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軽バン以上、ハイエース未満!絶妙サイズで扱いやすいロングセラー・キャンピングカー!フロットモビールの「シュピーレン」
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
「車体が大きすぎると狭い道や駐車場で運転に気を使う」
「軽自動車だと居住スペースが小さすぎたり、馬力が足りなかったり」
キャンピングカーを選ぶとき、車の大きさって迷いますよね。
小さすぎず、大きすぎずちょうど良いサイズのバンコン(バンコンバージョン)はないものか、と思っていたらありました。
それが今回紹介するフロットモビールのシュピーレン。
軽バンや軽ワゴン、軽トラよりは大きく、ハイエースよりは小さいトヨタ・タウンエースをベースにしています。
装備は? 使い勝手は?
くわしく見ていきましょう。
Spielen(シュピーレン)
ビルダー:フロットモビール
ベース車両:タウンエース バン ※2WDと4WD選択可
価格:3,377,000円~
乗車人数:3~5名
就寝人数:2名
全長:4,065mm
全幅:1,665mm
全高:1,930mm(換気扇ありの場合2,000mm)
※2022年4月より、8ナンバー(キャンピングカー)登録が可能になりました。
家具の寸法は変えないため室内の広さや使い勝手はほぼ同じのまま、初回から2年車検となります。(4ナンバー・貨物登録車は初回のみ2年、その後は1年毎)
普段使いも車中泊もこれ1台で
シュピーレンは、2011年の販売以来、現在もなお愛されているロングセラーモデル。
それまでキャンビングカー製造に携わってきた高森裕士社長が2010年に独立して、最初に作ったキャンピングカーです。
「軽自動車では小さい。でも、ハイエースベースのキャンピングカーは大きすぎる」という人に向けて、トヨタのタウンエースをベース車にしています(日産NV200ベースもあり)。
外観は控えめ。でも車中泊のための装備やシートアレンジも好みで選べ、個人それぞれの「ちょうどいい」をとことん追求できるようにしたのがシュピーレン。
ベース車のトヨタ・タウンエースがマイナーチェンジされて、衝突被害軽減ブレーキ、アイドリングストップ機能など安全・環境性能が向上。
以前にも増して、車は1台持ちで街乗りも車中泊もこなしたいという方向きのモデルになっています。
外装はタウンエースのまま
外装は、ベース車両のタウンエースと同じ。
しかし、ボディには断熱処理がしっかり施されています。
シュピーレンの全長は4,065mm、全幅は1,665mm。
トヨタのアクアが全長4050mm、全幅1695mmでほぼ同サイズ。
同じトヨタで先日発売されたシエンタは全長4260mm、全幅1695mm。
比べるとシュピーレンが普通車の中でかなりコンパクトなのが想像つくのではないでしょうか。
全高は、オプションで屋根に換気扇を付けても2,000mm。
一般的な高さ制限(2.1メートル)のある駐車場でも入れます。
キャンピングカーとはわからない外観で、普段の買い物などでもまったく目立たず、違和感なく日常使いができます。
「少しキャンピングカーらしさを出したい」という方は、横にラインを入れたり、ステッカーを貼ったりするのもよいでしょう。
アウトドア風の外観にしたいなら、ルーフキャリアやラダー(はしご)などを後付けして、少し無骨な雰囲気にするのもおすすめです。
シュピーレンの内装について
用途や好みで4種類のレイアウトから選択できるセカンドシート
2列目シートには、前後どちらにも方向を変えられるバタフライシートを採用しています。
室内レイアウトを選べるのがシュピーレンの特長のひとつ。
1人掛け(3人乗り)、2人掛け(4人乗り)、3人掛け(5人乗り)、そして後席でゆったり座れるように独立した1人掛けシートをぜいたくに2脚取り付けた1人掛け+1人掛けの4種類から、用途や好みに合わせて選べます。
脱着式のテーブルを使った簡易なダイネット
先述しましたが、セカンドシートは4種類のどれを選んでも、前後に向きを変えられます。
セカンドシートを後ろ向きにして、分割式のベッドマットもイスとして使用。
キッチンの側面のスライドレールに脱着式のテーブルを付ければ、簡易なダイネットになります。
※テーブルはベッド展開時も取り付け可。
キッチンは最小限ながら電子レンジも設置OK
シュピーレンは以前からあったモデルですが、↑これは新しく加わった新型薄型冷蔵庫(オプション)家具仕様。
ヨーロッパから輸入した上蓋式の薄型冷蔵庫がすっきり収まるように、車両後方の居住スペースに作り付けの家具を設置しています。
展示車には引き戸式の棚の中に電子レンジ(オプション)が収まっていました。
車体はコンパクトでもベッドは広々
全面ベッドにした場合は2,050mm×1,200〜1,300mm。
これはセカンドシートに1人掛け、2人掛けのどちらを選んでも同じ。
大人2人が余裕で寝られる広さです。
ダイネットの項でも紹介しましたが、キッチン側面のレールに設置できるテーブルは全面ベッド時も使用できます。
「就寝前の一杯」に便利なように、こだわりを持って工夫しました。
収納スペースは主にベッド下
大きな収納棚はないので荷物は主にベッド下に置くことになります。
最後部からセカンドシート側まで貫通しているので釣り竿などの長物も問題なく積めます。
上の写真はセカンドシートをいちばん前までスライドさせた最大荷室状態。
自転車くらいならラクラク積めるので、普段から荷物を載せるのに困るということもないでしょう。
進行方向右側の後部窓部分にはティッシュや小物を入れて置けるラックが設置。
こういうラックが一つあるだけで、「ティッシュどこだっけ」とか、「スマホの充電ケーブルはどのかばんに入れたかな」とか、探す手間が省けて便利です。
車中泊に必要な電装類は大体標準装備
コンパクトな車体ですが、外部電源入力コネクタ、サブバッテリー105Ah、走行充電システムなど、車中泊にあると便利な電装類が標準装備されています。
電装系のスイッチ類はレトロなデザインの操作パネルに集合。
バッテリーの残りがわかりやすいように、あえてアナログの電圧計を採用しています。
オプションで空調機器やフリップダウンモニターも
オプション装備としては、インバーター、天井の換気扇やFFヒーター、LEDライト、フリップダウンモニターも選べます。
標準装備のままでも十分車中泊できると思いますが、さらに快適・便利な装備を選んで自分仕様にできるのもシュピーレンの魅力です。
まとめ
室内(車内)はハイエースなどと比べると狭いため、独立したダイネット(リビングスペース)はないものの、ベッドやシートのレイアウトを変えられることで、簡単・手軽にくつろいだり寝ころんだりできるシュピーレン。
車体がコンパクトな分、運転がしやすいので、移動するにもストレスが少なくて済みます。
10年以上売れ続けているのは、やはりこの扱いやすさが支持されているからではないでしょうか。
ライター:DRIMO編集部
キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信!
- 執筆者プロフィール
- 車旅情報Webマガジン「DRIMO」
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