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車の空気圧は高くしてはいけない?高速道路での走行リスクや燃費への影響も

車の空気圧は高くしてはいけない?高速道路での走行リスクや燃費への影響も

そもそもタイヤの空気圧って何?

タイヤと空気圧計
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車には、さまざまな部分で空気の圧力がかかります。エンジン、タービン、マフラーなどさまざまありますが、タイヤも空気の圧力がかかる部品のひとつです。

ここでいうタイヤの空気圧は、タイヤ内部から外側に張ることで耐荷重を保ち、その車両を支えるための空気の量を示します。

単位は「kPa(キロパスカル)」が一般的

タイヤの空気圧は「kPa(キロパスカル)」「kgf/㎠(キログラムフォース/平方センチ)」「bar(バール)」「PSI(ピーエスアイ)」などの単位で表します。車が生産される国によって、使われる単位が異なりますが、国際的に推奨されているのはkPaです。

空気圧によってタイヤはどう変わる?

当然多くの空気が入っていれば、強く押し広げられパンパンに張った状態になり、耐荷重は高くなります。逆に少なければ張りは弱く、たわんだ状態になり耐荷重は下がります。

空気がいっぱいの状態だと濡れたマンホールや道路の白線で滑りやすく、空気が少ない状態では漕いでも前になかなか進んでくれないといった現象が起こります。

どちらも共通なのは加減速や旋回性が著しく低下します。これに関しては後述の「空気圧を高くしてはいけない理由」で詳しく解説します。

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車にはそれぞれの適正空気圧がある!

スバル レガシィの空気圧シール
スバル レガシィの空気圧シール

ノーマルサイズのタイヤを使用しているのであれば、概ねドアの内側や、給油口に適性の空気圧が記載された表が貼られています。

基本はその適正圧にしておくことで、燃費や走行性能を保つことができます。 外車には、日本車の表記より細かく条件分けされ、乗車人数や、カバンの数で積載量を表現したものもあります。

また、車の使用状況にあわせて、空気圧を変更する目安ともいえるでしょう。

例えば、とあるBMWの車両の225/40R18サイズでは、4人乗車の荷物無で前2.3bar(230kPa)/後2.4bar(240kPa)となっています。そして5人乗車で荷物有の時で、前2.5bar(250kPa)/後2.8bar(280kPa)と高めのセットを推奨しています。

こういった調整は日本車でも有効と考えられます。

荷物が重くなりそうであれば、あらかじめ0.2bar(20kPa)~0.4bar(40kPa)程度の範囲で、空気圧を高めにセットすると、走行性能の低下を和らげる働きがあるといえます。

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「高速道路では空気圧を高くする」はウソ?

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特に高速道路などを走行する時は、空気圧を高めた方がいいという何十年前から伝わる言い伝えのような話があります。

タイヤは高速で回転をしていると遠心力が掛かってきて、押しつぶされてきます。さらに熱を持つと破裂しやすくなるのです。タイヤの耐久性が現在よりも低かった時代には、空気圧が低めだと特にこういった現象が起きやすく、高速道路を走行する前には空気圧を高めにと言われていました。

しかし、これは過去の話として考えていただいて問題ないと思います。現在ではタイヤの耐久性もあがっており、走る道路に区別してわざわざ変える必要はありません。適正な空気圧であれば、一般道路でも高速道路でも大丈夫です。

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空気圧を高くしてはいけない理由

なぜ空気圧を高くしてはいけないかというと、タイヤがパンパンに張ってタイヤの接地面が丸くなることで、接地面積が大幅に減少するからです。

荷物が重ければ、それでもタイヤが地面に押さえつけられ、接地面積が稼げますが、荷物の少ない状態では、接地面が減る方向で変化します。それによって、加減速や旋回性能に大きな影響があり、悪天候時の性能は著しく低下します。

メーカーが公表している燃費を目指すのであれば、基準値の空気圧で走行することがベストだといえます。

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タイヤに”ひび”が入っている場合も注意

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また、タイヤにひび割れが出ている場合も要注意です。

そもそも交換するべき状態ですが、ゴムがひび割れるということは、タイヤに柔軟性が無くなっている証拠なので、高い空気圧に対して弱い状態です。基準値以上にはしないようにしましょう。

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空気圧が適正でない場合に発生しうるリスク

タイヤがバーストしてしまった車
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空気圧が適正でない場合、空気圧が高い場合でも、低い場合でも発生しうるリスクは大きく3つあります。

