がり
バッテリー上がりは、車のトラブルの中でも発生頻度が高いトラブルの1つです。
発生原因はさまざまであり、単純にバッテリーの劣化や車のエンジンを長期間かけなかったため、十分な充電が行われなかった場合などによく発生します。
しかし、バッテリー上がりの原因はそれだけではなく、バッテリー自体は壊れていないのに発電機である「オルタネーター」が故障した場合でも、バッテリー上がりと同じ現象が起きてしまうのです。
もしこのような状態になれば自分だけで判断せず、プロの意見を聞くことが大切だといえます。
事故車の修理
事故車の修理には、主に板金が絡んできます。
板金修理は先ほど説明した通りですが、事故を起こせばエンジンルーム内もしくは、その他の機器などさまざまな部分に影響が出てくる可能性も高く、外装だけを直すのはとても危険です。
板金修理は板金専門の方が行いますが、その他の修理はディーラーの整備士が行います。
塗装修理
板金修理と同様に塗装の修理も事故車が多い傾向にあります。
大きな事故だけでなく、軽くこすってしまった場合でも、一部分だけ塗装を塗りなおすことはできます。
塗装や板金は整備とは少し違った専門技術が必要なため、どの整備工場でも板金塗装専門業者に頼むことが多くあるのです。
ディーラーの敷居はそんなに高くない!気軽に相談しても大丈夫
ディーラーでは新車販売から、中古車販売、板金や車の修理まで何でも請け負います。
あまり利用したことがない方は、修理だけお願いすることができるのかどうか不安に思うかもしれませんが、全く問題ありません。
家の外でトラブルが起こり、車が動かなくなった場合でも、最寄りのディーラーに連絡すれば車を引き取りに来てくれることもあります。
また、修理に時間がかかってしまう場合、代車を貸してくれます。
ディーラーでは比較的簡単なパンク修理から複雑な修理まで、基本的にどんな修理でも断ることはありません。
また、店舗によって違いはあるものの、他車メーカーの修理も行うため、例えば親はトヨタ車に乗っているけど子供はスズキ車に乗っているといった場合でも、トヨタのディーラーでスズキ車の修理や点検を行うのです。
ディーラーで修理を依頼するメリット
車の修理はディーラー以外でもすることができます。
しかし、ディーラーで修理を行う方のほうが多い傾向にあります。
ディーラーで修理を行うメリットはどういった点なのか疑問に思う方もいることでしょう。
では、ディーラーで修理を行うメリットをご紹介していきます。
メーカー保証が受けられる
メーカー保証とは、新車に設定されている初期不良を対象とした保証です。
通常3年もしくは5年の保証がついてきます。
保証対象は幅広く、例えば3年以内にエンジンが壊れてしまった場合でも、無料で交換もしくは修理してくれます。
そして、この保証はメーカーに対応したディーラーでしか受けることができません。
新車を売る前にはメーカーにて、しっかりとしたチェックを行います。
しかし、年間何万台も製造しているため、全ての車を完璧に作ることは難しく、毎年何台かは納車後になんらかのトラブルが発生してしまいます。
そういった部分をカバーするために、新車保証があるのです。
つまりディーラー以外の整備工場に持っていっても、新車保証を受けることはできないということです。
また、保証継承を行えば、新車の保証が残っている中古車を購入しても、保証の対象となることができます。
ただし、事故など自分自身で車を壊してしまった場合、保証の対象外となるため注意が必要です。
新車後に車が故障し、故障した理由に心当たりがなければ、保障対象である可能性があります。
そのような場合は、一度ディーラーに確認してみましょう。
リコールは対応はディーラーでしか行われない
リコールとは車を作った後に、安全に走行するうえで重大な問題が判明した場合に行う処置です。
メーカーが国土交通大臣に届け出を行い、対象の車の部品を交換または修理を行います。
リコールと聞くと悪い印象があると思いますが、リコールは昔から存在します。
車を作る際、不具合がないかどうかを確認するため、入念な走行テストを行いますが、車の乗り方や走行場所、保管方法などは人によって違いがあり、すべての条件で試験を行うのは不可能です。
思いもよらないトラブルはどうしても発生してしまうため、リコールやサービスキャンペーンという形で不具合箇所の修正を行っています。
そして、リコール作業は対応したメーカーのディーラーでしか行うことはできません。
修理に出した車がリコール対象であるならば、車を預かっている間にリコール作業を行うこともあります。
ディーラーではそのような対応も行っているので、どの工場で修理を頼もうか迷っている方は、一度ディーラーに頼んでみてはどうでしょうか。
各メーカー車種に特化した人が在中している
ディーラー修理のメリットは、対応したメーカーの車に特化した人が対応してくれるという点です。
たくさんのメーカーを取り扱っている一般整備工場では、さまざまな車種の特徴などを知っているため幅広い知識があります。
それに対しディーラー整備士は、他社の車に関してはあまり詳しくないものの、自社の車に関してはかなり深い知識を持った整備士が多数存在します。
