更新
ディーラーへの修理(飛び込み含む)はお得なの?そのメリット・デメリットとは
目次
飛び込み修理は対応してもらえる?
飛び込み修理でも対応することはできます。
ただし、予約がいっぱいで時間がかかってしまうこともある、ということを覚えておきましょう。
手が空いている整備士がいた場合、すぐ車を見ることができますし、簡単に直るならば待ち時間で修理することも可能です。
バッテリー上がりなどの簡単な修理ならすぐに終わりますが、ラジエーターから水漏れを起こしている、センサー系が壊れている、クーラーのコンプレッサーからガス漏れが起こっているなど、少し複雑な修理となると部品がない場合が多く、部品を取り寄せて後日修理となる場面も多くあります。
車は何万個ものパーツを組み合わせて作られています。
すぐに直してほしいという気持ちはあると思いますが、修理には時間がかかる場面が数多く存在するのです。
面識がなくても対応してもらえる?
車を中古車販売店で購入し、今までディーラーで点検も修理も行ったことがない、という方もいることでしょう。
今までディーラーにお世話になったことがないけど、面識がなくても修理対応をしてくれるのか疑問に思うこともあるのではないでしょうか。
ディーラーでは面識のない一見さんでも対応します。
今まで全く関わりのない車に関しては、まず、車検証を拝見し年式や型式を確認後、前所有者の履歴などが残っているかも一緒に確かめます。
中古の車は特に、前所有者の乗り方が悪かったり、事故を起こしたりしていてダメージが残っているパーツなども存在します。
中古で購入した車であれば、前所有者の履歴によって事故の有無や、前回故障し交換しているパーツを把握することで、スムーズに故障診断を行うことができるのです。
しかし、中には今までの記録が全くない車両も存在します。
そのような場合は、症状が出る前はどうだったのか、いつ症状が出たのなどを細かく報告しておきましょう。
そうすることで、故障原因の早急な発見につながります。
他社の車でも対応してもらえる?
全てのディーラーが対応するかどうかは分かりませんが、基本的にどんな車が来ても断ることはありません。
それは他社の車にも当てはまります。
例えば、親がいつも点検に出しているスズキのディーラーに、日産の車を持ち込んだとしても良いということです。
しかし、メーカー専用の機器がないと直らないような故障の場合は、断られることもあるので注意しましょう。
また、関わりのないディーラーならば、他社の車を持って行くメリットは全くありません。
「時間も費用も多くかかってしまった…」なんてことにもなりかねないので、基本的には車のメーカーに対応したディーラーに持ち込むことをオススメします。
近年の車は小さな整備工場では修理できない場合も
2021年から販売される車には、自動ブレーキが義務付けられ化となりました。
近年の車はこのような「自動○○」といったシステムが多く取り付けられています。
また、サイドブレーキやパワーステアリング装置も電動化が進み、今ではボタン1つで装置を動かすことができるようになりました。
これらの機器は全て電子制御で行われるため、取り外したり交換したりする際はスキャンツールと呼ばれる診断機が必要不可欠です。
スキャンツールはかなり高価な機器であり、小さな整備工場では購入できないというなんて事情もあります。
そのような場合、スキャンツールのあるディーラーにお願いするか、修理を断ってしまうという2択となってしまうため、内容によっては修理ができない故障も発生しています。
ディーラー修理のよくある質問
どんな修理でも対応してもらえれるの?
板金修理からバッテリー充電対応まで幅広く対応可能です。
ディーラーは基本的にどんな修理でも請け負います。
車の故障原因はさまざまですし、同じ症状が出ていたとしても原因は1つだけとは限りません。
ディーラーでは故障原因の追求から、修理や部品の交換まで幅広く対応しています。
また、事故を起こした場合の板金修理や、バッテリー充電なども行っています。
これはディーラーに限らずどんな整備工場でも同じでしょう。
バッテリー充電と聞くと、バッテリー上がりを起こした車のバッテリーを充電しているように聞こえますが、まだ上がっていないバッテリーの充電も行っています。
車のバッテリーは通常、車のエンジンをかけなければ充電することができません。 しかし、ディーラーなどの整備工場ではバッテリー専用の充電器を持っているため、電圧が下がってしまったバッテリーの急速充電や、ゆっくりと充電を行う充電方法どちらも行えます。
ただし、先ほどお伝えしたようなメーカー独自の機器がなければ作業できないなど特殊な理由があれば、受け入れをしてもらえない場合もあるため注意しましょう。
ディーラーで修理をすると記録は残るの?
