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無印良品は車も販売していた!「MUJI+Car 1000」はまさに究極の実用車
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無印良品が2001年に発売した車「MUJI+Car 1000(ムジカー)」とは?
無印良品は文房具や衣服、家具などの販売をはじめ、今ではなんと家を売ったりホテル事業をはじめたりと、実にさまざまな商品展開をおこなっています。
店舗にはそんな身の回りのものが多数取り揃えられているため、見かけるとついつい寄っちゃうという「ムジラー」な方もいるのではないでしょうか。
そんな無印良品、実はなんと今から20年前の2001年5月11日に、車を発売したというのはご存知でしょうか?
メーカーのエンブレムが一切ない、「無印」な車
無印良品が販売していた車は、「MUJI+Car 1000(ムジカー)」という名前が与えられていました。
通常、車は前後にメーカーや車名、グレードなどを表すエンブレムがついていますが、ムジカーにはそういったエンブレムが一切ありません。
「無印良品」の名の通り、印が一切ない車となっています。
無印良品のこだわりが詰まった専用装備
ベースとなったのは日産 マーチの2代目モデル(K11)。日産自動車との共同開発によってムジカーが誕生しました。
エンブレムを省いただけのOEMモデル?と思われるかもしれませんが、無印良品のコンセプトに基づき、ベースのマーチにはないムジカーだけのオリジナル要素が詰め込まれています。
内外装はエンブレムが省かれる以外にも様々なパーツが簡素化されていますが、UVカットガラスやオゾンセーフエアコン等の快適装備は標準装備。
さらに、無塗装の電動格納式ドアミラーや、マーチの荷室を拡大したステーションワゴン型の「マーチBOX」から流用した6:4のダブルフォールディングタイプの後席なども独自に採用され、ただのOEMではなく「無印良品の車」として、実用性向上とコストダウンの両立が実現しています。
ボディカラーは車メーカーの常識を覆す
また、ボディカラーはカラーバリエーションをもたせることは無印良品らしくないという理由から、「マーブルホワイト」1色のみを設定。
無印良品らしいナチュラルな色合いのこの色はムジカーだけの専用色で、開発当初は無印良品は無塗装を希望したそうですが、日産自動車は品質保証の問題からこれを反対。後に日産が提案したマーブルホワイトがムジカーに採用されました。
前後のバンパーが無塗装なことも、日産は「商用車のようになってしまう」という理由から反対していましたが、無印良品は「バンパーは本来、キズが入るもの」として、無塗装に決定したようです。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部 高山 志郎
- 平成元年生まれ、東京都出身。学生時代にモータースポーツ活動を開始し、大小さまざまな耐久レースへ参戦。優勝の経験も持つ。エンジニアとして複数の業界を渡りながら趣味で車やバイクに触れ続け、縁あって自動...