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レトロスタイルのキャンピングトレーラー登場

キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です


世界には数多くのキャンピングカービルダーが存在するが、日本で輸入・販売されているのは、そのほんの一握りにすぎない。

安定的に輸入されているモデルは、輸入代理店がクオリティや価格、アフターサービスの体制作りにいたるまで、あらゆる条件を揃えて、ユーザーのニーズに合うものを厳選して販売しているわけである。

その一方で、より個性的なモデルを求める人もいる。

誰もが好むモデルではなくても、自分だけのこだわりの一台を手に入れたい人は個別に輸入することになる。

そこで今回は私の友人でもあるキャンピングカーユーザー、Sさんが英国Go Bare Foot社から取り寄せた「Bare Foot」を紹介しよう。

オシャレ命の人は注目! ヴィンテージなルックス

Bare Footはキャンピングトレーラーだ。

一見ビンテージにも見える卵型のフォルムが愛らしく、内装もレトロな雰囲気にまとめられている。

が、もちろんれっきとした新車である。

キャンピングカーの多くが白色ベースだが、Bare Footのカラーバリエーションはより多彩。

今回Aさんが輸入したCotswold Cream(クリーム色)のほか、Duck Egg Blue(水色)Pale Grey(淡いグレー)、Dusty Pink(ベージュピンク)など4色が用意されている。

どの色もスモーキーでレトロ感たっぷり。

写真映えも期待できる。

ちなみに希望すれば、オプションで好みの色に仕上げてもらうこともできるという。

室内にもこだわりが詰め込まれている。

ソファーの座面やパイピングの色も6色のバリエーションからセミオーダーで選べるし、もちろん外装の色とのコーディネートもばっちり。

クッションやカーテンなどのファブリック7種類のテキスタイルからチョイスできる。

レトロ、ヴィンテージというキーワードでオシャレな室内を整えたい人、アウトドアの中にインテリアの遊び心を加えたい人にはぴったりと言えそうだ。

実用性のあるレイアウトとスペック

レイアウトの特徴は、なんといって前面にある大きな窓。

加えて左右にも窓があり、明るさは充分。

もちろんアクリル製二重窓(シェード&網戸つき)なので断熱面も問題ない。

最後部にはバスルーム(トイレと温水シャワーブース)を配置。

ドアから入ってすぐアクセスできるので、外で遊んで汚れて帰ってきても、すぐきれいにできるのはありがたい。

キッチンは中央部に。AC/DCの2Wayタイプの冷蔵庫とシンク、2口のプロパンガスコンロを持つ。

暖房もプロパンガスのFFヒーターで、ボイラーと兼用なのでシャワーやキッチンシンクにも温水が供給されるしくみだ。

前方にコの字型ダイネットを配置。

ダイネットは展開すると1800×1800mmのダブルベッドになる。

キッチンカウンターの天板にはオーク材を使用。

天吊り収納のドアにはアクリルを採用しているため、見た目の圧迫感がない。

照明は埋め込み式で一部は間接照明になっているなど、徹底して雰囲気重視のこだわりぶりである。

トレーラーとしての強度や走行性はどうだろう。

シャシーは世界的に実績のあるドイツ・AL-KO社製。

スネーキングを防止するスタビライザーカプラーも標準装備されていて、走行安定性も期待できる。

サイズは全長5080mm×全幅1920mm×全高2360mmと日本でもけん引しやすいサイズ。

ただし車両重量は750kg超なので、けん引免許が必要だ。

少数派の車を輸入するには

さて、そんな「見た目はレトロ、性能はハイスペック」な一台を、Sさんは手に入れたわけだが、輸入車を登録するには様々な手続きが必要になる。

彼自身、当初はなんとか個人輸入しようと試みたという。

最初にまず、一般の英国車を扱う代行業者に問い合わせてみた。

すると「輸入はできるがキャンピングトレーラーは経験がないので登録できるかどうかわからない」との回答だったという。

そこでSNSを通して仲間に相談したところ、紹介されたのがキャンピングカービルダーのオーゼット(東京都あきるの市)だった。

普段はハイエースベースなどのバンコンで知られるオーゼットだが、実はキャンピングカーの輸入・登録も得意としているのだ。

やはり餅は餅屋。

きちんと書類を揃え、必要な項目をクリアにして、無事登録完了。

今後、使っていてトラブルがあれば相談もできるという。

こうしたオーダーメードに近い商品は、それだけ車両価格は少々高めにはなる。

が、他にはない「唯一無二」「デザインが命」なコンセプトも実現可能なのが個別の輸入の面白いところでもある。

海外旅行で買って持ち帰った商品は、基本的に自己責任(ワールドワイドで保証がついている場合を除く)。

だが、しかるべき手続きを踏んで、プロの力を借りることで、安心して個性的な商品を手にすることができる。

今回はその一例だろう。

ちなみにオーゼット社は、今後もBare Footの輸入はもちろん、その他の商品についても広く受け付ける予定という。

どうせ乗るなら自分だけの一台を。

そんな風に考えてみるのも、面白いかもしれない。

ライター: 渡部 竜生

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