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セルシオの年間維持費まとめ!車検費用や税金や修理費や保証や燃料費など
目次
セルシオってどんな車?~概要と中古車価格〜
初代 セルシオ F10型 (1998-1994年)

トヨタ・セルシオはバブル景気の真っ最中、1989年に誕生した高級セダンです。
初代セルシオ(F10型)は、国内トヨタ販売系列店より先に、北米市場をターゲットにした高級ブランド「レクサス LS」でデビューしていました。
当初は日本で販売は見送られていたのですが、折からのバブル景気で国内販売が決定されたようです。
トヨタは、アメリカ車の高級セダン、キャデラックやリンカーン、ドイツ車のメルセデスベンツ、BMWといった世界的に名高い高級車と肩を並べるべく、グローバルスタンダードカーとして開発しました。
特に、静粛性と走行性能は徹底した開発がされ、北海道に専用のテストコースを作ったまほどでした。
北米でのレクサスLSは発売以来、その卓越した静粛性と走行性能が高く評価され、他の高級車メーカーを驚愕するほどとなり、販売台数も勢いよく伸びてデビューから最も早くブランドを確立した高級車の1台となりました。
初代 セルシオ F10型 の中古車市場価格
初代モデルは、1989年~1994年式となり、20万~100万円で販売されています。
最多販売価格帯は20~50万となりますが、20年以上前の車で在庫数が非常に少なくなっています。
初代セルシオの購入を考えていらっしゃる方は、改造車に注意してください。(暴走族が好む車で、違法改造や車に大きな負担のかかる改造をしてあった可能性があります。)
2代目 セルシオ F20型(1994-2000年)

初代セルシオのデビューから5年後、2代目セルシオ(F20型)にモデルチェンジしました。
初代セルシオは世界最高レベルの高級車の座を獲得し、当時はモデルチェンジはまだ先かと思われていましたが、トヨタはさらなるブラッシュアップが必要と考え、フルモデルチェンジをしたのでした。
フルモデルチェンジではありますが、デザインとパワートレインの大幅な変更はなく、より完成度を高めた正常進化系といえるものでした。
2代目 セルシオ F20型の中古車市場価格
2代目セルシオは、1994-2000年式となり、20万~30万円台が最多販売価格帯となっています。
初代に比較すると在庫数は増えますが、中古車の初代セルシオと同じく、改造歴がないかどうかが購入時の注意点の1つとなります。
3代目(最終)セルシオ F30型(2000-2006年)

2000年にセルシオはフルモデルチェンジされ、F30型となりました。
このモデルチェンジでは外装に大きな変化があり、曲面が多用されたデザインが特徴的です。
エンジンは4.3L V8DOHCで、可変バルブタイミング機構の付いた当時新開発のエンジンでした。
空力面では進化し、世界最高レベルの Cd値:0.25 となりました。
内装は、世界有数の高級ホテルチェーン、リッツカールトンの客室を、シートはブリティッシュエアラインズと日本航空のファーストクラスシートを参考にしたという、世界レベルの高級車にふさわしい仕上がりになっています。
2003年のマイナーチェンジでヘッドライト、ボンネットなどのデザイン変更を受け、ATは5速から6速になりました。
2005年からレクサスブランドが日本にも上陸、展開することとなり、セルシオの名はこの3代目で終わり、レクサスLSへとバトンが渡りました。
3代目 セルシオ F30型の中古車市場
2000~2003年式の前期型で、50万円台が平均的な価格帯となっています。
2003~2006年式の後期型では50万から70万台が多い価格帯となっています。
セルシオの自動車税、重量税は年式に注意!

「グリーン化税制の特例税制により、自動車税は初年度登録から13年、自動車重量税は初年度登録から13年および18年が経過すると、それぞれ割り増し(重課税)となります。
これは、国税庁はこれら環境負荷税とし「古い車は環境負荷が高いため」と説明しています。
環境にやさしい新しい車へ乗り換えを推奨しているのでしょうか…
これらの重課税はセルシオの維持費にも影響があります。
自動車税、自動車重量税の一覧を下記にまとめました。
セルシオは年式によって、13年超、18年超どちらも該当します。
自動車税、自動車重量税のそれぞれの税金を一覧表にまとめると次のようになります。
自動車税
初年度登録からの年齢 | ||
エンジン排気量 | ~13年 | 13年以上 |
4.0L, 4.3L | 66,500 | 76,400 |
※平成28年度の自動車税は、車検証の初年度登録「平成15年3月」までとなる車が重課税対象となります。
セルシオの車両重量は最も軽量なタイプで初代セルシオ(F10)型の1,750kg、最も重いタイプで3代目セルシオ(F30型)の1,820kgとなっています。
初年度登録からの年齢 | |||
車両重量区分 | ~13年 | 13年~18年 | 18年以上 |
1,5〜2.0トン | 32,800 | 45,600 | 50,400 |
セルシオの車検費用はいくら?

