更新
軽トールワゴンとは?現行15車種まとめ
軽トールワゴンとは
使い勝手が良く小回りがきいて、維持費も安いとあって人気の「軽自動車」。その人気を証明するように、各メーカーがバラエティに富んだタイプのモデルをラインナップしています。
そのなかの1つ「軽トールワゴン」とは、軽自動車でありながらキャビン高を通常より高くし、前方にボンネット・後方にキャビンがある2BOXタイプ、あるいは前方がセミボンネット(ごく短いボンネット)・後方にキャビンがある1.5BOXタイプの軽自動車です。すなわち、軽タイプのミニバンといった形状をもつモデルと言えるでしょう。
なお、この記事で紹介するのは、さらにキャビン高を高くした「軽ハイトワゴン」は除き、ドアのタイプはヒンジドア(スライドドアは除く)に限ったモデルとしています。
現行の軽トールワゴン全15種類
ホンダ N-BOX スラッシュ
ホンダ N-BOX スラッシュ 外装
ホンダ N-BOX スラッシュ 内装
ホンダ軽自動車の主力車種「Nシリーズ」の第5弾モデルとして、2014年にデビューした「N-BOX スラッシュ」は、全高を「1,670~1,685mm」とした軽トールワゴンです。
外装はルーフがリアに向けて傾斜するクーペラインを採用、メリハリの効いたシャープなフォルムは軽トールワゴンでありながら、スポーティでスタイリッシュ。内装も好みに合わせ、カラーやデザインが8種類から選択可能となり、差別化が図れます。
室内長・幅・高は「2.180mm・1,335mm・1,290mm」となり、安全装備では「シティブレーキアクティブシステム(低速域衝突軽減ブレーキ+誤発進抑制機能)」が標準装備となります。
ホンダ N-ONE
ホンダ N-ONE 外装
ホンダ N-ONE 内装
「人のためのスペースは最大に、メカニズムは最小に」をコンセプトとする「ホンダ Nシリーズ」の第3弾として、2012年にデビューした「N-ONE(エヌワン)」は、全高「1,545~1,630mm」の軽トールワゴンです。
ホンダ初の軽市販車N360を彷彿とさせる丸目ランプ、シンプルでスタイリッシュなフォルムと、すっきりとして上質な室内空間は、乗る人の性別・世代を選びません。
ホンダ N-ONEの室内長・幅・高は通常グレードで「2.020mm・1,300mm・1,240mm」となり、安全装備では「シティブレーキアクティブシステム(低速域衝突軽減ブレーキ+誤発進抑制機能)」がグレードにより装備となります。
ホンダ N-WGN
ホンダ N-WGN 外装
ホンダ N-WGN 内装
2013年11月にホンダ Nシリーズ第4弾としてデビューした「N-WGN(エヌワゴン)」は、軽とは思えない堂々としたスタイルと充実した装備をもつ「軽トールワゴン」で、全高は「1,655~1,675mm」としています。
「日本の新しいベーシック」をコンセプトに、重厚感のある内・外装が特徴で通常グレードに加え、エアロパーツ・アルミホイール・ステアリングホイールを始めとした専用装備車「N-WGN カスタム」もラインナップ。
ホンダ N-WGNの室内長・幅・高はそれぞれ「2,055mm・1,355mm・1,300mm」となり、新・安全性能総合評価(JNCAP)では軽初の5つ星を獲得。安全装備は「シティブレーキアクティブシステム(低速域衝突軽減ブレーキ+誤発進抑制機能)」がオプションとして用意されます。
ダイハツ ムーヴ(スバル ステラ)
ダイハツ ムーヴ 外装
スバル ステラ 外装
ダイハツ ムーヴ 内装
スバル ステラ 内装
1995年にミラをベースに誕生した「ダイハツ ムーヴ」は、現行モデルが2014年にフルモデルチェンジが実施された6代目となる「軽トールワゴン」で、全高が「1,630mm」となっています。
外装はすっきりとした飽きのこないフォルムで、ヒンジドアとなるフロント・リアドアは2段階仕様で90度開閉が可能となるため、大きい荷物の積み下ろしもスムーズです。内装は前席のヘッドレストを外せば、足を伸ばして寝ることができる「ロングソファモード」となり、車中泊も快適。
ダイハツ ムーヴの室内長・幅・高は「2,080mm・1,320mm・1,280mm」となり、安全装備では「スマアシ3」がグレードにより装備されます。
また、ダイハツ ムーヴは2011年5月から「スバル ステラ」としてOEM提供が開始されています。
ダイハツ ムーヴカスタム(スバル ステラカスタム)
ダイハツ ムーヴカスタム 外装
スバル ステラカスタム 外装
ダイハツ ムーヴカスタム 内装
スバル ステラカスタム 内装
ダイハツ ムーヴカスタムはムーヴの専用パーツ装備車で、外装ではムーヴとの差別化が図られフロント・サイド・リアで「X」をモチーフにしたデザインを採用。
内装でもシルバーラインを随所にあしらい高級感を演出。インパネには2眼メーター中央に軽初となるTFTカラーマルチ・インフォメーションディスプレイが配されました。
全高はムーヴと同じ「1,630mm」となり、室内長・幅・高も同じく「2,080mm・1,320mm・1,280mm」とし、安全装備では「スマアシ3」がグレードにより装備されます。
