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「お前らに酒をおごる金はない!」中間管理職のオジサン的だったトヨタ車たち【推し車】

「最近の若者は出世欲がない」というニュースを見るたび思いますが、そんなものは筆者がサラリーマンをしていた20年以上前からの話。

バブル崩壊後にスッカラカンの財布を見せられて「お前らに酒をおごる金なんてない!」と言われれば、出世してもいい事などなさそうです。

思えばその頃から「出世に応じて車格の高い車へ買い替える」という時代が終わり、RVブームによる価値観の多様化が始まったのですが、それ以前のセダン、特にトヨタ車は中間管理職が「いつかはクラウン」と思いつつ、出世すると乗り換える乗り物でした。

今回はそんな典型的な時代の「中間管理職のオジサン的だったトヨタ車」を紹介します。

主任、係長:カローラ(1966~)

出世の見込みを捨ててからイキイキしている、元・窓際族

RVブーム到来以前の最後のカローラ、5代目E90系(1987年)

後にマイカー元年と言われた1966年、日産 サニーともども初代モデルが誕生したカローラは、高度経済成長期真っ只中の日本でようやくマイカーを持つ余裕が出てきた国民にとって、中間管理職の入り口とも言える主任、係長クラスのクルマと言えました。

そろそろ所帯も持って、家族でドライブに出かけようと思える最小サイズのクルマとして、発売翌年には4ドアセダンも追加されたカローラは、2ドア止まりのパブリカやスターレットに乗っていた、あるいはマイカーがなかった頃とは違う、成功の始まりだったのです。

その時代は1987年に発売された5代目ごろまで続き、6代目(1991年)には最高品質に達したもののRVブームで窓際族へと転落。

リストラは免れたものの、出世ルートと関係なく成長したカローラは、今やカローラクロスやカローラスポーツなどもラインナップした、若さの象徴となっています。

課長:コロナ(1957~2001)

カリーナとは違い、パッとしなくても堅実にこなすザ・中間管理職

カリーナより実直で質実剛健なイメージが強かったコロナ(5代目T100/110/120系・1973年)

クルマとしてはカローラよりはるかに古く、小型タクシー向けとして1957年に初代発売、マイカー時代へ入るとカローラに乗る係長から出世し、マークIIへ乗り換えるまで耐え忍ぶ課長クラスのクルマとなります。

つまり、エリートコースに乗って月給も一気に上げる野望を抱き、係長以下の部下を率いて突撃する営業部隊の前線指揮官といったところでしょうか。

セリカのセダン版として始まったため、同クラスなようでちょっと毛色の違うカリーナが、涼し気な顔をしてスマートな営業をしそうなのに対し、自ら泥臭い飛び込み営業で汗をかき、靴底をすり減らし、部下を叱咤し、堅実に実績を上げるタイプです。

現在の呼び方で言えば「社畜」そのものですが、某漫画のように会社の忠犬として気に入られつつ人生を楽しみ、課長から社長、会長へと出世することもなく、最後はプレミオと名を変え、課長のまま定年で去りました。

部長、所長:マークII(1968~2004)

いつかはクラウンと思っているうちに、マークXへ

最後の「マークIIらしいマークII」、8代目X100系(1996年)

あと一歩でクラウンが似合う立場にまで出世できる、いつかはクラウンという夢がかなうという部長、所長クラスが乗る、コロナより上級のアッパーミドルクラスサルーンとして登場。

後からチェイサーやクレスタと3兄弟を組み、グレードによっても立場に差があったように思え、最上級グレードなら役員待遇の部長、ベーシックグレードなら普通の部長、部長と呼ばれると嬉しい部長代理なら下位グレードでしょうか。

それも事務職やもう現場に出ないくらいエライとグランデ、まだ現場に出るプレーイングマネージャーならGTツインターボやツアラーVなど、世間的に部長や所長と言われても、社内では細かく立場が違ったのと、マークII3兄弟のグレード構成も似ていました。

しかし兄弟車のチェイサーはリストラされ、クレスタはなぜかイタリアかぶれのヴェロッサになってから退職、残るマークIIは最後まで踏ん張ってスポーツセダンのマークXとなりました。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...
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