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超小型モビリティ(超小型EV)とは?定義とメリット、市販されている車種を解説

超小型モビリティの定義とは?

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近頃の自動車業界は、「BEV(電気自動車)」の普及に向けて動き出しています。

2025年から2030年を目途に、各自動車メーカーが数百万台の単位でBEVの量産化を目指し活動している状況です。

観光地や都心で見かける「超小型モビリティ」も例外ではありません。昨今では、大手メーカーをはじめ、日本各地にあるベンチャー企業も超小型モビリティの開発・販売に力を入れています。

超小型モビリティについて、国土交通省は以下の文面で定義しています。

超小型モビリティとは、自動車よりコンパクトで小回りが利き、環境性能に優れ、地域の手軽な移動の足となる1人~2人乗り程度の車両をいいます。

国土交通省

今回の記事ではこの定義に当てはまる超小型モビリティ(超小型車)について、メリットやデメリット、市販されている車種の紹介を交えて解説します。

超小型モビリティのメリット/デメリット

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超小型モビリティのメリット

超小型モビリティがもつメリットは以下の3点です。

  • コンパクトなボディで狭い路地でも走りやすい
  • 狭い駐車スペースでも車を停めやすい
  • 省エネで環境に優しい

コンパクトなボディで狭い路地でも走りやすい

超小型モビリティは、国土交通省が定める「道路運送車両法施行規則」により車体のサイズが決められています。サイズは2種類存在し、「型式指定車」および「認定車」の2つです。

型式指定車は、長さ2.5m、幅1.3m、高さ2mの範囲で収めた、最高時速が60km以下の高速道路や有料道路を通行しない車両を指しています。一方、認定車は長さ3.4m、幅1.48m、高さ2mの範囲で収めた高速道路や有料道路を走行しない車両です。

超小型モビリティのサイズを世間に普及している軽自動車と比較してみました。

車体の長さ車体の幅車体の高さ
超小型モビリティ
(型式指定車)
2.5m以下1.3m以下2.0m以下
超小型モビリティ
(認定車)
3.4m以下1.48m以下2.0m以下
軽自動車3.4m以下1.48m以下2.0m以下

上記のサイズ表で注目したい車は、形式指定車の超小型モビリティです。

形式指定車のサイズは、認定車および軽自動車と比較して小さめに制限されています。街中での取り回しに優れており、狭い路地での走行がしやすいメリットがあります。

狭い駐車スペースでも車を停めやすい

加えて、狭い駐車場でも停めやすいサイズ感が魅力です。おもな使用用途が1人もしくは2人での移動であれば、形式指定車が適しているのではないでしょうか。

省エネで環境に優しい

省エネである点もメリットです。コンパクトで軽い車体に、バッテリーに蓄えた電力で動力用モーターを動かすシステムを取り入れています。

エネルギー消費効率を高めているため、車種によっては1回の充電で150㎞など長距離走行が可能となります。自宅でのバッテリー充電ができて、手軽にお出かけが可能となります。

超小型モビリティのデメリット

超小型モビリティがもつデメリットは以下の3点です。

  • 「普通自動車運転免許」を取得しないと運転できない
  • 1人もしくは2人でしか移動ができない
  • 車体の価格が高い

「普通自動車運転免許」を取得しないと運転できない

超小型モビリティは「普通自動車運転免許」を所持していなければ運転できず、1台あたり1人もしくは2人までの乗車定員となります。

超小型モビリティは国土交通省による「道路交通法」による車両区分は「普通自動車」です。

車両区分により、普通自動車運転免許がなければ超小型モビリティを運転できない仕組みとなっています。原付自動車運転免許では運転できないため、手軽さでは原付バイクに劣ります。

1人もしくは2人でしか移動ができない

加えて、超小型モビリティは1台あたり、1人もしくは2人までしか乗ることができない弱点があります。コンパクトで街なかでの運転が便利な反面、大人数での移動には複数の車両を用意しなければなりません。

車体の価格が高い

車両価格が高いというデメリットもあります。市販されている超小型モビリティの車両価格は1人乗りの車両なら約80万円、2人乗りの車両は約170万です。

4人乗りの軽自動車では約100万円から購入できることから、近所へのお出かけ以外でも車を使って出かける人に超小型モビリティは不向きな乗り物となります。

超小型モビリティはこんな人におすすめ

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超小型モビリティは、以下に当てはまる人におすすめできます。

  • 1人で買い物に出かける頻度が高い人
  • 大柄な車の運転に自信が持てない人
  • 原付バイクよりも快適に移動がしたい人

1人で買い物に出かける頻度が高い人

コンパクトな車体により運転がしやすく、スーパーマーケットやショッピングモールだけでなく、コンビニエンスストアにちょっとした買い物に出かけるときでも便利です。

基本的には買い物はひとりで、という人には超小型モビリティはピッタリです。

大柄な車の運転に自信が持てない人

車体の長さを短めにして幅も同様に狭く作られている車種が多いため、運転する機会が少ない人でも扱いやすいです。狭い駐車スペースへ簡単に停められるメリットも兼ね備えています。

原付バイクよりも快適に移動がしたい人

超小型モビリティには屋根がついているため、原付バイクよりも移動が快適である点がおすすめな理由に挙げられます。

原付バイクは屋根がついていないため、雨風が強い日は運転が難しいデメリットがあります。

超小型モビリティには駐車場や車庫が必要?