また、ダイハツ ムーヴカスタムはムーヴ同様にスバルにOEM提供され、「ステラ カスタム」として販売されています。
ダイハツ ムーヴカスタムの詳細はこちらから
ダイハツ キャスト
ダイハツ キャスト(スタイル) 外装
ダイハツ キャスト(スタイル) 内装
現行モデルが2015年デビューで初代となる「ダイハツ キャスト」は、「生活を彩る自分仕様の軽自動車」をコンセプトにする軽トールワゴンで、全高を「1,600~1,630mm」としています。
モデルには通常モデルとなる「スタイル」の他にも、専用サスペンションにチューンした「スポーツ」、SUVを彷彿とさせる「アクティバ」もラインナップし、バラエティ豊かな選択肢です。
外装は大きい丸目が印象的で、「スタイル」ではどこか懐かしいレトロ調仕様、「スポーツ」ではキビキビして俊敏なスポーツ仕様に、「アクティバ」ではクロスオーバーSUVを意識した樹脂ガーニッシュがプロテクトとして装備。
室内長・幅・高は「2,005mm・1,320mm・1,245mm」とし、安全装備では「スマアシ3」がグレードにより装備されます。
スズキ ワゴンR(マツダ フレア)
スズキ ワゴンR 外装
マツダ フレア 外装
スズキ ワゴンR 内装
マツダ フレア 内装
軽トールワゴンの先駆け的モデルとも言えるのが「スズキ ワゴンR」で、初代デビューは1993年、現行モデルは2017年にフルモデルチェンジが実施された「6代目」モデルで、全高は「1,650mm」としています。
ワゴンR登場以前、ほとんどの軽が低車高だったのに対し、キャビン高を上げることで窮屈な足回りを解消し視認性も高めたワゴンRは、いまだに販売台数も好調のロングセラー軽トールワゴンです。
現行モデルは高剛性・軽量となる「HERTECT(ハーテクト)」をプラットフォームに採用することで、ホイールベースも先代より35mm拡大し、室内空間をさらに快適にしています。
室内長・幅・高は「2,450mm・1,355mm・1,265mm」とし、安全装備では「セーフティサポート」がグレードにより装備。ガソリン車に加えマイルドハイブリッド搭載車もラインナップし、燃費は33.4km/Lを達成します。
また、「マツダ フレア」はワゴンRのOEM供給車となります。
スズキ ワゴンRスティングレー
スズキ ワゴンRスティングレー
スズキ ワゴンRスティングレー 内装
2007年2月、「クールフェイス ワゴンR」をキャッチフレーズに誕生した「ワゴンRスティングレー」は、ワゴンRの専用装備車です。
外装はフロントフェイスを重厚感たっぷりのワイルドな印象とし、全高はワゴンRと同等の「1,650mm」。内装もブラック・水平基調で上質さを演出。軽とは思えないほどのゴージャスな仕上がりとしています。
ラインナップはマイルドハイブリッド搭載車のみで、燃費は軽最高クラスの33.4km/L。室内長・幅・高は「2,450mm・1,355mm・1,265mm」とし、安全装備では「セーフティサポート」が標準装備されます(ただし、全方位モニター用カメラはオプションです)。
スズキ ハスラー(マツダ フレアクロスオーバー)
スズキ ハスラー 外装
マツダ フレアクロスオーバー 外装
スズキ ハスラー 内装
マツダ フレアクロスオーバー 内装
2013年12月にデビューした「スズキ ハスラー」は、全高「1,665mm」とする軽トールワゴンでありながら、軽クロスオーバーSUVとしての要素も併せもつモデル。角がとれた四角いフォルムはスポーティかつアクティブで、アウトドア・レジャーを楽しむユーザーの相棒として人気です。
ガソリン車、マイルドハイブリッド搭載車がラインナップされ、グレードによってはアイドリングストップ機能も装備されるため、燃費の面でも25km/L前後と高い性能を誇ります。
室内長・幅・高は「2,035~2,160mm・1,295mm・1,250mm」とし、安全装備では「車線逸脱警報機能」「誤発信抑制機能」などがグレードにより装備。
また、「マツダ フレアクロスオーバー」はハスラーのOEM供給車となります。
スズキ ハスラーの詳細はこちらから
日産 デイズ(三菱 ekワゴン)
日産 デイズ 外装
三菱 ekワゴン 外装
日産 デイズ 内装
三菱 eKワゴン 内装
2013年に誕生した「日産 デイズ」は2019年3月28日、フルモデルチェンジを行いました。全高「1,640〜1,660mm」の軽トールワゴンで、日産と三菱の軽自動車を専門に企画・開発する合弁会社「NMKV」がデザインしたモデルです。
三菱のモデル名は「eKワゴン」。すっきりとしてキビキビと小回りが利く、世代・性別を選ばない使い勝手のいいモデルに仕上げられています。
エンジンはガソリンNAタイプ・ターボタイプに加え、ハイブリッドの設定のあるグレードも用意されました。
デイズには、軽自動車として初めてプロパイロットやSOSコールなどの先進運転支援システムや安全装備が搭載可能となりました。
eKワゴンは、三菱として初めて高速道路同一車線運転支援技術「MI-PILOT(マイパイロット)」をオプションで選択可能になりました。
室内長・幅・高は「2,065mm・1,340mm・1,270mm」です。
- 執筆者プロフィール
- 石黒 真理