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防災用としても大注目のポータブル電源!購入時のチェックポイントとおすすめのバッテリー
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
ポータブルバッテリー電源
ポータブル電源とはその名の通り持ち運びができるバッテリーのことです。
持ち運びができるバッテリーと言うと、多くの方がモバイルバッテリーを思い浮かべると思いますが、ポータブル電源はモバイルバッテリーの中でも大容量で、スマートフォンやパソコンはもちろん炊飯器や冷蔵庫など様々な電化製品にも使えるものを指します。
ポータブル電源は長期の車旅やアウトドアレジャーや災害時など電気の供給がない環境下でも電化製品を使用することができるので大変便利です。特に自然災害の多い日本では防災製品としても注目されています。
この記事ではポータブル電源を選ぶ際の基準やおすすめの商品を紹介していきたいと思います。
購入する際のポイント
ポータブル電源の商品説明には、「AC出力100-60Hz/400W」や「DC出力」など普段聞きなれない単語が多くて何を見て商品を購入すればいまいちピンときにくいので、ここでは選ぶ際のポイントを解説していきます。
容量
まず注目すべきなのが電池の容量です。この値が大きければ大きいほど、長時間電化製品の使用が可能になります。基本的に容量の値はmAh(ミリアンペア時)やWh(ワット時)という単位で表されます。
どちらか一方での表記しかない場合もあるので、mAhからWhへの計算式も載せておきますね。
Wh(ワット時)=mAh(ミリアンペア時)÷1000×V(電圧)
例えば10,000mAh、12Vのポータブル電源があるとしたら、この製品のWhは
10,000(mAh)÷1000×12(V)=120(Wh)となります。
つまりこの製品は30Wの電化製品なら4時間、60Wなら2時間、120Wなら1時間使える分の容量を持っているバッテリーということになります。
ただし、注意していただきたいのがこれはあくまでも理論上の数値だということです。
バッテリーにもよるので一概には言えませんが、内蔵電池から出力する際に放電してしまうので、だいたい理論上の容量の70%ぐらいが、実際に使える容量になると言われています。
上記のバッテリーであれば120(Wh)×70%=84(Wh)になりますので、容量の表記は70%を掛けて目安にしてください。
出力形式
ポータブル電源に採用されている出力形式は主に3つです。用途に合わせてどの出力形式のポート数が何個あれば足りるかなどを事前に確認して購入することをおすすめします。
1.AC出力
AC出力とはコンセントが使える出力のことを指します。複数の電化製品を使用する場合が多いと思いますので、AC出力のポートが2つ以上あるものを選ぶのが無難でしょう。
また、ここで一点注意しなければならないのが、AC出力の周波数です。周波数の単位はHz(ヘルツ)で表されますが、東日本では50Hz、西日本では60Hzと地域によって異なります。
どちらの周波数にも対応しているポータブルバッテリーなら問題ありませんが、一方にしか対応していない場合、家電製品によっては使用できない可能性があります。使用する予定の電化製品がどちらの周波数に対応しているのか事前に確認しておきましょう。
2.DC出力
DC出力にはピンジャックタイプとシガーソケットタイプの2種類があります。電化製品よってはどちらか一方にしか対応していないことも多いので、こちらも事前に確認しておきましょう。
3.USB出力
スマートフォンやタブレットを充電するためにUSB出力ポートがあるものをおすすめします。これがあれば「AC電源で冷蔵庫に給電しながらスマートフォンを充電」なんてこともできるので便利です。
充電方法
ポータブルバッテリーを購入する際にはその充電方法にも気をつけておきましょう。基本的には給電できない環境下で使用することになるので、コンセントからしか充電できないタイプでは緊急時に使用できない可能性があります。コンセントからだけでなく、車のシガーソケットやソーラーパネルによる充電が可能なタイプを選びましょう。
おすすめポータブル電源
LACITA エナーボックス
LACITAは2017年に設立された日本のブランドです。新しいブランドではありますが、従来のポータブル電源には使われていなかった安全性の高い三元系リチウムポリマー電池や独自開発したバッテリーコントロールシステムを採用するなど、その安全性と給電効率の高さから業界内でも高い評価を受けています。