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超小型モビリティには駐車場や車庫が必要です。軽自動車や普通自動車と同様、自宅や賃貸駐車場など超小型モビリティを保管できるスペースの用意が求められます。

ミニカーの区分にあたる超小型モビリティは、「原動機付自転車」の扱いとなるため、車庫証明の申請がなくても所有可能です。

一方、型式指定車および認定車の超小型モビリティは「軽自動車」扱いとなりますが、場所によっては車庫証明の申請を求められない市町村があります。

車庫証明を申請する手間が省けるため、駐車スペースさえあれば簡単に超小型モビリティを所有できます。

超小型モビリティには車検が必要?

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超小型モビリティの種類によって、車検の必要性は異なります。

原動機付自転車に該当する超小型モビリティは、原付バイクと同様に車検が不要となります。故障時のメンテナンス程度で超小型モビリティを所有できるでしょう。

一方、型式指定車および認定車は軽自動車に該当するため、車検が必要です。自家乗用にあたる車種のケースで、新車であれば3年に1度、継続検査であれば2年に1度の車検を受ける義務があります。

現在市販されている超小型モビリティ6車種

超小型モビリティは観光地や都心部でのカーシェアリングで活躍中。しかし、超小型モビリティは一般のユーザーや企業向けにも市販、リースがなされています。

この項目では、現在市販およびされている超小型モビリティを6車種ご紹介します。

トヨタ C+pod

「C+pod」は、トヨタが生産する超小型モビリティの電気自動車です。2022年春にリース専用車種として登場予定となっています。

全長は2490mmに抑えており、最小回転半径は3.9mと取り回しが利きます。狭い路地や駐車スペースでも駐車がしやすいサイズです。ドアの開口部を広くして乗り降りのしやすさを実現し、大人2人が車内に収まる空間が魅力です。

100V充電に対応しています。充電1回で150kmまでの走行が可能です。通勤や通学、お買い物に利用しやすい超小型モビリティとなっています。

トヨタ車体 コムス

「コムス」は、トヨタ車体が生産・販売しているミニカー登録の超小型モビリティです。2012年に発売以降、1人乗り仕様で一貫されて作られてきた超小型モビリティの先駆者となります。

AC100Vの家庭用コンセントが利用可能で、約6時間で充電が完了する仕組みです。昼間は通勤や通学、お買い物に使って、夜間は充電を行う生活リズムを作ることができます。

全長は2395mm、全幅は1095mmとコンパクトサイズで最小回転半径は3.2mと、狭い路地でも快適に走れる設計になっています。

パーソナルユース向けの「P・COM」とビジネス向けの「B・COM」のラインナップ構成となり、プライベートでも仕事でも使える超小型モビリティです。

タジマ ジャイアン

出典:タジマ公式HP

「ジャイアン」は、タジマが生産・販売している2人乗りの超小型モビリティです。

現在は工場敷地内での移動やカーシェアリングの実験、商品の配達業務など貨物・商業用がメインで使用されています。

約90km走行可能の「鉛バッテリー仕様」と約130km走行可能の「リチウムバッテリー仕様」、2種類のラインナップです。6時間から8時間で満充電が可能となっています。

全長2545mm、全幅1290mmと、狭い路地での走行や車庫入れに困らないサイズです。ボディにはサンシェード付きのパノラマルーフを備えるなど、圧迫感のない開放的な室内空間が魅力の超小型モビリティです。

リブサル e-mo

出典:リブサル公式HP

「e-mo」は、リブサルが生産・販売しているミニカータイプの超小型モビリティです。

家庭用AC100V電源での充電が可能となり、約6時間から8時間で満タンによる走行が可能となります。

1人乗り仕様であり、サンルーフや換気の仕組みを取り入れたリヤウインドウがデザイン面の大きな特徴です。

明るいLEDヘッドライト、大型テールランプなど快適な装備がついています。安全運転に役立つ装備で近所へのお買い物が楽しくなる超小型モビリティに仕上がっています。

1回で約40kmの走行を可能としており、近所へのお買い物に使うと便利です。

タケオカ Lala

出典:タケオカ自動車工芸公式HP

「Lala」は、タケオカ自動車工芸が生産・販売している1人乗りの超小型モビリティです。

片道60km程度の走行が可能であるリチウムイオン電池しようと、同じく片道40km程度走行が可能となっている鉛バッテリー仕様のラインナップです。

左右にパワーウインドウ付きのドアを設けており、乗り降りが簡単となっています。

前後スライドとリクライニングができるシートを備え付けており、人間工学に基づいたシートポジションが得られます。

9種類のボディカラーを揃えており、遊び心も備えた超小型モビリティとなっています。

アップル e-Apple

出典:e-Apple公式HP

「e-Apple」は、アップルオートネットワークが販売している超小型モビリティです。

中国のJIAYUAN社から輸入し、アップルオートネットワークが全国で展開している販売店で購入が可能です。

原動機付自転車登録となり、車検の義務がなく税金が安くなるメリットがあります。6時間から8時間の充電で、走行距離は約80㎞から約120㎞まで走れるよう設計されています。

全長2245㎜、全幅1290㎜と扱いやすい車に仕上がっており、街なかでも快適に運転できる車です。

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執筆者プロフィール
長谷川 優人
長谷川 優人
1990年生まれ。30代突入と同時期にライター業を開始。日常系アニメと車好き。現在所有はワゴンR(MH95S)。アニメ作品の聖地巡礼などで、各地へドライブに出かける。
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