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最高級シート「アルカンターラ」とは?唯一の欠点は価格が高いこと?

アルカンターラとは

赤と黒のアルカンターラのダッシュボード
©timltv/stock.adobe.com

「アルカンターラ(Alcantara)」は、日本の化学メーカー「東レ」とイタリアの「ENI」の合弁事業である「アルカンターラ」が製造・販売しているスエード調人造皮革です。「アルカンタラ」と呼ばれることもありますが正しくは「アルカンターラ」です。

東レが1970年に開発した人造皮革「エクセーヌ(Ecsaine )」の自動車用内装材としてのブランド名となっております。

当初は展開する地域ごとにブランド名も違っており、日本ではエクセーヌ、アメリカではウルトラスウェード、そして欧州ではアルカンターラとなっていましたが、2003年に自動車用内装材としてのブランド名を統一し、世界共通でアルカンターラとなりました。

アルカンターラというブランド名は、アラビア語の「Al Kantar」をイタリア語風にした造語であり、日本とイタリアの友好、東洋と西洋の文化の懸け橋となることを願って名付けられました。

東レ(とうれ)とは?

東レ株式会社 岡崎工場

東レ株式会社は、1926年に創業された日本を代表する化学メーカーの一つです。現在の社名に変更されたのは1970年のことであり、それまでは東洋レーヨンという社名でした。

日本、ひいては世界の化学業界においても、トップクラスの技術力を持っており、常に画期的な新商品を開発し続け、世に送りだしています。

私たちの周りにも、化学繊維をはじめとした東レ製の素材が溢れており、もはや日本に無くてはならない企業の一つといっても過言ではありません。

アルカンターラは、そんな東レの技術者たちが、全力をかけて開発した新素材でした。

アルカンターラを自動車用シートに使うメリット

©Артем Довбыш/stock.adobe.com

高級車の内装材というと、見た目や手触りにも高級感溢れる本革が使用されることが多いですが、本革にも本革なりのデメリットがあります。手入れが難しかったり、夏場に蒸れたり、色移りしたり、耐久性が低いといったデメリットです。

それに対し、約68%のポリエステルと約32%のポリウレタンから成るアルカンターラは、耐久性、耐光性、難燃性、通気性に優れ、手入れもしやすい素材です。このようにアルカンターラには、本革に勝るメリットが多くあるので、高級車用の内装材として採用されるようになっていったのです。

また、耐久性の問題で自動車シートには適さない天然スエード材の手触りと外観を持っているという点でも、アルカンターラは高級自動車用内装材として重宝されているのです。

ランチアがインテリア素材として初採用

ランチア
©pergo70/stock.adobe.com

アルカンターラが自動車用内装材として、初めて本格的に採用されたのは1984年のことです。

イタリアの自動車メーカー「ランチア」が全車種に採用したことで、その知名度を高めたアルカンターラは、これ以降メルセデス・ベンツやBMW、マセラティやランボルギーニといった多くのメーカーに、自社製高級車の内装材として採用されるようになりました。

アルカンターラは動物性素材を使用していない

アルカンターラはポリエステルやポリウレタンといった化学繊維からできています。これらの化学繊維は、石油や天然ガスなどから作られます。つまり、本革と違って、生きている動物を傷つけずに製造することができます。

近年では動物に配慮した製造が注目されています。この点もアルカンターラの大きなメリットと言えるでしょう。

アルカンターラは価格が高い!

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素敵なメリットが盛りだくさんのアルカンターラですが、当然欠点も存在します。それは、価格が高いという欠点です。

東レの技術力の粋を集めて開発されたアルカンターラは、誕生から40年以上経つ現在においても、通常のファブリック材と比較して2倍以上の価格が設定されています。

ただ、価格が高いのは本革も同じであり、本革より優れた部分の多いアルカンターラの価格が欠点と言えるかは、買う人の好みに左右されるでしょう。

東レの化学の結晶 アルカンターラ

日本 イタリア 国旗
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アルカンターラはイタリア製高級ブランドというイメージが強い製品であるため、日本で生まれた製品ということを知らない人が多いのも事実です。日本が誇る化学メーカー「東レ」の開発した素材が、世界中の高級車に使われているというのは素晴らしいことです。

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