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アルト/アルトワークス/ワゴンRなど、スズキ軽自動車の名車たち【推し車】

2000年代に入ってからはプレミアムコンパクト的な小型車にも力を入れているスズキですが、それまではダイハツなどライバルと激しいシェア争いを繰り広げつつも頂点に立つ、軽自動車No.1メーカーと知られていました。

スズキに数多い名車の中でも、「歴史を作った革命的な軽自動車」を3台、厳選して紹介します。

初代アルト(1979年)

初代アルト

戦前からオート3輪や四輪車、航空機を作っていたという基礎もなく、戦後に二輪オートバイを経て軽オート三輪も作らずいきなり四輪へ参入、軽自動車主要メーカーとして成功を収めていたスズキ。しかし1970年代には他社同様、安価な小型車へ押され気味でした。

そこで起死回生策として、ほとんどの軽自動車ユーザーは1~2人乗りメインなのに目をつけ、後席は簡素で済み税金も安く、排ガス規制も緩いため2ストロークエンジンの性能を引き出せる貨物登録の軽ボンネットバンを開発。

「アルト47万円!」のキャッチコピーで売り出すや大ヒット、他社も同様のコンセプトで追従していき、沈滞気味の軽自動車規格を復活させた、歴史的な名車です。

最新「アルト」中古車情報
本日の在庫数 3747台
平均価格 73万円
支払総額 10~174万円

初代アルトワークス(1987年)

初代アルトワークスRS-X

復活した軽自動車市場では次第に高性能・高級モデルが求められ、アルトも1984年デビューの2代目ではターボDOHCエンジン搭載のアルトツインカムで対抗しますが、ならば登録車同様、軽もDOHCターボがいいのでは?と思うのは当然。

1987年登場の初代アルトワークスは、550cc3気筒ながら、電子制御インジェクションのDOHC4バルブインタークーラーターボという、当時としては非常に豪勢なメカニズムで登場、一夜にして軽自動車最強の座へと躍り出ました。

驚くべきは、当時としては驚異的な最高出力64馬力が、当局の指導で「抑えた」スペックだった事で、「現在も続く軽自動車64馬力自主規制の基準となった車」です。

最新「アルトワークス」中古車情報
本日の在庫数 519台
平均価格 138万円
支払総額 25~318万円

初代ワゴンR(1993年)

初代ワゴンR

寸法の制約が厳しい軽自動車で唯一、全高2.0mだけは小型車と同じだったのを活かし、背の高い軽貨物ウォークスルーバンや、軽トールワゴンは早くから存在していました。

しかし、シートが通常モデルと変わらず頭上スペースが無駄に広かったのを、着座位置を高めて乗員の視界向上、余裕のできた座席下にはバケツとしても使えるボックスを配置するなど、高さを徹底的にフル活用した初の軽トールワゴンを開発。

名物会長の鈴木 修 氏(当時は社長)が「ワゴンもあ~る」と軽いノリでつけた車名も幸いしたか、発売したスズキ自身も予想外の大ヒット、その後の軽自動車が背の高いトールワゴン主体となる大革命を起こした、歴史的名車となったのです。

最新「ワゴンR」中古車情報
本日の在庫数 92台
平均価格 75万円
支払総額 4~187万円

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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