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本革シートのお手入れ方法とおすすめシートクリーナーランキング|ナッパレザーの注意点は?

本革シート(レザーシート)は布シートよりも傷みやすいため、こまめなお手入れが肝心です。ナッパレザーなど、本革シートの種類に適したお手入れ方法と、おすすめの本革シートクリーナーやコーティング剤を紹介します。

本革シート(レザーシート)のよくあるトラブルと原因

表面のこすれ・ひび割れ・しわ・ささくれ・へたり

シート座って運転する、シートから立ち上がるといった日常行為を繰り返すだけで、本革シートは劣化していきます。布製シート(ファブリックシート)よりも経年劣化に弱い特徴があるため、傷みが目立ってしまいます。

黄ばみや黒ずみ、色移り

汗や汚れが沈着し、本革シート表面が黄ばんだり黒ずんだりします。特に、ホワイトレザーなど薄いカラーの場合はデニムの色が移ってしまうことがあります。

また、ビニール製品を長時間にわたって本革部分に放置するのはNG。変色や変質の原因になります。

硬化・縮み

濡れた本革シートが急に乾いたり、太陽光によって傷んだりして、硬くなったり縮んだりすることがあります。

長時間屋外に駐車する場合は、サンシェードを使用するなどし、直射日光を遮りましょう。

本革シートのお手入れ方法

ホコリを取り水拭きするだけでOK

頑固にこびりついたり染み込んだ汚れがなければ、シートを水拭きするだけでOKです。ただし、シートに砂埃などが付着したまま拭き上げると、キズの原因になってしまいます。

拭き掃除をする前に、掃除機やハンディクリーナーで、シート表面や隙間の汚れを取り除きましょう。

水拭きをするタオルは固く絞り、水分がシート内部に染み込まないように注意しましょう。

水拭きに注意が必要なシートも

通気性をよくするために穴が空いている「パンチングレザーシート」や、表面が起毛している「スウェード」「アルカンターラ」の場合は、水がシート内部まで浸透してしまうので、水拭きには注意が必要です。

掃除機やコロコロクリーナーで表面の汚れを取るまでに留めておき、あまりにもひどく汚してしまった場合はディーラーや専門店に相談するのが安心です。

汚れがひどい場合は、本革シート専用のクリーナーを使おう

水拭きでは取れない汚れが付着している場合は、本革シート専用クリーナーやお手入れ用品を使います。表面コーティングの保護効果も望めます。

水で5%ほどに薄めた中性洗剤での拭き取りも推奨されていますが、その場合は傷みの原因にならないよう、固く絞ったタオルで拭き取りましょう。

家庭用革製品のクリーナーは絶対使わない!

本革製の鞄やソファなど、家庭用革製品のクリーナーは、車の本革シートのお手入れには絶対に使ってはいけません。

家庭用革製品のためのクリーナーは、ツヤ出し成分を含んだクリームであることがほとんど。車の本革シートは、高温や紫外線からシート表面を守るための専用コーティングが施されていますが、家庭用革製品のツヤ出しクリームを使うとそのコーティングを傷めてしまいます。

本革製のハンドルやシフトノブカバーもきれいにできる

本革シート専用クリーナーは、車内の本革部分であればシート以外もお手入れできます。特に、手の皮脂汚れが付きやすい本革製のハンドルやシフトノブカバーも、こまめにメンテナンスしておくのがおすすめです。

アルコールでの除菌はしない!

ウイルス対策のためのアルコール成分を含む除菌シートやスプレー、ハンドジェルなどは、本革シートや本革ハンドルには厳禁です。変色やシミの原因になります。

そのほか、シンナーや塩素系漂白剤なども使用できません。

車の本革シートの種類とお手入れの注意点

ピグメントレザー|一般的なレザーシート

革をなめした後に、表面を塗装して仕上げた一般的なレザーのことです。耐久性に優れており、お手入れも比較的簡単なので、多くの車の本革シートに採用されています。

専用クリーナーを使いすぎるとレザーへの負担が大きくなるため、汚れがこびりついて取れなくなる前に、定期的な乾拭き・水拭きでお手入れするのがおすすめです。

セミアニリンレザー|高級車などに採用

セミアニリンレザーはピグメントレザーよりも高級なレザーシートとして、高級車など一部の車に採用されています。表面を塗装したあと、ごく薄いウレタン塗装を施しています。

耐久性にも優れていますが、自己流でのお手入れはかえってシートを傷めてしまう可能性があります。メーカー純正の専用クリーニングキットや、ディーラーが推奨する製品を使いましょう。

また、雨などで濡れたセミアニリンレザーは自然乾燥させましょう。エアコンを使って急激に乾燥させると、革が縮んでしまう可能性があります。

マツダ・トヨタの本革シート(レザーシート)のお手入れ方法

マツダやトヨタなども採用する「ナッパレザー」とは?

ナッパレザー(Nappa Leather)は、高級な原革を使用し「柔らかさ」「しなやかさ」と「耐久性」に優れた製品です。革本来の風合い(革の毛穴が見える)を残す表皮となるよう、なめし加工を施しています。

「ナッパ」は、ワインの産地として有名な米国カリフォルニア州にあるナパ(Napa)が語源。ナパの革職人にてなめされたレザーのみを「ナッパレザー」と呼んでいました。

ナッパレザーは、車の高級インテリア素材として採用されます。メルセデスAMGなどの高級車には標準素材として採用されていることもありますが、最近は高級車でなくてもマツダやトヨタの特別仕様車の装備となっていたり有償オプションとして選択できる車種もあります。

曖昧になったナッパレザーの定義

本来のナッパレザーに使用される原皮は「山羊」と「羊」のみで、ミョウバンなめしと植物タンニンなめしにて加工されていました。

しかし、現在は牛革でもナッパレザー同様のなめしが施されるようになり、「柔らかさ」「しなやかさ」「耐久性」と皮本来の風合いがあれば「ナッパレザー」と呼ばれるようになりました。

ナッパレザーのメリットとデメリット

ナッパレザーのメリットは、「柔らかさ」「しなやかさ」と「耐久性」を両立していることにあります。

デメリットは、他のレザーと同様に定期的にメンテナンスをして品質を保つ必要があることと、価格が高価であることです。

ナッパレザーのお手入れ方法と注意点

ナッパレザーが汚れた際のお手入れは、本革シートと同じ方法でOKです。メーカーやディーラーが推奨するクリーニングキットがあれば、それを使いましょう。

  1. 表面の汚れを掃除機で吸い取る
  2. 固く絞ったタオルで表面を拭く
  3. エアコンなどで急激に乾燥させず、自然乾燥

汚れを見つけたら、染み付いてしまう前にすぐ拭き取ることが大切です。また、自前のクリーナーを使う際は、シート表面が変色しないかどうか、目立たない場所で試してから本番作業を行うと安心です。

ナッパレザーシートの価格

ナッパレザー仕様はシートだけではなく、ダッシュボード、ドア内張りを含めたトリム全体が対象となるケースが多いようです。メーカーや車種によって、ナッパレザーを使用する範囲が異なりますので価格には大きな差がありますが、おおむね50万〜100万円ほどのオプションとして取り扱われています。

また、ナッパレザーのオプションがない車種でも、専門店にてナッパレザーに張り替えることはできます。通常本革と比較して20〜40%ほど割高ですが、シートの色やステッチを変えたり自分好みの仕様に変更することもできますのでその価値はあるかもしれません。

ナッパレザーを採用している車はこちら

執筆者プロフィール
MOBY編集部 カー用品チーム
MOBY編集部 カー用品チーム

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