特にディーラーに長く勤めている整備士なら、今までどういった故障があったのかという知識は深く、この車種ならこの部分が弱いから壊れやすいといったアドバイスや、点検時に故障していないかという確認も行ってくれるため結果、故障の防止につながるのです。
新車で購入しても、定期的な点検を受けない方はたくさんいます。
そういった車は、弱っているパーツがあったとしても故障し、症状が現れてからしかわかりません。
今まで一度も定期点検を受けたことがないという方は、一度ディーラーで点検を受けることをオススメします。
車種の専門機器が充実している
車の整備方法は、メーカーもしくは車種によって違いがあることをご存じでしょうか。
タイヤの外し方やブレーキパッドの交換方法など基本的な点はどの車も同じですが、センサー類などの電子機器が多くなった現代、故障を直す際、メーカーの診断機が必要になることもあります。
例えば、サービスキャンペーンでECUの最新化があったとしましょう。
サービスキャンペーンは、必ず行わなければならない作業ではありません。
つまり車の所有者は、サービスキャンペーンの内容を行わずそのまま乗り続けてもいいということです。
しかし、まれにサービスキャンペーンを行わなかったために、チェックランプが点灯することがあります。
そのような場合、サービスキャンペーンの内容であるECUの最新化を行わなければ、チェックランプを消すことができません。
そしてこの作業は、専用の機器が必要となるため、メーカーに対応したディーラーでしか行えないのです。
安いからとディーラー以外の整備工場に持ち込んだとしても、結果的に持ち込んだ整備工場がディーラー丸投げしているという背景もあります。
ディーラーで修理を依頼するデメリット
ディーラー修理のメリットは先ほどお伝えしましたが、デメリットはどのような点があるのでしょうか。
金額が高い
これは修理だけにいえることではなく、すべての作業に対してディーラーは値段が高いと思われているのではないでしょうか。
ではなぜ一般整備工場よりディーラーの方が高くなってしまうかというと、
・純正部品しか扱っていない
・1時間当たりの工賃が一般整備工場よりも高い
この2点が大きく関わってきます。
勘違いしないでほしい点は、ディーラーの工賃や部品代が割高なわけではありません。
さまざまな商品には相場価格があるように、車の部品代や工賃にも相場があります。
ディーラーの値段は相場価格であり、他の整備工場がディーラーよりも安く設定しているのです。
その理由としては、値段が同じならば全ての人がディーラーに持ち込んでしまうという背景があり、交換部品も社外品を使用していることが多く、結果的に値段の格差が生まれます。
また、ディーラーで行っている引き取りサービスや洗車サービスなどを徹底的にカットしている整備工場も多く、そういった面でも値段を安く設定することができるのではないでしょうか。
他メーカーであれば対応できないこともある
先ほど、ディーラー整備士は対応したメーカーの車に詳しいとお伝えしましたが、逆に捉えると他社の車に関しては知識が浅いといえます。
ハイブリッド車などでは、電子制御装置が多いことからブレーキフルードを交換するだけでも、チェックランプが点灯してしまう車種もあります。
自社の車ならば解除方法は分かるが、他社では操作方法が全く違うため、分からないという場面がどうしても発生してしまうのです。
そのような場合、そのディーラーに問い合わせ、操作方法を聞くか他車ディーラーに持ち込んで対応してもらう場合もあります。
しかし、一般整備工場ではさまざまなメーカーの車を取り扱っているため、そういった知識が広く、わざわざメーカーに問い合わせをするという手間がありません。
時間があればいいのですが、時間のない場合などは一般整備工場の方がスムーズな対応を期待することができるといえるでしょう。
飛び込みでは時間がかかることも
ディーラーでは基本的に事前予約を入れ、作業を行います。
暇なときならば飛び込みでもすぐに作業を行いますが、予約もなく飛び込みで持ち込んだ場合、故障の確認だけでも時間がかかる場合があります。
それに対し、一般整備工場では店によって対応が違います。
飛び込みでもすんなり受け入れてくれる店舗、予約をしなければ見てすらくれない店舗などさまざまな店舗が存在すると思いますが、どちらにせよ予約を優先しているという点では同じだといえるのではないでしょうか。
また、ディーラーでは点検後、洗車なども行うためディーラー以外の整備工場に比べると一台あたりにかける時間も多い傾向にあります。
異音がするから軽く見てほしいと思っても、故障の点検を行うまでに1時間以上待たされる場合も考えられますし、故障箇所が分かったとしても部品がないため、預かり対応となってしまうなんて場面も想定できます。
時間を有効に活用するためにも、事前に予約を入れ点検もしくは修理を行ってもらいましょう。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...