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小さいけど走破性はランクルやジープを凌駕?元祖軽・コンパクトオフローダーたち【推し車】

SUVブームの中で長らく低迷、というより大ヒットのきっかけをつかめなかったコンパクト/軽SUVでしたが、ホンダ ヴェゼル(2013年)やスズキ ハスラー(2014年)から注目を集め、各社から新型モデルが続々登場するようになりました。

今回はそんなコンパクト/軽SUVの元祖、今から見れば乗り心地も快適性もスパルタンな、小さなボディで本格オフローダーを成立させている事が注目された古きよき小型SUVを紹介します。

初代スズキ ジムニー(1970年)

初代スズキ ジムニー

1950~1960年代に存在した軽自動車メーカー、ホープ自動車が一旦自動車産業から撤退後、再起をかけて開発したホープスターON型4WDの製造権をスズキが買い取り、リファインしたうえで改めてデビューさせた軽オフローダー。

当時の軽自動車規格に収めたボディと360cc空冷2サイクル2気筒エンジンながら、ジープやランドクルーザーばりの本格的なパートタイム4WD機構を持ち、小型軽量ボディによって、場所によってはそれらを上回る悪路走破性を発揮しました。

ただし、当時の4WDは業務用か軍用ばかりでレジャーに使うという発想はあまりなく、ジムニーがそうした用途で注目されるのは1980年代に登場した2代目以降でした。

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本日の在庫数 5559台
平均価格 155万円
支払総額 14~549万円

初代ダイハツ タフト(1974年)

初代ダイハツ タフト
出典:flickr.com Author:RL GNZLZ CC BY-SA 2.0

国産の小排気量4WDオフローダーはジムニー以降が続かず、ようやく登場した2番手は新興国向け小型車に力を入れていたダイハツのタフトでした。当初は1リッターエンジン、後にトヨタ製1.6リッターエンジンや自社製2.5リッターディーゼルを搭載。

1980年にはトヨタへ「ブリザード」としてOEM供給され、「ミニランドクルーザー」のような扱いでした。しかし本質的には新興国向けの低価格車だったため、モデルチェンジで改名後のラガーも含め、終始簡素でスパルタンなオフローダーでした。

現在販売されている2代目はブームに乗った軽クロスオーバーSUVで、デザインもコンセプトも全く異なり、時代や市場の違いを感じさせます。

最新「タフト」中古車情報
本日の在庫数 3057台
平均価格 159万円
支払総額 90~399万円

初代三菱 パジェロミニ(1994年)

初代三菱 パジェロミニ

1990年代RVブームに入ると、2代目パジェロ(1991年)大ヒットの勢いで軽自動車版を開発し、パジェロミニとして発売しました。

パワートレーンは軽商用車からの流用、モノコックへラダーフレームを溶接したビルトインラダーフレーム採用と、ライバルのジムニーより乗用車寄りでしたが、パジェロをそのまま小さくした外観は大正解。

悪路走破性は劣ったものの、舗装路での乗り心地や操縦性、悪路を考慮しないタウンユースモデルへの対応では、ジムニーより上手く立ち回ったと言えます。

ただし、それゆえにマニア向けの根強い需要が続かず、RVブームの終了後は2代目(1998年)を細々と販売するだけとなってしまったのは残念でした。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

最新「パジェロミニ」中古車情報
本日の在庫数 608台
平均価格 59万円
支払総額 7~876万円

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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