セルシオはトヨタの最上級セダンで車両本体価格は高額です。
高級車は部品点数が多く、その部品も大衆車に比べて高価になる傾向があります。
また、初年度登録から10年以上経っている車となりますので、車検の際に交換が必要な部品も多くなります。
従って、車検時に係る最低限の費用(自動車重量税・自賠責保険料・印紙代・代行手数料等)で済むことは少なく、交換部品代、工賃、整備費などが嵩みやすくなります。
部品交換、整備費用は走行距離や痛み具合などで変動が大きくなりますが、概ね20万から30万円、場合によってはそれ以上を見ておいた方がよいと言えます。
セルシオの車検費用試算
項目 | 金額 |
自動車重量税(車両重量2.0〜2.5t) | 32,800〜50,400 |
自賠責保険料 | 27,840 |
印紙代・車検代行料 | 10,000 |
整備費・消耗部品交換費(想定相場金額) | 200,000〜300,000 |
車検代合計 | 約270,000〜600,000 |
車検について詳しいことをお知りになりたい方は下記の記事をご覧ください。
セルシオの修理費
前項でも触れましたが、高級車はたくさんの高い部品の集まりと思って頂くと良いかも知れません。
セルシオのエアサス車は10万kmを超えたあたりでヘタリやオイル漏れなどの故障が発生しやすいようです。
エアサスを4輪変えた場合は、軽く30万円を超すようです。
さらに、エアサスに空気を送るコンプレッサーの交換となったら、50万円以上かかるとされています。
どこをどう修理するのかにもよりますが、おしなべて「修理費は高い」車です。
エアサスについて詳しいことをお知りになりたい方は、下記の記事をご覧ください。
セルシオを中古車で買うときは中古車ディーラーの保証をチェック!

セルシオの中古車を買う場合は、中古車ディーラーの保証が付いているかどうか、また保証内容、補償範囲に十分注意するとよいでしょう。
新車で購入する場合、10万kmの保証が付くことが多いのですが、これは裏返せば10万kmまでは故障の割合が少ない、ということなります。
現在、中古車市場で出回っているセルシオの平均走行距離は10万kmのようですので注意しましょう。
- 最新「セルシオ」中古車情報
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本日の在庫数 424台 平均価格 74万円 本体価格 19~298万円 -
セルシオの1年間の燃料費は?

少し前のデータになりますが、2004年国土交通省「自動車の使用実態」によると、自家用車では年間平均走行距離が、約10,000kmとなっています。
セルシオのカタログ数値での燃費は、約7〜9kmとなっています。
車関係のSNSなどを見たときの実燃費は、約5〜8kmとなっています。
中間を取って、平均燃費を7.0kmとし、前述の年間走行距離を10,000kmとし、ハイオクガソリンの1Lあたりの平均単価を税込150円(セルシオは全世代でハイオク仕様)とした場合の1年間の総燃料費は、
10,000km ÷ 7.0km = 1428.5L(1年間の総ガソリン消費量)
1428.5L × 150円 = 214,275円
となります。
年間約210,000円の燃料費となります。
セルシオの維持費まとめ

この記事でご紹介しました維持費を表にまとめると次のようになります。
項目 | 金額 |
自動車税 | 66,500〜87,500 |
燃料費(ガソリン代年間合計) | 210,000 |
車検費用(自動車重量税、自賠責保険料含む)※車検期間2年 | 270,000〜600,000 |
年間維持費合計(車検費用は単純年割) | 546,500〜897,000 |
上記には任意保険料が含まれていません。
任意保険は契約者の年齢、運転者の限定の有無、事故歴など大きく変動しますので、ここでは試算を割愛しますが、セルシオの1年間の維持費合計は、ざっと
60万〜100万円
となるでしょう。
中古車の車両価格だけ見れば安く感じますが、維持費は古い車でも高級車と同レベルですね。
ただ、10年落ち、20年落ちでも元は世界レベルの最高級車です。
年式は古くとも基本設計のレベルの高さ、走行性能の良さ、耐久性は相当に高いレベルにあります。
乗っている人の口コミでは、古さを感じさせないなどの良い評価を無数に見ることができます。
世界に誇るトヨタの最高級車セルシオ、年式が古くても乗ってみたいと思う人は多いのではないでしょうか?
維持費についてもっと知りたい!という方はこちらの記事がおすすめ!
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- この記事の執筆者
- MOBY編集部