基本スペック
商品名:エナーボックス01
容量:444Wh(120,000mAh)
内装バッテリー:三元系リチウムポリマー電池
DC入力:12.5〜24V
USB出力:5V/2.1A
DC/シガーソケット出力:9V〜12.6V
AC出力:100V-60Hz/400W
AC出力波形:純正弦波
出力ポート:AC3/USB3/Car1
おすすめ理由その1「大容量かつ給電効率が高い」
エナーボックスは444Whの大容量。これはiPhoneを700時間、車用炊飯器を約3回使用することができる電気量です。
また、バッテリーの容量は70%をかけて目安にするのがいいと本記事でも述べましたが、エナーボックスは内蔵電源からAC出力する時の変換効率が95%と非常に高く、無駄なく電池を使用することができます。
おすすめ理由その2「ソーラパネル・車での充電が可能」
別売りの専用機材は購入しないといけませんが、エナーボックスはソーラーパネルや車での充電が可能です。ソーラーパネルはA4サイズなので持ち運びも楽。夏の晴天時であれば8時間でエナーボックスを満充電可能です。ACアダプターでコンセントから電源をとった場合でも7時間でフル充電なので家で充電した場合とほとんど変わりません。
おすすめ理由その3「AC出力ポートが3つもある」
数多くの商品があるポータブル電源ですがその中でAC出力ポートが3つもある製品はほとんどありません。大容量かつポート数も多いので、冷蔵庫を動かしながら扇風機を回したり、電気毛布を使用したりと家と変わらないような電気の使い方ができるのは魅力的です。
ラ・チタ(Lacita) ソーラーパネル エナーボックス citasr-01 citasr-01 ブラック 本体: 奥行35.0cm 本体: …
Smart Tap PowerArQ
PowerArQはAmazonや楽天のランキングでも常に上位に選ばれている人気の高いポータブル電源です。ポータブル電源としての能力もさることながら、色やデザイン性も高くキャンプなどのアウトドアレジャーとの相性も良いおすすめの製品です。
基本スペック
商品名:PowerArQ(パワーアーク)
容量:626.4Wh(174,000mAh)
内装バッテリー:リチウムイオン電池
DC入力:12〜30V
USB出力:5V/2.4A
DC出力:12V/10A
AC出力:100V-60Hz/300W
出力ポート:AC1/USB3/DC3
おすすめ理由その1「圧倒的大容量」
PowerArQの一番の特徴と言えるのが、626Whという容量の大きさです。600Whを超えるポータブル電源は他に見たことがありません。ミニ冷蔵庫は約11時間、ノートパソコンは約23回フル充電可能な圧倒的なパワーがあるので、「使いたいときにバッテリー切れ」ということもないでしょう。
おすすめ理由その2「長期保管もいける」
こちらは容量の大きさにも関係しているところですが、PoweArQは三ヶ月間充電をせずに放置していたとしても電池残量は90%以上の563Whを確保することができます。
防災製品としての使用が主な目的の場合は長期保管することが多いでしょうから、万が一の時にこれだけの電気量が確保されているという安心感は大きいです。
おすすめ理由その3「充実のアフターサポート」
PowerArQは業界で初めての内装電池の交換サービスを行なっています。電池には寿命があるので、いずれ新しい製品を購入しなければならなくなりますが、ポータブル電源は高額なものが多いので金銭的な負担が大きいですよね。
PowerArQは2年間の保証期間の後も、通年経年劣化やユーザーの使用による破損を購入価格よりかなり安い価格で修理サービスを行なっているのでお財布にも優しいです。
最後に
私たち現代人にとって電化製品は生活に欠かせないものになっています。給電がない環境下でも電化製品を使えるポータブル電源は一家に一台持っておきたい製品です。
業界的に海外ブランドのものも多いですが、火災などのリスクもある製品ですので、国の安全基準を満たしている証拠であるPSEマークがあるものを必ず購入するようにしましょう。
ライター:DRIMO編集部
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- 執筆者プロフィール
- 車旅情報Webマガジン「DRIMO」
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