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【トヨタ カローラ(TE20型)】ハイウェイ時代到来に2代目の余裕
目次
2代目カローラは長距離・無給油を目指し開発
2代目カローラがデビューしたのは1970年。当時の日本は前年に東名高速道路が全面的に開通を果たし、いよいよ本格的なハイウェイ時代が到来した時期でした。また、1970年には大阪万博が開催され、総入場者数が6,400万人あまりを記録するなど、高度経済成長に加え、新たな未来の幕開けを予感する時代でもありました。
ハイウェイ時代・レジャー時代到来を受け、2代目カローラは居住性・安全性・豪華さをアップ。さらに高速連続走行性能の充実化や車のバリエーション多彩化を目指し、開発を実施。それを証明するように、東京・西宮間の無給油走行を目標として掲げ、初代よりボディや燃料タンクを大型化。また、車のバリエーションにも、2ドアクーペ・4ドアセダンに加え、3ドア・5ドアのバン・ワゴンも展開。排気量には1.2L・1.4L・1.6Lが用意されました。
カローラ TE20型は初代よりふくよかでゴージャス
2代目カローラ TE20型のボディは、初代のデザインは継承しつつも、全体的に丸みを帯びふくよかとなりました。セダンのボディサイズを見てみると、全長が3,945mm、全幅が1,505mm、ホイールベースが2,335mmとなり、初代より全長で100mm、全幅で20mm、ホイールベースで50mmの拡大とし、ハイウェイ移動でも余裕のある仕上がりとしています。さらに2ドアタイプとなるクーペには、アメ車のポニーカーを思わせるスタイリングにルーフをレザートップとしたデザインもラインナップしました。
内装では、前席シートをヘッドレスト一体型となるハイバックシートを採用し、長距離運転を意識した仕様に。上級グレードのインパネにはウッドパネルが採用されるなど、ライバル車種との差別化が図られたのです。
2代目カローラ。KE20型とTE20型の違いは?
2代目カローラKE20型とTE20型の違いは、1.2Lで初代を継承した3K型エンジン搭載車がKE20型、1.4Lで新開発T型エンジン搭載車がTE20型となります。デビュー当初の1970年5月では、初代後期と同等の1.2L 直列4気筒OHVとなる3K型エンジン搭載のKE20型モデルのみでしたが、わずか半年後の同年10月には排気量を1.4Lと大型化し、新開発の直列4気筒OHVとなるT型エンジン搭載のTE20型が新たに追加されました。
TE20型のバリエーションには、シングルキャブ仕様でT型エンジンとした「1400デラックス」、出力アップのT-D型エンジン搭載「1400 ハイデラックス」があり、さらにクーペにはツインキャブ仕様にT-B型エンジンとした「1400 SL」、T-B型エンジンに5速MTと強化サスペンションを組み込んだ「1400 SR」がラインナップ。1973年には排気量を1.6Lにアップし直列4気筒OHVの2T-B型エンジン搭載の「1600 SR」と「1600 SL」が追加されました。さらに派生モデルとしては超メジャーなカローラ レビンの2T-G型もあります。
TE20型の最高出力は、T型エンジンが86PS、T-D型エンジンが90PS、T-B型エンジンは95PS、2T-B型エンジンが105PSを達成。レビン 2T-G型では115PSでした。ちなみにこの記事で使用している画像は2代目カローラでT-D型エンジンを搭載した1970年式の「1400 ハイデラックス」となっています。
カローラTE20型は流通量少なめ!スポーツグレードは稀少
2代目カローラ TE20型の流通量は少なめで、傾向として2ドア・クーペのスポーツグレードであるSLやSRが人気で価格帯も高くなるのが特徴。現在の価格は83万~148万円で推移しています。(2019年10月時点)
トヨタ カローラ TE20型のスペック詳細
下記のスペックは1970年式カローラ「 1400 ハイデラックス」のものとしています。
- エンジン:直列4気筒OHV(T-D型)
- 最高出力:90PS/6,000rpm
- 最大トルク:12.0kg・m/3,800rpm
- ボディサイズ:全長 3,945mm 全幅 1,505mm 全高 1,375mm ホイールベース 2,335mm
- 車両重量:830kg
- トランスミッション:4速MT/2速AT
- 駆動方式:FR
- 乗車定員:5人
- 新車時車両価格:-
*本記事の画像は2019年9月にMEGA WEB トヨタ シティショウケースにて開催された新型カローラ・カローラ ツーリング メディア発表会にて撮影
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本日の在庫数 483台 平均価格 206万円 支払総額 50~473万円
- 執筆者プロフィール
- 石黒 真理