ディーラーでは行った作業全て記録しています。
ディーラーに限らずどの整備工場でも、整備した記録を残しているはずです。
ディーラーでも車ごとにしっかりと記録を残し、管理しています。
管理している内容は、故障修理だけでなく点検やクレーム、リコール作業まで行った作業全てとなります。
車の管理は自分自身で行うことができればベストですが、知識のない方が管理するのは難しく、プロに任せた方が安心です。
しかし、故障のたびに整備工場を変えたり、点検の工場と修理の工場を分けたりしてしまうと車の正確な状態が把握できなくなってしまいます。
もちろん今までの履歴がなくても車の故障診断を行うことはできますが、今までどこのパーツを交換したのか、故障しかけのパーツの有無など診断する前に多くの情報がある方が、より正確な診断を行うことができるのです。
例えばエアコンが効かないために、一般整備工場に持ち込んだとしましょう。
その際、エアコンのコンプレッサーから少しガス漏れの跡があるけど、そんなに深刻ではないと判断し、ガス補充だけにとどめて様子を見るという話になりました。
しかし、次の年の夏にまたエアコンが効かず、今度はディーラーに持ち込んでしまうといった方法をとってしまうと、ディーラーでは去年の状態を把握していないため、去年同、ガスを少し補充するだけといった対応をされてしまうかもしれません。
このような場合、次の年も同じ工場へ持ち込んだならコンプレッサーの交換、もしくはシールやホースの交換といった話になっていたかもしれないのです。
つまり、ガス補充だけでは解決しない故障にもかかわらず、過去の情報がないことによって、しっかりとした状態把握に時間がかかってしまうということです。
車の故障診断は本当に難しく、一度見ただけでは解決できないことも多くあります。
何度も同じ工場もしくは、同じ整備士に見せることにより、正確な状態の把握や劣化の進み具合を管理することができるといえるでしょう。
正確な状態把握ができれば、故障診断の時間短縮にもつながりますし、余計な手間暇がかからないため、料金を安くすることにもつながります。
もし、行きつけの整備工場が無いのであれば、ディーラーでもいいので自分に合った整備工場を見つけておきましょう。
事故の対応はしてくれる?
たとえディーラーで購入していない車でも事故の対応も行っています。
ディーラーでは、たとえディーラーで購入していないもしくは、一度も入庫したことがない車でも事故対応を行います。
事故を起こし保険を使用するなら写真の提出や、アジャスターによる事故車の確認作業が必要です。
ディーラーではそういった保険会社の対応から、車の修理まで一通りの作業を行うため、全て任せることができます。
車の不具合、ディーラーで見てもらうためにはお金が発生するの?
基本的にはどんな整備工場でも故障点検には料金が発生するが無料で見てくれる場合もあります。
車の故障診断はどんな整備工場でも行っています。
そして、基本的に故障点検は料金が必要ですが、簡単な故障診断であれば無料で行ってくれる場合も多くあります。
しかし基本的に故障診断でも料金は発生します。
無料で行ってもらった場合でも、今後も長く付き合っていくためにディーラー側の誠意として、無料としてくれている部分もあるのです。
例えば車のチェックランプが点灯しているから、何が悪いのか見てほしいと入庫した場合、専用の診断機を使いどこのセンサーが反応しているのかを確認しますが、この診断機での故障診断でも料金設定はあります。
どの店舗でも簡単な故障診断であれば、料金が発生しないことが多くあります。
これはディーラー側の誠意なので、無料で故障診断するのは当たり前だと勘違いしないように注意しましょう。
また、あまりにも複雑な故障で、分解が必要なときは料金が発生する場合もあるので、気になる方は一度相談してみてはどうでしょうか。
修理に時間がかかる場合代車は用意してくれる?
ディーラーでは複数の代車を保有しているので代車を貸してくれます。
ディーラーでは修理や車検を行う際、車を預かることが多いため代車を複数保有しています。
どうしても車が必要だという方は、その旨を相談し代車を貸してもらうことができます。
基本的に修理などで代車を借りる場合、料金は発生しません。
また、満タンで貸した代車のガソリンを給油せずに返却する方がいますが、一般常識としてガソリンを満タンで借りたならば、満タン返しにしておきましょう。
まとめ
ディーラーでは一般整備工場のように、車の修理も行っています。
あまり知られていませんが、実は他社の車が入庫することも多々あります。
つまり親と違うメーカーの車に乗っていたとしても、親が利用しているディーラーに入庫することは可能だということです。
また、メーカー直下のディーラーでしか対応できない故障もあり、そのような故障やリコール作業などは一般整備工場へ持ち込んでも修理することができません。
電子制御式の機器が増えた現代において、ディーラーでしかできない作業は割と多くありますし、敷居が高いと思われがちなディーラーですが、気軽に車の相談をすればきちんと対応してくれます。
ディーラーはどんな作業でも行う、便利な整備工場です。
もし、いきつけの整備工場がなければ、近くのディーラーへ足を運んでみてはどうでしょうか。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...