1.走行性能の低下

空気圧を高く設定しすぎると、タイヤの接地面積が減少します。逆に空気圧が低すぎると、接地面積が増えすぎといった状態になります。

接地面積が正常でない場合、車が曲がらない、止まらない、加速しないなどの不具合に繋がります。最悪の場合では運転支援機能の誤動作に関与する可能性も。

高機能な車であればあるほど、こういった影響を受けやすいともいえます。

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2.タイヤの破裂(バースト)

空気圧が高いことによって、タイヤがバーストするイメージを持っている方が多いと思います。風船が破裂するのと大体同じ原理ですので、非常に想像しやすい状況です。

しかし、空気圧が低い場合でもタイヤはバーストする可能性があります。概ね1.0bar(100kPa)以下、空気圧が既定値の半分以下の状態においてもバーストの可能性は高くなります。

教習所では、スタンディングウェーブ現象というかたちで習いますが、潰れたタイヤが走行によって変形を繰り返し、タイヤに想定外の負荷がかかり破裂する現象です。

その他、タイヤに小さな亀裂がであっても破裂に直結します。亀裂周辺に、ポッコリと膨らみがある状態は、即交換が必要なほど末期ですので、洗車や時間のある時にタイヤ側面をよく観察することも予防のひとつです。

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3.燃費にも悪影響を与えてしまう

スバル レガシィの燃費計
スバル レガシィの燃費計

燃費を重視した際、空気圧が高い状態は、良くもなく悪くもない状態ですが、お勧めできる状態ではありません。最悪なのは空気圧が基準値よりも低い状態です。

タイヤの空気が抜けた自転車を漕いでも進みづらいのと同じで、車のエンジンもタイヤを転がすために通常よりも多くの燃料を使用します。

せっかく燃費の良い車を買っても、自身でその性能を低下させては本末転倒でしょう。

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空気圧をチェックする方法

空気圧をチェックする方法は、さまざまです。

空気圧は一カ月に0.1bar(10kPa)前後自然に減ると言われることが多いようです。少なくとも3か月に1度くらいは点検してもよいでしょう。

ガソリンスタンド編

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日本では、まだまだハイブリッド車含め、ガソリン車が多く、ガソリンスタンドを利用する人が多くいます。

ディーラーの定期点検などで、あわせて点検する方法がありますが、こまめに点検するのであれば、ガソリンスタンドには、ユーザーが使える道具が揃っているので便利です。空気圧を調整する機械には、持ち運びタイプ、タワータイプなどありますので、店員に確認するとよいでしょう。

場合によっては、点検してもらえる場合もあるのでお任せの時もあります。

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自宅・お出かけ先編

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市販の空気圧チェックゲージを使う方法です。1000円以下で購入できますので、車に積んでおいてもいいかもしれません。使い方は簡単で、バルブに刺すだけです。電子式でなければ、電池も不要です。

応用ですが、雪道や泥、砂でスタックした場合、空気圧を下げることでタイヤの接地面積が増え、空転が抑えられます。また、フロアマットをタイヤの下に潜り込ませ、さらに空転を予防すると脱出が可能になる場合があります。

そのときに、エアゲージがあればどのくらい減らすかの調整が可能です。

また、昨今の車はスペアタイヤではなくパンク修理キットを積んでいます。そのキットに付属するコンプレッサー(空気入れ)を利用すれば、どこでも空気の補充が可能です。

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エアバルブにセンサーを取り付ける

空気が減った時だけ、空気を入れれば無駄なく済むといえます。そのために、車内で空気圧をチェックできる「空気圧モニター」というものがあります。

高級車といわれる車種にはこういったセンサーが純正で搭載されている場合が多く、空気圧の減少をメーター内のモニターに表示する機能があるものもあります。

標準搭載されていない車種でも、後付タイプがAmazonで3,000円前後から販売されており、かなり手ごろな価格で導入することができます。

【まとめ】たかが空気圧とあなどるなかれ!日々の点検を大切に

タイヤの空気圧の点検
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タイヤ空気圧の点検は、オイルの汚れ具合といった経験による判断が少なく、点検結果が数字で表れます。適正圧の数値も車に記載されているので、自身で確認できるようになっています。誰でも簡単に点検できる項目のひとつです。

このことから、メーカーがユーザーの空気圧の点検を日常点検における重要な項目だと考えていることが分かります。

日常の走行では微々たる差と感じることが多いタイヤの空気圧ですが、車両を安定させるために様々な車両の補助機能が関与し、ドライバーが気づきにくかったり、想像したりしていない危険が潜んでいるケースが多くあるのが事実。

それを防ぐためには、日常点検の重要性を再認識することが大切です。

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MOBY編集部