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レゾネーターとは?車のどこに?仕組みや構造を解説!
目次
レゾネーターとは?車のどこに付いている?
レゾネーターとは、エンジンへ空気を取り入れる入り口についているもので、吸気の際に発生する高周波帯の騒音を消す目的のある装置のことをいいます。
この騒音を消す科学的な仕組みは「ヘルツホルム共鳴器」の理論に基いています。
レゾネータの仕組み・構造は?
そもそもどんな役割を果たすの?
レゾネーターの役割は、簡単にいうと吸気騒音を低減させることです。このレゾネーターがないと、大量の空気が常に勢い良く流れてしまうため、大きな騒音が発生してしまうのです。
静かに快適に運転できるのは、このレゾネーターのおかげと言っても過言ではありません。
レゾネータの仕組み・構造
レゾネーターは、口が開いている部分から同じように口が開いている部分に通じている閉ざされた空間に音波が入った時に、音のエネルギーを摩擦による熱エネルギーに変換して、特定の周波数の騒音を低減するという「ヘルツホルムの理論」に基いて造られています。
構造は極めて単純で、機械的な装置はほとんどなく、レゾネーターの内部は空間になっています。その内部には仕切りがあり、その双方が共鳴室となっています。そこで高周波帯の騒音を消すのです。
この効果を逆に使うと「共鳴器」となりアコースティックギターやバイオリンなどの弦楽器の胴体部分で音を共鳴させて増幅させるものとなります。
なぜレゾネーターが使われるのか
本来なら、騒音を低減させるには吸音材を使って低減させる方法があります。しかし、吸音材を使用するとコストや品質の問題が出てきて、さらに低周数域の騒音は低減できないというデメリットがあります。
そのため、ヘルムホルツの理論を使用したシンプルなレゾネーターが採用されたのです。
レゾネーターの意外な効果
低速トルクに役立つ?
レゾネーターの仕組みは、空気室で空気の流れを制御し、共鳴を起こすことで吸気騒音を低減させるものとなっています。
レゾネーターには防音効果以外に、空気をためて低回転トルクを増やす効果もあるようです。
トルクとは、回転力のことで、低回転トルクだと、少しアクセルを踏んだだけでも加速するので、一般的には扱いやすい車といえます。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...