新型ノアやヴォクシーなど約3万台にリコール、ディスプレイオーディオなどに不具合

新型ノア、ヴォクシーなど約3万台にリコール

2022年4月13日、トヨタは新型ノア、ヴォクシーなど複数車種において、ディスプレイオーディオの制御プログラムが不適切として、国土交通省にリコールを届け出たことを発表しました。現在の不具合件数は4件で、不具合による事故は発生していないと伝えられています。

リコールの対象となるのは2021年（令和3年）9月1日～2022年（令和4年）4月8日に生産された「ノア」「ヴォクシー」「NX250」「NX350」「NX350h」「NX450h＋」「LX600」の計7車種。製作期間は購入した時期と一致しないので、必ず確認するようにしてください。

トヨタは、所有する車種が該当する場合は速やかに点検・修理を受けるよう伝えています。これらの対応は2022年4月14日より随時行われるとのことです。

自身の所有する車が対象車両かどうかは、リコール等情報対象車両検索で確認できます。

自分の車がリコール対象だった場合、最寄りの取り扱い販売店へ来店日時を予約し、点検・修理を受ける必要があるとのこと。修理代などは無料で、費用などは発生しません。

発表された不具合の状況

ディスプレイオーディオにおいて、制御プログラムが不適切なため、シフト操作もしくは車速入力時に画面表示の切替え指示が正しくされない場合があるとのこと。

これにより、走行開始後も意図せず動画（テレビ映像等）が表示されたままとなるおそれがあります。

これをうけてトヨタは、全リコール対象車のディスプレイオーディオの制御プログラムを対策仕様に変更する措置を講じます。

不具合発生箇所と改善方法

不具合発生箇所	その他（ディスプレイオーディオ）
改善方法	全車両、ディスプレイオーディオの制御プログラムを対策仕様に修正する

問題がある箇所と対応方法は以下の図で公表されています。

対象となる車両情報

冒頭でも説明した通り、リコール対象となる車種の型式や車台番号、生産台数などは以下の表のとおりです。

型式	通称名	対象車の含まれる 車台番号	製作期間	対象車の 台数	備考
6BA-MZRA90W	ノア ヴォクシー	MZRA90-0001001～ MZRA90-0014171	令和3年12月1日～ 令和4年4月8日	11,948台	ディスプレイ オーディオ 搭載車のみ
		MZRA90-8000000～ MZRA90-8000003	令和3年12月1日	4台
6BA-MZRA92W		MZRA92-0001001～ MZRA92-0001267	令和3年12月1日～ 令和4年4月6日	193台
6BA-MZRA95W		MZRA95-0001001～ MZRA95-0003517	令和3年12月1日～ 令和4年4月6日	2,343台
6AA-ZWR90W		ZWR90-0001001～ ZWR90-0008745	令和3年12月1日～ 令和4年4月8日	6,410台
		ZWR90-8000000～ ZWR90-8002665	令和3年12月1日～ 令和4年4月4日	2,470台
6AA-ZWR92W		ZWR92-0001001～ ZWR92-0001041	令和3年12月1日～ 令和4年4月7日	34台
6AA-ZWR95W		ZWR95-0001001～ ZWR95-0003197	令和3年12月1日～ 令和4年4月8日	1,890台
6BA-MZRA95W改	ノア	MZRA95-0002820	令和4年3月10日	1台
6BA-MZRA97W		MZRA97-0001001～ MZRA97-0001040	令和3年12月1日～ 令和4年3月22日	30台
5BA-AAZA20	NX250	AAZA20-1001001～ AAZA20-1001247	令和3年9月1日～ 令和4年3月31日	242台
		AAZA20-6000000～ AAZA20-6000091	令和3年9月1日～ 令和4年3月3日	92台
5BA-AAZA25		AAZA25-1001001～ AAZA25-1001059	令和3年9月1日～ 令和4年3月18日	59台
		AAZA25-6000000～ AAZA25-6000017	令和3年9月1日～ 令和4年2月2日	18台
5BA-TAZA25	NX350	TAZA25-1001001～ TAZA25-1001503	令和3年9月1日～ 令和4年1月25日	489台
		TAZA25-6000000～ TAZA25-6000171	令和3年9月1日～ 令和4年3月29日	170台
6AA-AAZH20	NX350h	AAZH20-1001001～ AAZH20-1002399	令和3年9月1日～ 令和4年3月31日	1,371台
		AAZH20-6000000～ AAZH20-6000714	令和3年9月1日～ 令和4年3月30日	709台
6AA-AAZH25		AAZH25-1001001～ AAZH25-1001883	令和3年9月1日～ 令和4年3月31日	858台
		AAZH25-6000000～ AAZH25-6000392	令和3年9月1日～ 令和4年3月29日	391台
6LA-AAZH26	NX450h+	AAZH26-1001001～ AAZH26-1002352	令和3年9月1日～ 令和4年3月31日	1,336台
3BA-VJA310W	LX600	VJA310-4000102～ VJA310-4005552	令和3年11月10日～ 令和4年3月31日	476台

対象車種かどうかの確認方法

すでに型式や車台番号を把握している場合、トヨタのリコール対応ウェブページより、対象かどうかを確認することができます。

該当するリコール等の内容と実施状況の検索（トヨタ公式HP）

わからない場合、以下の方法で確認してください。

型式と年式を確認する方法

車の型式と年式を確認するには、車検証を用意する必要があります。

型式の確認は車検証の「型式」という項目がそのまま記載されているので分かりやすいです。

一方で年式は、「初度登録（検査）年月」という項目がそれに該当します。

【あわせて読みたい】車の年式とは？調べ方から税金や車検証との関係についても

車台番号を確認する方法

車台番号（車体番号）とは、自動車や原動機付自転車の車台部分に打刻されている、車両にとって固有の識別番号になります。

車台番号を確認する手順は2通りあります。それぞれを説明します。

車検証で確認する

車検証が手元にある場合は、そこから車台番号が確認できます。画像の位置に記載されています。

車体の刻印で確認する

車台番号は、車検証のほかにも車体本体に刻印されています。

車台番号に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。

車体番号（車台番号）の調べ方は？いつ必要になる？車両番号との違いも